『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』この映画を見て!
第209回『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』
今回紹介する作品は19年ぶりに復活した人気シリーズの第4作目『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』です。
私は小学生の時からこのシリーズが大好きだったので、2002年にネット上で第4作目の脚本が執筆されていると知って大変喜んだものでした。2004年には『グリーンマイル』の監督フランク・ダラボンが手がけたシナリオが完成したとの発表があり、公開を今か今かと楽しみにしていました。しかし、ジョージ・ルーカスがシナリオの出来に不満がありリライトが決定。スピルバーグが監督した『ターミナル』の脚本家ジェフ・ナサンソンが起用されるが、そのシナリオにもルーカスは不満を持ち、続いて『ジュラシックパーク』・『宇宙戦争』等の脚本を手がけたデヴィッド・コープ を起用。そして2006年にルーカスがついにシナリオにOKを出し、2007年6月からスピルバーグ監督の下で撮影が開始。そして2008年待ちに待ってやっと楽しみにしていた第4作目が公開されました。早速、私も昨日劇場にて鑑賞してきました。ジョン・ウィリアムスによるお馴染みのテーマ曲が映画館で流れてくるや否やインディ・ジョーンズワールドに一気にトリップすることができました。
鑑賞しての感想ですが、19年ぶりにスクリーン上でジョーンズ博士の変わらぬ活躍を見れて大満足でした。ジョーンズ博士演じるハリソン・フォードも60代後半であり、さすがに老いた感は否めませんが、アクションのキレは昔と変わらずで安心しました。
ストーリー自体は荒唐無稽で先が読める展開でありますが、この手の作品でストーリーにリアリティを求めること自体がお門違いというもの。テーマパークのアトラクションに乗った気分で鑑賞すれば、2時間近く手に汗握る冒険を楽しむことができます。
今回のストーリーはシリーズ初となる第2次大戦後を舞台にしており、ナチではなく今はなきソ連が敵として現れ、クリスタル・スカルをめぐる謎をめぐって激しい攻防を繰り広げます。今回は南米を舞台に失われた王国を求めて冒険が繰り広げられますが、単なる宝探しの冒険にSFの設定が加味されています。UFOに興味のある方なら誰も知っているエリア61やロズウェル事件などが映画のストーリーに絡んでおり、ラストはあっと驚く(または呆気に取られる)ような展開があります。冒険活劇にここまでSFの要素が絡む事に関して賛否両論はあると思いますが、個人的にはこういうB級SF映画的展開は嫌いではありません。
『インディ・ジョーンズ』というと毎回お約束のネタや展開がいくつかあります。パラマウントのロゴマークと実景とのオーバーラップのシーン、冒頭の派手なアクション、乗り物を使った過激なチェイスシーン、気味悪い生物の群れ(今回は殺人○○です。)、そして宝物を守る大掛かりな仕掛け。今回もそれらのお約束がきちんと踏襲されおり、インディファンは楽しめること間違いないです。
また本作品はインディシリーズ第1作目にあたる『レイダース 失われたアーク』と第3作目にあたる『最後の聖戦』とリンクしたネタがあります。冒頭のアクションシーンは『失われたアーク』のラストでアークを収めた広大な倉庫で繰り広げられますし、ちらっと聖櫃自体が画面に映ります。さらに『失われたアーク』のヒロインであるマリオンも再登場し、1作目同様に重要な役回りをしています。また、息子とのやり取りは『最後の聖戦』を見ていたらにやりとすること間違いなしです。
あとインディの父と学長のブロディもちらっと画面に登場しますのでお見逃しなく。
アクションシーンはさすがスピルバーグ監督だけあって、見せ方が上手く飽きることがありません。特にアマゾンでのチェイスシーンの良い意味でのしつこさは見ていて手に汗握りますし、激しい攻防の合間に見られるユーモアはスピルバーグならではです。
ただ原爆のシーンはやりすぎだったと思います。いくらジョーンズ博士とは言え、あの状況でほぼ無傷で生還するのは明らかに不可能でしょう。
突込みどころはたくさんありますし、前作までと比較するとパワーダウンした感は否めませんが 19年ぶりにスクリーンに戻ってきたジョーンズ博士の勇姿をぜひ皆さまスクリーンでご覧ください。
上映時間122分
製作国 アメリカ
製作年月 2008年
監督: スティーヴン・スピルバーグ
製作: フランク・マーシャル
原案: ジョージ・ルーカス、ジェフ・ナサンソン
脚本: デヴィッド・コープ
撮影: ヤヌス・カミンスキー
プロダクションデザイン: ガイ・ヘンドリックス・ディアス
衣装デザイン: メアリー・ゾフレス
編集: マイケル・カーン
音楽: ジョン・ウィリアムズ
出演: ハリソン・フォード、シャイア・ラブーフ 、レイ・ウィンストン、カレン・アレン
ケイト・ブランシェット、 ジョン・ハート 、ジム・ブロードベント 、イゴール・ジジキン
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