近未来・SF映画

『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』映画鑑賞日記

Photo  ディズニーがルーカスフィルムを買収して製作したスターウォーズシリーズ7作目。監督に」「SUPER 8/スーパーエイト」のJ・J・エイブラムスを迎え、新たなる3部作を2年おきに公開するとのことで、「スター・ウォーズ エピソードVI/ジェダイの帰還」から約30年後を舞台にしています。
 個人的にスターウォーズシリーズはオリジナル・トリロジー旧三部作) は大好きですが、プリクエル・トリロジー新三部作) はいまいちだったので、今回のジョージルーカスが製作にかかわっていないシークエル・トリロジーは公開されるまで期待と不安が入り混じっていました。ただ、ハリソン・フォード、マーク・ハミル、キャリー・フィッシャーはじめ旧シリーズのキャストが再登場するということで、どのような続編になるのか、とても興味がありました。
 公開初日に映画館で鑑賞したのですが、結果としては微妙でした。確かに旧シリーズのキャラクターやメカが登場すると懐かしく、画面にくぎ付けになりました。
 しかし、今シリーズから登場するキャラクターに魅力が薄く、特に悪役のカイロ・レンがヘタレで、自暴自棄になるわ、主人公にライトセーバーで負けそうになるわで、ある意味びっくり増しました。続編以降でカイロ・レンは成長してダースベーダーのような悪役になるのかもしれませんが、悪役に魅力が薄いとどうしても盛り上がらないんですよね。
 ストーリーも『エピソード4/新たなる希望』と『エピソード5/帝国の逆襲』に似ていて、後半のクライマックスシーンも、これからこういう展開になるのかなというのが分かってしまい、今一つでした。あと、旧シリーズ最大の魅力あるキャラクターが退場してしまう展開は違う意味で驚きました。ストーリーが平板で、人物描写が弱いので、一番盛り上がる場面として用意していたんでしょうが、個人的にあっけない印象を受けてしまいました。あと、一番許せなかったのはライトセーバーの扱いが軽くなっているところ。ジェダイしか使えないセーバーをあんなに誰も簡単に使えたらいけないと思います。
 いろいろケチをつけてしまいましたが、冒頭のジョンウィリアムズの音楽に合わせて、説明の字が流れていくシーンや砂漠に墜落して朽ち果てたスターデストロイヤーの映像等は鳥肌が立ちました。
 ラストも次回どういう展開になるのかは気にはなってはいるので、エピソード8も公開されたら、きっと劇場に足を運んで見に行くんだろうなと思います。

監督:    J・J・エイブラムス   
製作:    キャスリーン・ケネディ   
    J・J・エイブラムス   
    ブライアン・バーク   
キャラクター創造:    ジョージ・ルーカス   
脚本:    ローレンス・カスダン   
    J・J・エイブラムス   
    マイケル・アーント   
撮影:    ダニエル・ミンデル   
プロダクションデザイン:    リック・カーター   
音楽:    ジョン・ウィリアムズ   
出演:    ハリソン・フォード    ハン・ソロ
    キャリー・フィッシャー    レイア・オーガナ
    アダム・ドライヴァー    カイロ・レン
    デイジー・リドリー    レイ
    ジョン・ボイエガ    フィン
    オスカー・アイザック    ポー・ダメロン
    ルピタ・ニョンゴ    マズ・カナタ
    アンディ・サーキス    最高指導者スノーク

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『トロン:レガシー』映画鑑賞日記

Photo  1982年にジェフ・ブリッジス主演でディズニーが製作した『トロン』の続編となるSF映画『トロン:レガシー』。私は予告編を見たときから、そのスタイリッシュな映像と音楽に公開をとても楽しみにしていました。

 公開翌日に映画館に足を運んで鑑賞したのですが、率直な感想としては微妙でした。前半の主人公がサイバーワールドに取り込まれて突然闘う破目に陥るまでは映像の圧倒的な迫力に見ていてかなり面白かったのですが、中盤以降は会話シーンが多くなりストーリーのテンポも単調かつスローペースで正直ウトウト寝かけてしまいました。ラストの敵とのバトルも華麗な映像の割りにアクションの盛り上がりに欠けていて、見ていて不完全燃焼でした。

 本作品のストーリーはとてもシンプルです。主人公がサイバーワールドに入り込み、行方不明になった父と出会い、プログラムたちの人間世界への反乱を防ぐという展開です。悪い敵を親子で力をあわせて退治するというディズニーらしい王道の話しであり誰が見ても一定楽しめますが、特にひねりやどんでん返しもなくSF映画として見るとありきたりで退屈です。
 また、サイバーワールドと現実世界との関係性がいまいち分からず、人間がどうやってプログラム内に入っていくのか、またプログラムがどうやって現実世界に実体を持って出てこようとしているのか疑問に思ってしまいました。それは突っ込んではダメなところかもしれませんが、そこをもう少しきちんと説明しないと映画の世界観に説得力がないような気がしました。

 本作品で話題になっている3D映像も2D映画より映像全体に多少奥行き感はあるものの、正直そこまで3Dの効果を感じるシーンはありませんでした。別にこの程度なら3Dでなくても良かったのではと思いました。もともと暗い映像が3Dメガネのため、さらに暗く見えにくかったです。
 サイバーワールドの描写はスタイリッシュではありますが、目新しさはなく、ずっと同じような光景ばかりで中盤からは飽きてしまいました。
 映像としてはサイバーワールドの3D映像よりもオスカー俳優の60代のジェフ・ブリッジスがCGを駆使して30代の姿で違和感なく登場させ悪役も演じているところの方が凄いと思いました。(若い人がメイク等で老けた役を演じることは今までもありましたが、逆はなかったので・・・)

 結構批判的に書いてしまいましたが、ダフト・パンクのエレクトロニック・ミュージックは映画の世界観にとてもマッチしていました。私は見終わってサントラが思わず欲しくなりました。
 また、オリヴィア・ワイルド演じるヒロインのクオラが非常に美しく魅力的なキャラクターで、見ていて主人公よりも存在感がありました。

 本作品は期待を煽る予告編と比べると本編は残念な出来でした。ただ、見るならDVDよりは大画面で見た方が迫力はあるかと思います。 

上映時間  125分
製作国    アメリカ
製作年度 2010年
監督:    ジョセフ・コシンスキー   
製作:    ショーン・ベイリー   
    ジェフリー・シルヴァー   
    スティーヴン・リズバーガー   
脚本:    エディ・キッツィス   
    アダム・ホロウィッツ   
撮影:    クラウディオ・ミランダ   
プロダクションデザイン:    ダーレン・ギルフォード   
衣装デザイン:    マイケル・ウィルキンソン   
音楽:    ダフト・パンク   
出演:    ギャレット・ヘドランド   
    ジェフ・ブリッジス   
    オリヴィア・ワイルド   
    マイケル・シーン   
    ボー・ガレット   
    ブルース・ボックスライトナー   
    ヤヤ・ダコスタ   
    セリンダ・スワン   
    ジェームズ・フレイン   
    エリザベス・マシス   

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『SPACE BATTLESHIP ヤマト』映画鑑賞日記

Space_battleship  日本アニメの名作「宇宙戦艦ヤマト」を実写映画化した『SPACE BATTLESHIP ヤマト』。監督にVFXでは定評のある「ALWAYS 三丁目の夕日」の山崎貴、主題歌にスティーヴン・タイラー、そして主演にSMAPの木村拓哉という豪華スタッフ・キャストで製作された本作品。私は公開前から壮大かつ長大な物語をどう実写化して映画としてまとめるのか非常に興味がありました。今まで日本のアニメを実写化して成功した作品はほとんどないと言っても過言ではない中、今回の『ヤマト』も失敗に終わるのではと見るまで思っていました。実際、私の周りでも別に劇場で見なくても良いかなと言う意見が大半でした。
 ただ、邦画が本格的なSF映画を手がけたということもあり出来が気になって、先週の土曜日に劇場まで足を運んで見てきました。
 感想としては脚本とキムタクの演技はイマイチでしたが、映像に関しては予算の少ない邦画にしてはなかなかの完成度だったと思います。(ただ、映像もハリウッド映画に比べるとリアリティ度はどうしても下がりますが。)

 ストーリーは基本は「宇宙戦艦ヤマト劇場版」で、クライマックスは「さらば宇宙戦艦ヤマト」のエピソードを強引に足した感じです。長大な物語を2時間ちょっとにいろいろなエピソードを詰め込み強引にまとめていることもあり、登場人物たちのドラマが表面的なものになってしまっています。その為、後半の登場人物たちが次々死んでいくシーンもいまいち胸に迫ってくるものがありません。
反面、古代と森雪のベタな恋愛模様がダラダラと描かれ、地球の存亡という緊張感溢れるはずのストーリーが弛緩しています。
 また、船内での主人公たちが交わす会話は見ている側が恥ずかしくなるほどチープで古臭いです。

 古代を演ずるキムタクの演技は普段テレビドラマで見せるいつもの演技と変わらず、本作品にはあっていないような気がしました。

 演出に関してはハリウッドのSF映画を彷彿させるシーンが数多く、もう少しオリジナリティを出した方が良かったのではと思いました。ラストにスティーヴン・タイラーの主題歌がかかるのも『アルマゲドン』のパクリっぽくて嫌でした。
 また、ヤマト艦内や荒廃した地球のセットもこじんまりとしてとしてリアリティにかけていたような気がします。もう少しお金をかけてセットを作りこんで欲しかったです。
 あと、地球を離れて、14万8千光年という長い旅をしているにも関わらず、その時間経過や苦労があまり描かれていないため、感動が薄れてしまっているような気がしました。

 いろいろ不満ばかり書きましたが、日本のSF映画としてはかなり頑張っていると思います。個人的に良いと思った点は宮川奏さんの有名なBGMがかかるカットとアナライザーの予想外の活躍。この2つに関しては燃えました。

上映時間 138分
製作国    日本
製作年度 2010年
監督:山崎貴   
原作:西崎義展   
脚本:佐藤嗣麻子   
撮影:柴崎幸三   
美術:上條安里   
編集:宮島竜治   
音楽:佐藤直紀   
音響効果:柴崎憲治   
主題歌:スティーヴン・タイラー『LOVE LIVES』
VFX:山崎貴   
照明:吉角荘介   
出演:    木村拓哉
    黒木メイサ   
    柳葉敏郎   
    緒形直人   
    西田敏行   
    高島礼子   
    堤真一   
    橋爪功   
    池内博之   
    マイコ   
    矢柴俊博   
    波岡一喜   
    三浦貴大   
    斎藤工   
    山崎努

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『老人Z』この映画を見て!

第300回『老人Z』
Z  今回紹介する作品は高齢者の介護問題をテーマにしたシニカルなSFアニメ『老人Z』です。『AKIRA』の大友克洋が原作と脚本を手がけ、最新のコンピューターを搭載した高齢者の介護ベッドが暴走するというストーリーをブラックユーモアとアクション満載で描いていきます。
 キャラクター原案は漫画家・イラストレーターの江口 寿史が担当。監督は『BLOOD THE LAST VAMPIRE』の北久保弘之が手がけています。

ストーリー:「看護学校に通うハルコは高沢老人の自宅での介護をボランティアで行っていたが、ある日突然高沢老人は厚生省の開発した介護ロボット「Z-001号機」のモニターに選ばれて連れ去られてしまう。見舞いに行った先でチューブだらけになった高沢の姿を見てショックをうけるハルコ。そんな頃、ネットワークを通して高沢老人から助けて欲しいとSOSのメッセージが入る。ハルコは友だちと共に助け出そうとするが失敗。そんな頃、「Z-001号機」が高沢老人の意識とリンクして、病院から抜け出し暴走を始める。」

 本作品は約20年くらい前の作品でありますが今見ても色褪せてなく大変面白いです。ストーリーは高齢者の介護問題を題材にしていますが、コミカルにテンポ良く描いているので、スカッと笑ってみることが出来ます。
 介護ロボットが暴走してからの怒涛の展開は一瞬たりとも目を離すことが出来ません。クライマックスは『AKIRA』を彷彿させるような描写があり見応えがありました。

 あと『2001年宇宙の旅』にオマージュを捧げたネタや描写があるところも個人的にはツボでした。

 80分と短い作品でありますが、中身が濃く大変面白いです。ぜひ一度ご覧ください。

上映時間 80分
製作国    日本
製作年度 1991年
監督:    北久保弘之   
原作:    大友克洋   
脚本:    大友克洋   
キャラクター原案:江口寿史   
作画監督:飯田史雄   
美術監督:佐々木洋   
音楽:板倉文,小川美潮   
声の出演:松村彦次郎   
     横山智佐   
     小川真司   
     近石真介   
     辻谷耕史   
     佐藤智恵   
     松本梨香   
     槐柳二

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『インセプション』この映画を見て!

第298回『インセプション』
Photo_2  今回紹介する作品は『ダークナイト』で大ヒットを収めたクリストファー・ノーラン監督が10年ほど前から構想していた夢を舞台にしたSF超大作『インセプション』です。夢を舞台にした独創的なストーリーとダイナミックな映像は多くの映画ファンを魅了し、アメリカでは3週連続で興行収入1位とヒットを飛ばし、批評家からも大絶賛されています。

 私は劇場ですでに2回鑑賞したのですが、メジャー系のハリウッド映画で久しぶりにクオリティが高い作品でした。始めてみた時は夢が幾層にも重なっている複雑な設定と夢の中で繰り広げられる迫力満点のアクションの連続に圧倒された2時間半でした。2回目はある程度ストーリーが分かった状態で見ているので、監督が随所に仕込んだ伏線の発見や主人公の妻に対する葛藤のドラマをじっくり味わうことが出来ました。

 ストーリー:「他人の夢の中に潜入してアイデアを盗み出していた企業スパイのコブは国際指名手配犯として追われていた。コブはそんなコブにサイトーと名乗る男からライバル会社の御曹司ロバートの潜在意識にアイデアを植え付ける“インセプション”の依頼が舞い込む。コブは難解な依頼であり一度断るものの、成功すれば犯罪歴を抹消して子どもたちと会わせるというサイトーの条件に引き受ける。コブはインセプションを行うための優秀なメンバー探しを行う。一緒に仕事をしてきた相棒のアーサー、“設計士”のアリアドネ、“偽造士”のイームス、“調合師”のユスフ、そしてサイトーを加えたメンバー6人でロバートの夢の中に潜入するのだったが…。」 

 本作品は一見すると複雑かつ難解な話しに思えますが、「夢の中に登場人物たちが入り込めること」と「夢が階層状態になっていること」さえ把握すれば、与えられた困難なミッションを主人公たちが夢の中でどう達成するかという非常に明快なお話しです。
 映画の前半は主人公コブと亡くなった奥さんの関係を描くシーンが長く少し退屈でしたが、中盤以降のインセプションを達成しようと主人公と仲間たちが夢の中で奮闘するシーンはスパイ大作戦や007シリーズを見ているようで手に汗握りました。
 夢が主要な舞台だけに幻想的なシーンも数多く、コブがアリアドネに夢の世界のルールを説明するシーンや道路にいきなり電車が突っ込んでくるシーン、そしてホテルでの無重力でのアクションシーンはいかにも夢ならではといった感じで印象に残りました。アクションシーンもCGに頼らず出来る限り実写で撮影したとのことで迫力満点。特に雪山でのスノーアクションは007シリーズ以上に迫力がありました。

 また、主人公コブが夢から妻を救おうとインセプションして亡くした自責の念から解放されるまでの苦悩や葛藤を丁寧に描いており、人間ドラマとしても見応えがありました。
 映画のラストは観客の解釈に委ねる曖昧なシーンで締めくくられますが、あれが夢にしろ現実にしろ、個人的にはコブにとってはハッピーエンドだと思いたいですね。

 本作品は渡辺謙が主役級で出演していたり、舞台の一部が日本で東京や新幹線でロケされたりところも、日本人としては見所の一つ。渡辺謙もレオナルド・ディカプリオ相手に堂々たる演技を披露していたと思います。日本でのロケは微妙でしたね。冒頭のお城は夢の中なので気になりませんでしたが、新幹線のシーンは現実にあんな個室車両はないので違和感がありました。(実際にあんな個室車両あったらいいなとは思いましたけど。)

 夢を題材にした映画は数多くありますが、ここまで面白く細部まで作りこまれた作品はなかなかありません。今年の夏一番必見の作品だと思います。

上映時間 148分
製作国    アメリカ
製作年度 2010年
監督:クリストファー・ノーラン   
脚本:クリストファー・ノーラン   
撮影:ウォーリー・フィスター   
プロダクションデザイン:ガイ・ヘンドリックス・ディアス   
衣装デザイン:    ジェフリー・カーランド   
編集:リー・スミス   
音楽:ハンス・ジマー   
出演:    レオナルド・ディカプリオ   
    渡辺謙   
    ジョセフ・ゴードン=レヴィット   
    マリオン・コティヤール   
    エレン・ペイジ   
    トム・ハーディ   
    ディリープ・ラオ   
    キリアン・マーフィ   
    トム・ベレンジャー   
    マイケル・ケイン   
    ピート・ポスルスウェイト   
    ルーカス・ハース   
    タルラ・ライリー   
    ティム・ケルハー   
    マイケル・ガストン

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『第9地区』この映画を見て!

第295回『第9地区』
9  今回紹介する作品は30億円とハリウッド映画としては低予算ながら、2009年の夏にアメリカで公開され100億円以上稼ぐという大ヒットを記録したSFアクション映画『第9地区』です。 
 異星人を難民として受入れることになった南アフリカを舞台に、異性人を専用の居住区域に強制移住させる計画に関わった主人公が思わぬ事件に巻き込まれていくというストーリーです。

 私は本作品のことを当初てっきりB級のチープなSF映画だと思っていました。しかし、アメリカでの大ヒットやアカデミー賞ノミネートを知り、なぜそんなに評価が高いのかとても興味を持ち、劇場まで足を運んで鑑賞してきました。

 映画を実際に見て、本作品がなぜ高い評価を受けたのか良く分かりました。斬新でスリリングなストーリー展開に低予算とは思えないクオリティの高い映像は見る者を引きつける魅力が本作品にはあります。個人的には昨年の『エヴァンゲリヲン新劇場版・破』以来久しぶりに何度も見たいと思う作品でした。

 映画の前半はドキュメンタリータッチで人間と異性人の間で起こる摩擦や差別をシニカルに描いていくのですが、中盤からは作風が変化して主人公の逃亡劇をスリリングに描いてきます。ラストは『トランスフォーマー』『ブラックホークダウン』を足したようなド派手なアクションが展開。一瞬たりとも画面から目を離すことが出来ません。ただ結構グロい描写が多いので、その手の描写が苦手な人は注意が必要かもしれません。

 大企業の傲慢さや異文化に対する偏見や迫害そして主人公の異文化に対する理解と、映画の内容やテーマは『アバター』と似ているところが多いです。しかし、『アバター』よりも本作品の方が表現の仕方が明らかに上手です。
 まず南アフリカを舞台に異星人の迫害を描くという設定が風刺が効いています。
 また、登場する異星人がゴキブリみたいな姿で大変グロく人間の共感を得にくいところも、見た目で全て決め付けてしまう人間の愚かさを巧みに表現していたと思います。
 私も前半は異星人を気持ち悪い容姿だと思って見ていたのに、中盤以降は同じ容姿の人間たちの方が愚かで醜く感じるようになり、逆に異星人に感情移入して応援していました。

 映画のラストも安易なハッピーエンドにせず、今後も異星人との問題は続いていくことが感じられるような終わり方にしたのも良かったと思います。主人公の最後も切なくて胸が締め付けられました。 

 監督のニール・ブロムカンプは南アフリカ共和国出身で本作品が初の長編映画です。本作品が製作された経緯には『ロード・オブ・ザ・リング』のピーター・ジャクソンが深く関わっています。
 2006年にピーター・ジャクソンが大人気ゲーム『HALO』映画化のためにニール・ブロムカンプを起用したのですが、途中で頓挫。そこでピーター・ジャクソンがニール・ブロムカンプが以前監督していた短編を長編映画化する話しを持ちかけたそうです。
 新人監督が無名の俳優を起用して低予算で製作したにも関わらず、公開されるや否や大ヒットを飛ばして批評家からも大絶賛。アカデミー賞でも作品賞を始めとして4部門でノミネートとはニール・ブロンカンプ恐るべき才能の持ち主です。この監督の才能見抜いて映画化に話しを持っていったピーター・ジャクソンもさすがですね。

 個人的に本年度ベスト5に入る傑作だと思いますし、SF映画を語る上で今後外せない作品だと思います。

上映時間 111分
製作国    アメリカ/ニュージーランド
製作年度 2009年
監督:    ニール・ブロンカンプ   
脚本:    ニール・ブロンカンプ   
    テリー・タッチェル   
撮影:    トレント・オパロック   
プロダクションデザイン: フィリップ・アイヴィ   
衣装デザイン:    ディアナ・シリアーズ   
編集:    ジュリアン・クラーク   
音楽:    クリントン・ショーター   
出演:    シャールト・コプリー   
    デヴィッド・ジェームズ   
    ジェイソン・コープ   
    ヴァネッサ・ハイウッド   
    ナタリー・ボルト   
    シルヴァン・ストライク   
    ジョン・サムナー   
    ウィリアム・アレン・ヤング   
    グレッグ・メルヴィル=スミス   
    ニック・ブレイク   
    ケネス・ンコースィ

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『トゥモロー・ワールド』この映画を見て!

第286回『トゥモロー・ワールド』
Photo  今回紹介する作品は、子供が誕生しなくなった近未来のイギリスを舞台に人類の希望をめぐる戦いに巻き込まれる主人公の姿を描いた『トゥモロー・ワールド』です。イギリスを代表するミステリー作家であるP.D.ジェイムズの『人類の子供たち』を原作にした本作品。『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』のアルフォンソ・キュアロンが監督を務め、長回しを多用したドキュメンタリータッチの映像で終始緊張感のある作品に仕上げています。

ストーリー:「人類が原因も分からないまま子どもを産むことができなくなって18年経った2027年。世界各国が絶望から混乱に陥っていた。イギリス政府も治安の維持のために不法入国者の徹底した取締りを行っていた。
 そんなある日、セオは元妻ジュリアンが参加していた反政府組織“FISH”に拉致される。ジュリアンは妊娠した移民の少女を“ヒューマン・プロジェクト”という組織に引き渡すために必要な通行証を手に入れるためにセオに協力を求める。セオは最初は拒否したものの、最終的にジュリアンに協力して通行証を手に入れる。セオはジュリアンや移民の少女と車に乗り込み検問所に向かおうとするが、途中で銃撃にあってしまう。」

 私は本作品を何気なくレンタルして鑑賞したのですが、硬派なストーリーと映像の完成度の高さに驚きました。私は近未来のディストピア(管理社会)を舞台にした映画を数多く見ていますが、これほどリアルで現代社会を反映した作品は滅多にないと思いました。
 近未来と言いながら今と見た目は大きく変わらない景色の中で繰り広げられる差別や殺戮。貧困が広がり、移民が排斥され、テロが頻発する近未来のイギリスはまさしく現代の延長の世界。絶望が広がる世界の中で主人公が子どもを何としても守ろうと奮闘する姿は見ていて胸が熱くなりました。

 私は本作品を見て、子どもが持つ命の輝きや希望といったものに改めて気づかされました。クライマックスの市街地での戦闘シーンで武装した兵士たちが生まれたての子どもを見て銃を下ろすシーンは見ていて涙が出てきました。命が次々と奪われていく戦場の中で命を与えられ何とか生きようと声を上げる子ども。そのシーンを見て戦争の愚かさや命の価値や尊厳といったものを考えさせられました。 また、同時に主人公やその仲間が自分を犠牲にしても子どもを守ろうとする姿に、生きるということの意味や大人の役割や責任とは何かも考えさせれました。

 本作品の特長として主人公の視点で終始話しが進んでいく点があります。普通の映画なら「なぜ子どもが生まれなくなったのか?」、「ヒューマンプロジェクトとは何か?」など説明するところもあえて省略しています。それが不満な人もいるかもしれませんが、個人的には見る側に想像できる余地があって良かったと思います。また、あえて状況説明せず主人公の姿だけを追うことで、見ている側に主人公と一緒に体験しているかのような臨場感がありました。

 あと、私が本作品で凄いと思ったのは長回しのような映像面での演出です。クライマックスの8分近い戦闘シーンを始めとして、冒頭のテロのシーンや主人公が乗った車が襲撃されるシーン。どれもワンカットで緊張感たっぷりに見せているのですが、一体どう撮影したのかと見終わって考え込んでしまいました。特にクライマックスの戦闘シーンはまるで主人公の後ろ姿を従軍カメラマンが手持ちカメラで撮影しているかのような映像で迫力がありました。メイキングを見ると単なる長回しでなくCG処理もされているようですが、見ている限りつなぎ目が分かりません。この長回しの映像を見るだけでも本作品は価値があります。

 また、音楽にも大変こだわっており、クラッシックからプログレやロックなど様々な曲が効果的に選曲されています。劇中歌としてディープ・パープルやレディオヘッド、キング・クリムゾンの作品が使用され、エンドロールではジョン・レノンの楽曲『ブリング・オン・ザ・ルーシー』が使われています。

 本作品は単なる近未来のアクション映画でなく、命の尊厳や価値といったものをテーマにした非常に考えさせられる映画です。映像も大変迫力ありますし、一度は見て損のない映画だと思います。 

上映時間 109分
製作国    アメリカ/イギリス
製作年度 2006年
監督:    アルフォンソ・キュアロン   
原作:    P・D・ジェイムズ   
    『人類の子供たち』/『トゥモロー・ワールド』(早川書房刊)
脚本:    アルフォンソ・キュアロン   
    ティモシー・J・セクストン   
撮影:    エマニュエル・ルベツキ   
美術:    ジェフリー・カークランド   
         ジム・クレイ   
衣装:    ジェイニー・ティーマイム   
編集:    アルフォンソ・キュアロン   
    アレックス・ロドリゲス   
音楽:    ジョン・タヴナー   
出演:    クライヴ・オーウェン   
    ジュリアン・ムーア   
    マイケル・ケイン   
    キウェテル・イジョフォー   
    チャーリー・ハナム   
    クレア=ホープ・アシティ   
    パム・フェリス   
    ダニー・ヒューストン   
    ピーター・ミュラン   
    ワーナ・ペリーア   
    ポール・シャーマ   
    ジャセック・コーマン   

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『アバター』この映画を見て!

第278回『アバター』

Photo_2  今回紹介する作品はジェームズ・キャメロンが構想14年、製作に4年以上の歳月を費やして完成させたSF超大作『アバター』です。前作『タイタニック』から12年ぶりの新作長編映画となる本作品。キャメロン監督が近年関心を持って取り組んでいた3D技術や最新のVFX技術を駆使して、誰も見たことない世界をリアルに描きだすことに成功しています。

 

 ストーリー:「元海兵隊員のジェイクは下半身不随になり車いす生活を送っていた。ある時、彼は衛星パンドラでの作戦アバター・プログラムの参加者に選ばれる。パンドラの森には莫大な利益をもたらす希少な鉱物が埋蔵されており、地球人たちは採掘に力を注いでいた。しかし、森には肉体的に人間よりも能力の高い先住民ナヴィが生活しており採掘に抵抗をしていた。

地球人はパンドラでの採掘を何とか進めるために先住民ナヴィと人間のDNAを掛け合わせたアバターを造りだし、意識による遠隔操縦をしてパンドラの森に進出していた。

ジェイクはアバターを操りナヴィ族の調査と偵察をする任務を与えられ、パンドラの森に足を踏み入れる。ジェイクは森の奥深くでナヴィ族の美しい女性ネイティリと出会い、彼らの生き方や森の素晴らしさに共感を示すようになる。

やがてジェイクは地球人たちの乱開発に疑問を持つようになるのだが・・・・。」

 

私は正直言って本編を見るまで、本作品にあまり期待していませんでした。夏に解禁されたスチールや予告編を見た時はゲームのような安っぽい映像にキャメロン監督も失速したのではと心配さえしました。しかし、実際に3Dで鑑賞すると本作品の革新的な映像に鳥肌が立ちました。

 

はっきり言ってストーリーは特に目新しいものはありません。異文化との交流や自然との調和をテーマにしており、『ポカホンタス』や『ダンス・ウィズ・ウルブス』に『風の谷のナウシカ』や『もののけ姫』をミックスさせたような内容です。話しの展開も勧善懲悪で単純明快。映画好きの人なら次どうなるのか大体予測できると思います。ストーリーだけ取って見ると高い評価はできません。

 

しかし、本作品はストーリーを補って余りあるほど映像が凄いです。実写の3D映画は今までも製作されていましたが、本作品はレベルが違います。奥行きのある3D映像はまるで自分がパンドラの森に入り込んだような感覚になります。特に主人公やナヴィ達が翼竜に乗って滑空するシーンのリアリティはまるで本当に飛んでいるかのようでした。

 

また、パンドラの数々の美しい風景や森に生息する見たこともない動植物、そして青い皮膚を持つナヴィ族。全てはCGで作り出された架空のものに過ぎないはずなのに、3D映像で見るとまるで現実に存在しているのではと感じてしまうほどリアルに見えます。

 

後半はナヴィ族と地球人とのパンドラの森での大バトルが3Dを駆使して壮大かつ迫力満点のアクションシーンがこれでもかと繰り広げられます。そのアクションシーンの質と量は半端なく、見終わってお腹いっぱいになります。

また、パワーローダーや攻撃ヘリ、そして兵士が持つ銃器と随所にキャメロン監督のメカへのこだわりが見られたのも嬉しい限りでした。

 

登場するキャラクターに関しては主人公もさることながら、キャメロン監督らしく女性が活躍するところが良かったです。あと、悪役の憎々しい大佐もステレオタイプなキャラではありますが印象に残りました。

 

それにしてもキャメロン監督が創造した架空の世界をここまで実写でリアルに表現できるようになった映像テクノロジーの進歩に正直驚きました。本作品の公開をきっかけにハリウッドの大作映画はきっと3Dの方向に向かっていくのでしょうね。そういう意味で、本作品は映画史においても重要な作品となるでしょう。

 

  これから劇場で見る人は絶対3Dで見てください。そうしないと本作品の素晴らしさが分からないと思います。

 

 

上映時間 162分

製作国 アメリカ

制作年度 2009年

監督: ジェームズ・キャメロン

脚本: ジェームズ・キャメロン

撮影: マウロ・フィオーレ

プロダクションデザイン: リック・カーター、ロバート・ストロンバーグ

衣装デザイン: デボラ・スコット

編集: スティーヴン・リフキン、ジョン・ルフーア、ジェームズ・キャメロン

音楽: ジェームズ・ホーナー

視覚効果監修: ジョー・レッテリ

出演: サム・ワーシントン

ゾーイ・サルダナ

シガーニー・ウィーヴァー

スティーヴン・ラング

ミシェル・ロドリゲス

ジョヴァンニ・リビシ

ジョエル・デヴィッド・ムーア

CCH・パウンダー

ウェス・ステューディ

ラズ・アロンソ

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『ゴジラ』(1954年版)この映画を見て!

第264回『ゴジラ』
Photo_2  今回紹介する作品は日本人なら誰もが知っている怪獣映画『ゴジラ』の記念すべき1作目です。公開当時は観客動員数961万人を誇り、単純計算で日本人の10人に1人が見たほどの大ヒットを記録しました。

ストーリー:「太平洋上で貨物船「栄光丸」が原因不明の沈没事故を起こした。その後、救出に向かった貨物船や大戸島の漁船も沈没。生き残った船員は怪物に襲われたと証言する。そのことを聞いた大戸島の老人は伝説の怪物「ゴジラ」ではないかと周囲に話す。その後、大戸島をゴジラが襲撃して多大な被害をもたらす。政府は事態を究明するため、生物学者の山根恭平博士を団長とした調査チームを結成して、大戸島での調査を行う。その際に調査団はゴジラと遭遇。その姿を見た山根博士は核実験によってジュラ紀の恐竜が甦ったのではないかと推測する。それから数日後、ついに東京にもゴジラが上陸。街は壊滅状態となる。」

 私は初めて本作品を見たとき、その完成度の高さに驚きました。確かに特撮は今見ると明らかにミニチュアと分かる箇所が多いですが、それを補って余りあるほどの臨場感と迫力があります。
 本作品の特長はゴジラを強調せず、あくまでゴジラに襲撃される人間に焦点を当てているところです。2作目以降のゴジラは人間にとって親しみやすいキャラクターになりますが、1作目は巨大な力を持つ怖い存在として終始描かれています。ゴジラによって東京が破壊するシーンは明らかに東京大空襲をイメージして描かれており、被災者たちの描写は生々しく見ていて恐ろしく痛ましいです。
 また、本作品は当時の日本人の核に対する恐怖と脅威をゴジラという怪獣に象徴させて表現しているところが巧みで、娯楽映画でありながら製作者たちの反戦・反核のメッセージが見ていてひしひしと伝わってきます。特にラストのゴジラが死んでいくシーンはハッピーエンドというには後味が重く、ゴジラも実は核による犠牲者であり、核の脅威は決して終わっていないことを観客に強烈アピールして締めくくっています。

 ゴジラはその後シリーズ化され、日本だけでも2004年までに28作品が製作されました。また、ハリウッドでもローランド・エメリッヒ監督が『GODZILLA』というタイトルで製作されました。しかし、1作目と比較すると質はどれも低いです。
 私は以前から本作品を当時の設定のまま現代の技術でリメイクしたら面白い作品になるのではと思っていましたが、最近はリメイクしてもつまらない作品になるだろうなと思うようになりました。敗戦から10年後という時代だからこそ生まれた作品であり、戦争を経験した人間が製作したからこそ単なる怪獣映画を超えた格調高い反戦映画に仕上がったのだと思います。二度と本作品を越える怪獣映画が製作されることはないでしょう。

上映時間 97分
製作国    日本
製作年度 1954年
監督:    本多猪四郎   
製作:    田中友幸   
原作:    香山滋   
脚本:    村田武雄   
    本多猪四郎   
撮影:    玉井正夫   
美術:    中古智   
美術監督: 北猛夫   
編集:    平泰陳   
音楽:    伊福部昭   
音響効果:    三繩一郎   
特技・合成:    向山宏   
特技・美術:    渡辺明   
特殊技術:    円谷英二   
出演:    志村喬   
    河内桃子   
    宝田明   
    平田昭彦   
    堺左千夫   
    村上冬樹   
    山本廉   
    鈴木豊明   
    馬野都留子   
    岡部正   
    小川虎之助   
    手塚勝己   
    中島春雄   
    林幹   
    恩田清二郎   
    菅井きん   

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『ターミネーター』この映画を見て!

第261回『ターミネーター』
Photo  今回紹介する作品はジェームス・キャメロン監督が生み出した人気シリーズの第1作目『ターミネーター』です。当時まだ駆け出しだったジェームズ・キャメロン監督とアーノルド・シュワルツェネッガーは本作品の成功を機にハリウッドの第一線に踊り出ました。
 本作品は制作費14億円とハリウッド映画としては低予算で製作されているので、映像に関してはチープですが、ストーリーの面白さと緊張感のある演出は今見ても大変見応えあります。

ストーリー:「反乱を起こした人工知能スカイ・ネットと、それに抵抗する人間が互いに戦い合う近未来。人類側の抵抗軍指導者ジョン・コナーの活躍で人類が優勢に立つことができるようになった。
 スカイ・ネットはジョン・コナーに脅威を感じて未来から殺人アンドロイド「ターミネーター」を1984年のロサンゼルスに送りこんだ。目的は人類側の指導者を歴史から抹殺するため、ジョン・コナーの母親となるサラ・コナーを殺害することであった。
 スカイネットの目的に気づいたジョン・コナーは母親を守るためにカイル・リースという戦士を未来から送り込む。
 1984年のロサンゼルスでサラ・コナーをめぐってターミネーターとカイルの間で激しい攻防が始まる。」

 私が本作品を始めてみたのは小学生のときでしたが、サラ・コナーを抹殺する目的のみを達成するためにどこまでもしつこく追いかけてくるターミネーターに衝撃を受けたものでした。特にラストの骨格だけになっても襲ってくるシーンはあまりのしつこさに背筋が凍りました。
 2作目、3作目のシュワルツェネッガー演じるターミネーターは人類側の味方となる頼もしいキャラクターですが、1作目の無慈悲で冷酷な殺人マシーンとしてのキャラクターが一番インパクトがあると思います。

 また、本作品の面白いところはサラ・コナーを守るために未来から送られてきた兵士であるカイルも人間であるところ。ターミネーターと力の差がありすぎる分、どうやって追われる主人公が危機を切り抜けていくのか2作目以降よりも手に汗握るものがありました。

 映像に関しては低予算である分、作り物であることがバレバレのシーンも多いですが、演出でカバーして最後まで見せきるところが凄いと思います。個人的には2作目は1作目の映像の出来に不満足だった監督のセルフリメイクだと思っています。

 本作品は4作目まで製作されていますが、何と言っても1作目が最高です。ぜひ未見の方はご覧ください! 

上映時間 108分
製作国    アメリカ
製作年度 1985年
監督:    ジェームズ・キャメロン   
脚本:    ジェームズ・キャメロン   
    ゲイル・アン・ハード   
撮影:    アダム・グリーンバーグ   
特撮:    スタン・ウィンストン   
美術:    ジョージ・コステロ   
衣装デザイン:    ヒラリー・ライト   
編集:    マーク・ゴールドブラット   
音楽:    ブラッド・フィーデル   
舞台装置: マリア・ロブマン・カソ   
出演:    アーノルド・シュワルツェネッガー   
    マイケル・ビーン   
    リンダ・ハミルトン   
    ポール・ウィンフィールド   
    ランス・ヘンリクセン   
    アール・ボーエン   
    ベス・モッタ   
    リック・ロソヴィッチ   
    ディック・ミラー   
    ビル・パクストン

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