2008年6月15日 (日)

『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』この映画を見て!

第209回『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』
Photo  今回紹介する作品は19年ぶりに復活した人気シリーズの第4作目『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』です。
 
 私は小学生の時からこのシリーズが大好きだったので、2002年にネット上で第4作目の脚本が執筆されていると知って大変喜んだものでした。2004年には『グリーンマイル』の監督フランク・ダラボンが手がけたシナリオが完成したとの発表があり、公開を今か今かと楽しみにしていました。しかし、ジョージ・ルーカスがシナリオの出来に不満がありリライトが決定。スピルバーグが監督した『ターミナル』の脚本家ジェフ・ナサンソンが起用されるが、そのシナリオにもルーカスは不満を持ち、続いて『ジュラシックパーク』・『宇宙戦争』等の脚本を手がけたデヴィッド・コープ を起用。そして2006年にルーカスがついにシナリオにOKを出し、2007年6月からスピルバーグ監督の下で撮影が開始。そして2008年待ちに待ってやっと楽しみにしていた第4作目が公開されました。早速、私も昨日劇場にて鑑賞してきました。ジョン・ウィリアムスによるお馴染みのテーマ曲が映画館で流れてくるや否やインディ・ジョーンズワールドに一気にトリップすることができました。

 鑑賞しての感想ですが、19年ぶりにスクリーン上でジョーンズ博士の変わらぬ活躍を見れて大満足でした。ジョーンズ博士演じるハリソン・フォードも60代後半であり、さすがに老いた感は否めませんが、アクションのキレは昔と変わらずで安心しました。

 ストーリー自体は荒唐無稽で先が読める展開でありますが、この手の作品でストーリーにリアリティを求めること自体がお門違いというもの。テーマパークのアトラクションに乗った気分で鑑賞すれば、2時間近く手に汗握る冒険を楽しむことができます。

 今回のストーリーはシリーズ初となる第2次大戦後を舞台にしており、ナチではなく今はなきソ連が敵として現れ、クリスタル・スカルをめぐる謎をめぐって激しい攻防を繰り広げます。今回は南米を舞台に失われた王国を求めて冒険が繰り広げられますが、単なる宝探しの冒険にSFの設定が加味されています。UFOに興味のある方なら誰も知っているエリア61やロズウェル事件などが映画のストーリーに絡んでおり、ラストはあっと驚く(または呆気に取られる)ような展開があります。冒険活劇にここまでSFの要素が絡む事に関して賛否両論はあると思いますが、個人的にはこういうB級SF映画的展開は嫌いではありません。
 
 『インディ・ジョーンズ』というと毎回お約束のネタや展開がいくつかあります。パラマウントのロゴマークと実景とのオーバーラップのシーン、冒頭の派手なアクション、乗り物を使った過激なチェイスシーン、気味悪い生物の群れ(今回は殺人○○です。)、そして宝物を守る大掛かりな仕掛け。今回もそれらのお約束がきちんと踏襲されおり、インディファンは楽しめること間違いないです。

 また本作品はインディシリーズ第1作目にあたる『レイダース 失われたアーク』と第3作目にあたる『最後の聖戦』とリンクしたネタがあります。冒頭のアクションシーンは『失われたアーク』のラストでアークを収めた広大な倉庫で繰り広げられますし、ちらっと聖櫃自体が画面に映ります。さらに『失われたアーク』のヒロインであるマリオンも再登場し、1作目同様に重要な役回りをしています。また、息子とのやり取りは『最後の聖戦』を見ていたらにやりとすること間違いなしです。

 あとインディの父と学長のブロディもちらっと画面に登場しますのでお見逃しなく。

 アクションシーンはさすがスピルバーグ監督だけあって、見せ方が上手く飽きることがありません。特にアマゾンでのチェイスシーンの良い意味でのしつこさは見ていて手に汗握りますし、激しい攻防の合間に見られるユーモアはスピルバーグならではです。
 ただ原爆のシーンはやりすぎだったと思います。いくらジョーンズ博士とは言え、あの状況でほぼ無傷で生還するのは明らかに不可能でしょう。 


 突込みどころはたくさんありますし、前作までと比較するとパワーダウンした感は否めませんが 19年ぶりにスクリーンに戻ってきたジョーンズ博士の勇姿をぜひ皆さまスクリーンでご覧ください。
 
上映時間122分
製作国 アメリカ
製作年月 2008年
監督: スティーヴン・スピルバーグ 
製作: フランク・マーシャル 
原案: ジョージ・ルーカス、ジェフ・ナサンソン 
脚本: デヴィッド・コープ 
撮影: ヤヌス・カミンスキー 
プロダクションデザイン: ガイ・ヘンドリックス・ディアス 
衣装デザイン: メアリー・ゾフレス 
編集: マイケル・カーン 
音楽: ジョン・ウィリアムズ 
出演: ハリソン・フォード、シャイア・ラブーフ 、レイ・ウィンストン、カレン・アレン
ケイト・ブランシェット、 ジョン・ハート 、ジム・ブロードベント 、イゴール・ジジキン 

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2008年5月25日 (日)

祝『ホビットの冒険』製作開始!

Photo_2  『ロード・オブ・ザ・リング』の前日譚にあたる『ホビットの冒険』が2部作として製作され、2011年&2012年に公開されることが決まったそうです。

 製作総指揮と脚本を務めるのは『ロード・オブ・ザ・リング』のピーター・ジャクソンとフラン・ウォルシュ。監督を務めるのは『パンズ・ラビリンス』や『ヘルボーイ』で有名な知られるメキシコ人映画監督ギレルモ・デル・トロが正式に就任したようです。
 
ストーリーは『ホビットの冒険』の原作を下敷きにした1作目と、改めて執筆される2作目の2部構成になるそうです。
『ホビットの冒険』は『ロード・オブ・ザ・リング』にも登場したフロドの叔父のビルボ・バキンズが主人公の冒険物語で、ガンダルフやゴラムも登場します。

 『ロード・オブ・ザ・リング』でガンダルフを演じたイアン・マッケランとゴラムを演じたアンディー・サーキス、そしてアラゴルンを演じたヴィゴ・モ-テンセンはと同じキャラクターで出演する方向で現在調整しているそうです。
 
 監督いわく「1作目『ホビットの冒険』は原作だけで完結する映画になるが、2作目は我々が議論を重ねて作り込むんだ。それが出来ることになって興奮しているよ。なぜって、2作目は“添え物”でも“埋め合わせ”でもないからね。物語を語る上で欠くこと出来ない50年の歴史を描く」とのことです。

現在プリプロダクション中で来年度から撮影に入るそうです。公開は3年後となりますが、『ロード・オブ・ザ・リング』ファンとしては今から非常に楽しみですね。

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2008年3月30日 (日)

『幻魔大戦』映画鑑賞日記

Photo  宇宙全域の消滅を企てる幻魔と超能力をもつ人たちとの戦いを壮大なスケールで描いた『幻魔大戦』。元々は平井和正と石森章太郎が共作で「週刊少年マガジン」に掲載されていました。掲載中から読者からの人気が高く、連載終了後も漫画や小説の形で続編が数々製作されました。
そんな『幻魔大戦』を当時勢いに乗っていた角川映画が自社初のアニメ作品として製作。日本アニメを代表するクリエイターを集め、音楽にキース・エマーソンを起用、声優に美輪明宏や江守徹など声優でない人を据えるなど大作感溢れる作りが大変話題になりました。

本作品は長い原作をかなり端折って作っているので、ストーリーに関しては大河ドラマのダイジェスト版を見ているかのようでした。それでも前半は主人公が超能力に目覚めて自らの運命を受け入れるまでを丁寧に描いており人間ドラマとして見ごたえがありました。しかし、後半は多くの仲間が次々登場するにも関わらず、その個性やドラマが余り描かれていないために集団での戦闘シーンの派手さの割りに今ひとつ話しに面白みがありませんでした。ラストも無理やりハッピーエンドにしたかのような展開で「えっ、これで終わり」といった印象を受けました。

 ストーリーに関しては個人的に残念な出来でしたが、映像に関しては今見ても大変見ごたえがありました。
 『AKIRA』の大友克洋がキャラクターデザインとして関わっているので、登場人物たちの独特な表情や姿だけを見ているとまるで大友作品を見ているかのような錯覚を受けました。(ストーリーも『AKIRA』に似てますしね。)
 またアニメファンの間では有名な金田伊功がスペシャルアニメーターとして参加しており、ラストの主人公たちと火炎竜と対決シーンで迫力のある映像を生み出していました。
 
 本作品は日本アニメを代表する傑作とまでは言い難い面がありますが、スケールの大きなアニメが好きな人や大友克洋が好きな人なら見て損はないと思います。  

上映時間 135分
製作国 日本
製作年 1983年
監督: りんたろう 
原作: 平井和正、石森章太郎 
脚本: 真崎守、桂千穂、 内藤誠 
撮影: 八巻磐 
美術: 男鹿和雄、窪田忠雄 
美術監督: 椋尾篁 
編集: 田中修 
音楽: 青木望 
音楽監督: キース・エマーソン 
キャラクターデザイン: 大友克洋 
作画監督: 野田卓雄 
声の出演: 古谷徹,小山茉美, 原田知世, 池田昌子, 林泰文, 美輪明宏, 佐藤正治 
白石加代子, 江守徹

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2007年12月 2日 (日)

『パンズ・ラビリンス』この映画を見て!

第189回『パンズ・ラビリンス』
Photo  今回紹介する作品は今年公開された映画の中で私が一番お薦めの映画『パンズ・ラビリンス』です。
 本作品は1944年のスペイン内戦下を舞台に過酷な現実を生き抜くために架空の世界に身を置く少女の姿をシビアかつファンタジックに描いていきます。監督は『ヘルボーイ』や『ミミック』等のダークな世界観のホラー映画を撮ってきたギレルモ・デル・トロが担当しており、本作品でも彼のダークなイマジネーションが炸裂しています。昨年アメリカやヨーロッパで公開されるや否や大変話題を呼び、第79回アカデミー賞では6部門ノミネートされ、見事3部門(撮影・美術・メーキャップ)受賞しました。
 
 私が本作品を知ったのは今年のアカデミー賞の授賞式をテレビで見ていた時でした。本作品の紹介で洞窟内で大きな蛙と少女が向き合っているシーンが放映されたのですが、そのダークかつ個性的な雰囲気の映像にとても惹かれ、日本での公開をとても楽しみに待っていました。今年の秋にやっと日本でも公開され、私も劇場に足を運んで鑑賞してきました。

ストーリー:「1944年、独裁政権とレジスタンスが内戦状態のスペイン。戦争で父を亡くしたオフェリアは独裁政権の大尉の子を身ごもり再婚した母と独裁政権の基地がある森の中で暮らすことになる。大尉である義父は潔癖症の冷血な男で、母のお腹にいる子どもばかりを気にしていた。義父が嫌いで何とか現実から逃れたいと願う少女の前にある日、彼女は妖精に導かれ、森の迷宮の番人パンに出会う。 」

 私は本作品を実際見るまで、『千と千尋の物語』や『ナルニア国物語』みたいな異世界に迷い込んだ少女の冒険とロマンが描かれるファンタジー映画をイメージしていました。しかし実際に見てみると予想以上にシリアスかつダークな展開に驚いてしまいました。本作品はファンタジー映画というより、戦争に巻き込まれた子どもの悲劇を描いた作品として見た方が良いかもしれません。
 本作品はファンタジー世界の描写時間は少なく、多くの時間が独裁政権下の少女を取り巻く厳しい現実を描くことに費やされています。その描き方も非常に生々しく残酷で、独裁政権に仕える大尉がレジスタンスを殺戮したり拷問したりするショッキングなシーンは、見ていて目を背けたくなるほどです。
 少女を取り巻く過酷な現実をきちんと描いている分、少女がファンタジーの世界に傾倒していく姿も説得力があります。
 
 ファンタジーの世界の描写も過酷な現実を反映してかゴシックホラー調でダークかつグロテスクです。洞窟に住む大蛙、目が手についている人食い男、ヤギのような角を持つ番人パン、ナナフシみたいな虫に化けている妖精と出てくるクリーチャーたちはお世辞にかわいいと呼べるものではなく、子どもが見たらトラウマになるほど気持ち悪く怖いです。現実から逃れるために少女が作り出した世界が決して明るく楽しい世界でないというところが個人的には非常に印象に残りました。ファンタジーは決して俗に言われるような現実逃避なのではなく、現実と子どもが向き合うための工夫であり知恵であると本作品を見て思いました。

 映画のラストは哀しみに満ちたハッピーエンドといった感じで、見終わって切ない気持ちになりました。

 本作品は決して楽しく心癒されるファンタジー映画ではありません。子どもが戦争という過酷な現実の中で生き延びていく姿を描いたサバイバル映画です。

 私の中では本年度一番完成度が高く、見ごたえのある作品だと思います。ぜひ皆様も一度見てください。

製作年 2006年 
製作国 メキシコ、スペイン、アメリカ
時間 119分 
監督 ギレルモ・デル・トロ
脚本 ギレルモ・デル・トロ
音楽 ハビエル・ナバレテ
出演 イバナ・バケロ 、 セルジ・ロペス 、 マリベル・ベルドゥ 、 ダグ・ジョーンズ 、 アリアドナ・ヒル

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2007年10月20日 (土)

『ローズ・イン・タイドランド』映画鑑賞日記

Photo  独特な映像表現とブラックユーモアで人気のあるテリー・ギリアム監督の最新作『ローズ・イン・タイドランド』を見ました。
 『未来世紀ブラジル』でギリアムの虜となった私としては近年の彼のパワーダウンがとても残念に思っていたので、「ギリアムが放つ現代版不思議の国のアリス」として宣伝されていた本作品は久々に彼の本領が発揮されているのではと見るまではかなり期待していました。

 しかし、実際見てみると本作品も彼の持ち味が発揮されておらず、非常に残念な出来でした。
 
 ストーリー:「母を亡くし、ドラッグに溺れる父とともに彼の祖母の自宅へ向かった10歳の少女・ローズ。そこには枯れた草原の中に立つ荒れ果てた一軒家がぽつんと立っていた。父はほどなく麻薬中毒で死亡し、独り残されたローズは自らが作り上げた空想の世界の中で生き延びようとする。」

 ギリアム監督らしいダークな内容のストーリーなのですが、彼の最大の魅力であるイマジネーション溢れる映像が少ないです。せっかく空想の中でしか生き延びることの出来ない少女を主人公に持ってきたのに肝心の空想シーンが今ひとつなのでパッとしませんでした。救いようのないストーリーだからこそ少女の内面世界の描写がこの映画の最大の見所でなければならないのに、そこが貧困だと面白みに欠けます。
 
 また、出てくる人物も普通でない人ばかり過ぎて、逆に冷めてしまいました。この手の作品では現実の中の非現実を描くためには現実側に立つ人間がいないと非現実的な世界に生きる人間に対する共感が湧いてきません。

 ただギリアムらしい独特の構図の美しい映像やグロテスクでキッチュな小道具は素敵でした。結構グロい映像もあるのですがあんまり不快感もありませんでした。

 本作品はギリアムの作品の中ではイマイチの完成度だと思いますが、主人公のローズを演じた子役のジョデル・フェルランドの演技は最高に素晴らしいです。最初から最後までずっと登場しっぱなしですが、子どもとしての純粋さと女としての色気の両方を感じさせる演技は大人顔負けです。本作品はこの子に救われたと思います。この子が出演しなければはっきり言って全く面白くない仕上がりになっていたと思います。
 ジョデル・フェルランドの出演する映画は今後も要注目だと思います。


製作年度 2005年
製作国・地域 イギリス/カナダ
上映時間 117分
監督 テリー・ギリアム 
原作 ミッチ・カリン 
脚本 テリー・ギリアム 、トニー・グリゾーニ 
音楽 マイケル・ダナ 、ジェフ・ダナ 
出演 ジョデル・フェルランド 、ジェフ・ブリッジス 、ジェニファー・ティリー 、ジャネット・マクティア 、ブレンダン・フレッチャー 

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2007年10月15日 (月)

『里見八犬伝』映画鑑賞日記

Photo  角川映画に勢いがあった80年代に製作されたファンタジー時代劇『里見八犬伝』がテレビで久しぶりに放映していたので思わず見てしまいました。
 
 私がこの映画を初めて見たのは小学生の時でしたが、大変夢中になったものでした。ロールプレイングゲームさながらの起承転結のはっきりとしたストーリー、妖怪に追われる姫を命を懸けて助ける八剣士たちの勇姿、強烈な個性を放つ悪役の面々、アクションシーンの役者たちの切れのある動き・・・。この映画は子どもの心を虜にする魅力の詰まった作品でした。

 約20年ぶりの再鑑賞でしたが、今見るとセットや特撮のしょぼさがどうしても目に付いてしまいました。まあ当時の邦画としてはがんばっている方だとは思いますが・・・。
 しかし、そこにさえ目をつぶれば、この映画は娯楽映画としては今見てもかなり面白いです。特に豪華なキャスト陣のけれん味あふれる演技はこの映画の最大の見所です。真田広之の切れのあるアクション、京本政樹と萩原流行の妖しいまでの美貌、志穂美悦子の美しく軽やかな立ち回り、千葉真一の渋い存在感、そして夏木マリの強烈なインパクト!登場する役者の一人一人が輝いており、見せ場があります。
 また深作欣二監督の演出もいつもながらに熱く、最初から最後まで画面から目が離せません。特に今回の作品では躍動感と妖しげな雰囲気作りが素晴らしいです。
 ただ唯一残念なのは薬師丸ひろ子と真田広之のラブシーンの演出。このシーンは薬師丸ひろ子の顔のアップばかりで無意味に長く、バックに流れる主題歌もあっていませんでした。
 
製作年度 1983年
製作国・地域 日本
上映時間 136分
監督 深作欣二 
製作総指揮 - 
原作 鎌田敏夫 
脚本 鎌田敏夫 、深作欣二 
音楽 NOBODY 
出演 薬師丸ひろ子 、真田広之 、千葉真一 、寺田農 、志穂美悦子 、京本政樹 、大葉健二 、福原拓也 、苅谷俊介 、目黒祐樹 、夏木マリ 、萩原流行 、

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2007年7月 1日 (日)

『300 <スリーハンドレッド>』この映画を見て!

第165回『300 <スリーハンドレッド>』
300  今回紹介する作品はスパルタの兵士300人がペルシアの巨大軍と戦う姿を描いたアクション映画『300 <スリーハンドレッド>』です。この作品はペルシア戦争のテルモピュライの戦いをアメリカで人気のフランク・ミラーがコミックノベルとして描いた原作を基に制作されています。その為に歴史的事実とは違う部分も多く、ペルシアの血を引くイランの人々からは数多くの批判が挙がっています。確かに中近東やアジアの人を暴力的な野蛮人として誇張して描いている箇所が多く、批判が出るのも仕方ないかと思います。この作品を見るときは歴史映画として見るのでなく、歴史にインスパイアされた架空の世界のファンタジー映画として見る必要があるかと思います。
 
 ストーリー:「紀元前480年。スパルタ王レオニダスのもとに、圧倒的な軍力を誇るペルシア帝国・クセルクセス王の遣いがやって来た。ペルシアの支配国にならないと国を滅ぼすという申し出に対して、レオニダスは遣いを殺して、ペルシア軍と戦う道を選ぶ。テルモピュライでの決戦に挑むスパルタの300人の兵士たち。ペルシアの100万の大軍を相手に想像を絶する闘いを繰り広げる。」

 この作品はストーリーを楽しむというより、グラフィックノベルをそのまま実写にしたかのような独特な映像美を楽しむ作品です。ストーリー自体は人間ドラマとしては物足りないところも多く、闘う兵士たちの複雑な感情といったものはあまり感じられません。普通こういう作品だと悲壮感が漂っていることが多いのですが、この作品はそういった所はなく終始兵士たちが闘いを楽しんでいる雰囲気があり、ポジティブな勢いが感じられました。
 ストーリーに関して私が残念だったのは主人公たちの政治的な発言の数々です。自由や正義をあまりにも声高々に叫ぶ場面はアメリカの独善性みたいなものが感じられ興ざめでした。
 
 この作品の最大の魅力は先ほども言ったように映像の美しさです。私が今年見た映画の中では映像的には一番インパクトのある作品でした。「映画でグラフィック・ノベルを作る」という決意を持って監督は制作したそうで、全編にわたって視覚効果を施した映像はまるで絵画を見ているかのようです。
 戦闘シーンは血しぶきが飛び散り、兵士たちの手足や首が飛ぶなど結構残酷な描写が多いのですが彩度を落としたセピア調の画質が生々しさを緩和しています。
 またスローモーションを多用した戦闘シーンは臨場感を削ぐものの、躍動感に溢れており、闘う男たちの美しさやカッコよさを見事に表現していたかと思います。
 
 敵のスパルタ軍の描写は巨人に、巨大なサイやゾウ、忍者っぽい敵と現実離れしており、まるでファンタジー映画に登場する敵のような印象を受けました。ただ残念なのが敵の大将であるクセルクセス王の描写です。威厳と言うものが感じられず、変態っぽくて迫力に欠けていたかと思います。
 
 出演している俳優たちは有名でない人ばかりですが、鍛え上げられた肉体と低く渋い声は魅力的でした。個人的にはロード・オブ・ザ・リングでファラミア役を演じたデヴィッド・ウェンハムが美味しい役どころになっており嬉しかったです。
 
 この作品はマッチョな男たちの肉体美やケレン味あふれる戦闘シーンを楽しみたい人にはお薦めです。しかし残酷な描写も多いので、その手の描写が苦手な人はご注意してください! 

製作年度 2007年
製作国・地域 アメリカ
上映時間 117分
監督 ザック・スナイダー 
製作総指揮 フランク・ミラー 、デボラ・スナイダー 、クレイグ・J・フローレス 、トーマス・タル 、ウィリアム・フェイ 、スコット・メドニック 、ベンジャミン・ウェイスブレン 
原作 フランク・ミラー 、リン・ヴァーリー 
脚本 ザック・スナイダー 、マイケル・B・ゴードン 、カート・ジョンスタッド 
音楽 タイラー・ベイツ 
出演 ジェラルド・バトラー 、レナ・ヘディ 、デヴィッド・ウェンハム 、ドミニク・ウェスト 、ミヒャエル・ファスベンダー 、ヴィンセント・リーガン 、トム・ウィズダム 、アンドリュー・プレヴィン 、アンドリュー・ティアナン 、ロドリゴ・サントロ 、

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2007年6月19日 (火)

『平成狸合戦ぽんぽこ』この映画を見て!

第163回『平成狸合戦ぽんぽこ』
Ponpoko  今回紹介する作品は『火垂るの墓』の高畑勲監督が、人間による自然破壊から自分たちの生活を守ろうとするタヌキたちの奮闘を描いた『平成狸合戦ぽんぽこ』です。
 ストーリー:「多摩ニュータウンの宅地開発で自然が失われて故郷を追われた狸たち。彼らはタヌキ連合軍を結成して化学(化け学)を駆使して人間に闘いを挑むが・・・。」
 この作品はスタジオジブリの数ある作品の中で一般的な評価は低いですが、個人的には大好きな作品です。

 個性的な狸の面々たちが化け学を一生懸命学んで、人間に挑んでいく姿はユーモア満点で見ていて楽しいですし、日本各地の民話をさりげなく取り入れたエピソードの数々は民俗学に興味のある私にはたまらない設定でした。特に中盤の見せ場である狸たちによる百鬼夜行のシーンは日本の妖怪のオンパレードで妖怪好きには見ごたえ満点でした。(さりげなく、パレードの中でトトロや紅の豚そしてキキも登場しています。気づかなかった人はぜひビデオでも借りて、どこにいたか探してみてください!)
 また高畑監督が好きな作家・宮沢賢治の『双子の星』のエピソードの挿入や、以前から映画化を希望している平家物語の名シーンの再現も見ていて監督の熱い思いが伝わってきました。
 
 所々に挿入されるシニカルなエピソードも印象的で、狸がマクドナルドのハンバーガーを食べるシーンやテレビの料理番組で天ぷらを揚げるところをじっと見つめるシーンなどは、狸も人間の文化の中で生きているという皮肉な現実を見事に象徴していたと思います。
 
 後半は中盤までのユーモラスな展開から打って変わり、悲壮感漂う展開になっていき、見ていて胸が締め付けられます。
 人間に闘いを挑んで玉砕する狸たち、死出の旅に向かう狸たち、人間社会に迎合していく狸たち。大きな力の前に屈していく狸たちの姿は涙なしでは見れませんでした。ラストシーンで生き残った仲間たちが人間社会の中で健気に生きる姿は何とも物悲しいものがありました。
 
 この作品は環境問題や自然保護を訴えた作品という感想が多いですが、私の中ではこの作品はそれらのテーマと合わせて、60年代の全共闘による学生運動の顛末を描いた作品だと思っています。
 なぜそう思うのかというと、私の知り合いに60年代に学生運動に身を投じていた人がおり、当時の状況についていろいろ教えてもらっていたからです。
 共産主義を目指して資本主義国家を倒すために、時にデモやストライキをして自らの意志をアピールし、時に国家権力の手先である警察や機動隊に向かっていく・・・。しかし、次第に権力の弾圧も強まり、次第に運動から離れる人も増え、残った人たちもセクト同士で内ゲバを始め自壊していく・・・。
 そんな当時の学生運動の顛末を知っていたので、この作品を見たとき、単なる自然保護の映画というより、自分たちの理想を目指して運動に投じた人間たち(狸たち)が権力の前に敗北していく姿を描いた作品として見たものでした。
 映画のラストの栄養ドリンクを飲みながら社会に溶け込もうとする狸の姿は、学生運動から身を離れ資本主義の中で必死に生きていこうとする元運動家の姿にダブって見え、切ないものがありました。

 あと、この映画の大きな魅力として声優がとてもはまっているところがあります。スタジオジブリは大物タレントや俳優を声優として起用することが多いですが、話題性だけで違和感のある場合があります。
 この作品でもたくさんの俳優やタレントが起用されているのですが、違和感が全くなくキャラクターにぴったりあっています。
 また桂米朝[3代目] 、桂文枝 、柳家小さんなどの有名落語家の起用も狸を主人公にしたユーモアと悲哀に満ちた今回の作品には抜群の効果があったと思います。

 この作品はスタジオジブリ作品の中ではあまりパッとしませんが、非常に完成度の高い作品だと思います。  

製作年度 1994年
製作国・地域 日本
上映時間 119分
監督 高畑勲 
原作 高畑勲 
脚本 高畑勲 
音楽 紅龍 、渡野辺マント 、猪野陽子 、後藤まさる 、上々颱風 、吉澤良治郎 
出演もしくは声の出演 野々村真 、石田ゆり子 、三木のり平 、清川虹子 、泉谷しげる 、芦屋雁之助 、村田雄浩 、林家こぶ平 、福澤朗 、山下容莉枝 、桂米朝[3代目] 、桂文枝 、柳家小さん 、神谷明 

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2007年6月11日 (月)

『大日本人』映画鑑賞日記

Dainippon  今回紹介する作品はダウンタウンの松本人志が企画・初監督・主演を務めた作品『大日本人』です。公開前から大変話題になっていた本作品。映画の内容に関する情報が公開直前までほとんど明らかにされなかったので、見るまではどんな内容か想像を膨らましたものでした。カンヌでは絶賛されたという報道もあれば、酷評されたという報道もあり、非常に賛否両論分かれる作りになっているのだろうと思ったものでした。
 北野監督の『監督・ばんざい!』と同じ日に公開されたので、芸人監督同士の対決とマスメディアでは大きく取り上げれてていました。私も同じ日に両作品とも鑑賞したのですが、個人的には北野監督の作品の方が面白かったです。
 ただ松本監督の作品も単に駄作と片付けるには勿体無い作品であり、非常に良い線まで言っているけど、後一歩が残念な出来の作品と言わざる得ません。

 
(ここから先はネタバレになるので、まだ見ていない人は注意してください!)
 
 ストーリー:「大佐藤大(だいさとうまさる)の日常生活を追うドキュメンタリースタッフ。彼は一見すると冴えないおじさんだが、高圧電流によって巨大化して、“獣(じゅう)”を倒していく大日本人の家系の末裔だった。かつては国民を守るヒーローとして敬われていた大日本人。しかし、時代に流れから、多くの国民の関心を失い、近隣住民からは疎まれる存在になっていた・・・。」
 
 本作品の大きな特長は全編ドキュメンタリータッチで描かれているところです。ストーリーはカメラマンが大佐藤大にインタビューする形で展開していくので、最初は彼が一体何者か全く分かりません。
 彼の正体が明らかになるのは映画が始まって30分以上経ってからなのですが、彼が巨大化するシーンは呆気にとられました。
 彼が巨大化して戦うシーンは思った以上にCGの出来がよく(もちろんハリウッドにはかないませんが・・・。)、迫力あるシーンとなっており、この作品が10億円も制作費をかけた理由も頷けました。獣のデザインも非常に気持ち悪くかつ個性的で、強烈なインパクトがありました。

 また現代の日本の家族関係の希薄さやマスメディア批判、日米関係の問題、アメリカ批判などの社会風刺が随所に見られたのも松本監督の日本人に対する思いが垣間見えれ興味深かったです。

あと俳優の使い方も予想外で、こんな形でこの人が登場するのかと驚き、そして笑ってしまいました。特に竹内力と神木隆之介の登場シーンは可笑しさの余り噴き出してしまいました。

 この作品は爆笑する作品と言うよりはクスクス笑う作品だと思います。獣と戦闘シーンや映画の随所に挿入される小ネタなども笑えます。しかし、それ以上にヒーローである主人公の情けなく哀愁漂う日常生活に共感しつつクスクス笑わせるのが監督の意図だと思いました。
 
 映画のラストは作品そのものを崩壊させるようなオチですが、ここは個人的には最後までドキュメンタリータッチで終わらせたほうが良かったと思います。何か映画でなくテレビのコントを見せられているかのようなラストは物足りませんでした。せっかく映画なのだから、テレビでは出来ないもっと予想外のオチをつけて欲しかったです。
 だらだらと続くエンドロールも面白いと言えば面白いですが、くどさも感じてしまいました。

 後、この作品で残念な点は編集です。松本監督の独特の間を尊重する編集自体は良いと思うのですが、このネタで2時間は少し長すぎました。インタビューのシーンもダラダラ過ぎて飽きてしまうところがあり、もう30分削ったほうが見やすかったと思います。
 
 ドキュメンタリータッチでヒーローの日常生活を描くという演出は面白いと思っただけに、もう少し編集やオチに工夫が欲しかったです。

製作国・地域 日本
上映時間 113分
監督 松本人志 
製作総指揮 白岩久弥 
脚本 松本人志 、高須光聖 
音楽 テイ・トウワ 
出演 松本人志 、竹内力 、UA 、神木隆之介 、海原はるか 、板尾創路 

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2007年4月30日 (月)

『ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女』映画鑑賞日記

NO.10『ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女』
Narnia  『指輪物語』『ゲド戦記』と並んで世界三大ファンタジー小説の一つといわれている『ナルニア国物語』。原作は全部で7巻からなり、人間の世界とは別の「ナルニア国」の誕生から死滅までを壮大なスケールで描いています。原作者の C・S・ルイスはイギリス出身で、『指輪物語』の作者トールキンとも親交がありました。ルイスはキリスト教を深く信仰しており、この物語を執筆するにあたっても聖書を下敷きに執筆したそうです。それだけに読めば読むほど気づかされることの多い物語です。しかし、児童向けに書かれている作品だけあって決して難解ではなく、大変読みやすいです。また個性的で魅力的なキャラクターも数多く登場し、読んでいて飽きることがありません。
 
 そんな有名な原作の第1章『ライオンと魔女』をディズニーが完全映画化した本作品。『ロード・オブ・ザ・リング』を大変意識した作りとなっており、『ロード・オブ・ザ・リング』の美術スタッフを招いたり、同じニュージーランドで撮影をするなどしています。しかし、完成度は『ロード・オブ・ザ・リング』と比べると落ちてしまいます。『ロード・オブ・ザ・リング』に比べると『ナルニア国物語』はスタッフやキャストの原作に対するリスペクトやこだわりがあまり感じられませんでした。
 もちろんディズニーが予算をかけて制作しただけあって、ストーリーは誰が見ても分かりやすく楽しいものとなっています。特にナルニア国に存在する言葉を話す動物たちやフォーンやケンタウロス、ミノタウロスなどの架空の生き物たちが登場するシーンは見ていてワクワクするものがありました。
 
 しかし、映画のもつ雰囲気が軽いというか安っぽさを感じさせ、どうしても「ナルニア」という架空の国に入り込むことができませんでした。雪が積もった森や氷の城の映像もセットだとバレバレで、寒さが伝わってきません。CGで作ったクリーチャーたちも作りこみや合成が雑で、見ていて嘘っぽく興ざめしてしまいました。細部へのこだわりがファンタジー映画では大切だと思いますが、この映画は細部の詰めが大変甘いです。

 監督の演出もイマイチで、ナルニア国の魅力や主人公たちの葛藤や成長といったものがもう一つ伝わってきませんでした。その為、ラストの戦闘シーンも盛り上がりに欠けたものになってしまいました。また見せ方もアップが多く、引きの映像が少ないのでスケール感に欠けていたような気がします。
 音楽も単体で聴くと壮大で素晴らしいと思うのですが、いまいち映像とかみ合っていませんでした。もっとファンタジー色を出してもよかったと思います。
 
 この映画を見て改めて『ロード・オブ・ザ・リング』が如何に完成度の高い作品だったか再認識しました。ファンタジー映画の制作に必要なのはお金はもちろんのことですが、やはり監督の原作への愛情とこだわりが大切ですね。  
 
製作年度 2005年
製作国・地域 アメリカ
上映時間 140分
監督 アンドリュー・アダムソン 
製作総指揮 アンドリュー・アダムソン 、ペリー・ムーア 、フィリップ・ステュアー 
原作 C・S・ルイス 
脚本 アンドリュー・アダムソン 、クリストファー・マルクス 、スティーヴン・マクフィーリー 、アン・ピーコック 
音楽 ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ 
出演 リーアム・ニーソン 、ウィリアム・モーズリー 、アナ・ポップルウェル 、スキャンダー・ケインズ 、ジョージー・ヘンリー

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2007年2月 1日 (木)

『迷宮物語』この映画を見て!

第140回『迷宮物語』
Labilince  今回紹介する作品は眉村卓の原作を日本を代表する3人のアニメ監督がそれぞれ独自の作風で作り上げたオムニバスアニメーション『迷宮物語』です。
 この作品はっきり言って話しは面白くはありません。しかし、映像が圧倒的に緻密で美しく、芸術の域まで達しています。この作品はストーリーを楽しむ人には全く持って退屈でしょうが、映像表現を楽しむ人にはたまらない作品となっています。

  まず1話目のりんたろう監督の「ラビリンス・ラビリントス」。この作品は少女が猫とともに大正から昭和初期モダニズム風な異次元世界へと入り込むというストーリーです。この作品はとにかく全編不気味さが漂っており、悪夢を見ているかのような印象を受けます。
 2話目の川尻善昭監督の「走る男」。あまりにも過酷なレースに臨み続けていたために身体だけでなく精神までも破壊されていくレーサーを描いていますが、人物の表情の描き方が強烈です。ただストーリーは何の印象も残っていません。
 3話目の大友克洋監督の「工事中止命令」。ジャングルの奥地でロボットたちにより延々続けられている工事を中止させるために赴いた男の苦悩を描いています。この作品は3作品の中でストーリーは一番面白いです。大友監督らしいブラックユーモア溢れるストーリーや演出がたまりません。また緻密な年の描写も『AKIRA』を彷彿させます。

この作品は誰もが楽しめる作品ではありませんが、映像の美しさは日本アニメの最高峰だと思います。ぜひアニメ好きな人は一度は見てください!

製作年度 1987年 
製作国・地域 日本
上映時間 50分
監督 大友克洋 、川尻善昭 、りんたろう 
原作 眉村卓 
脚本 大友克洋 、川尻善昭 、りんたろう 
音楽 ミッキー吉野 
出演もしくは声の出演 吉田日出子 、津嘉山正種 、水島裕 、家弓家正 、八奈見乗児 、大竹宏 、銀河万丈 、屋良有作 、田中和実 

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2006年11月24日 (金)

『トンマッコルへようこそ』この映画を見て!

第131回『トンマッコルへようこそ』
Welcome_to_dongmakgol  今回紹介する作品は昨年に韓国で800万人という記録的観客を動員した反戦ファンタジー映画『トンマッコルへようこそ』です。この作品は元々舞台劇として発表されていたものを映画化したものです。 

 ストーリー:「朝鮮戦争の最中、『トンマッコル』という桃源郷のような村に迷い込んだ3組6人の兵士たち。北の人民兵3人に、南の韓国軍兵士2人、そしてアメリカの連合国軍兵士1人。最初は村の中で敵同士憎みあっていた北と南の兵士たち。しかし、戦争など知らないトンマッコルの純粋な村人たちの姿に影響を受け、いつしかお互いに憎みあうことを止め心の絆を結ぶまでになる。村での牧歌的な生活は戦闘で疲れ果てた兵士たちの心と体を癒し、失われていた人間性を回復させる。しかし、村にも次第に朝鮮戦争の危機が迫ってきていた。そのことを知った6人の兵士たちは村を守るために力を合わせて大きな敵と戦うことを決める。」

 この作品に関しては私の好きな久石譲が音楽を担当していると言うことで、昨年からずっと注目をしていました。日本での公開を楽しみにしながら、韓国で先行発売されたサントラだけは事前に購入して聞いていたものでした。(このサントラは音が悪いです。買うなら今発売されている日本版を買ってくださいね。)久石さんの音楽はまるで宮崎作品を彷彿させるような音楽で、幻想的で心温まる旋律が耳に心地よく、何度も聴いたものでした。音楽を聞けば聞くほど一体この音楽がどのような映像に付いているのかとても気になったものでした。
 韓国公開から1年後、やっと日本でも公開され、私もすぐに劇場に駆けつけ鑑賞しました。最初見たときは久石さんの音楽がどのように使われているかに目が行ってしまったのですが、ファンタジックな映像に久石さんのファンタジックな音楽が見事に融合されていました。なぜ監督が久石さんに音楽を頼んだのかよく分かりました。(監督は昔から久石さんのファンだったようで、自分の作品で久石さんに音楽を担当してもらうのが夢だったようです。)

 私がこの作品で一番印象的なシーンは、農作業や狩りを通していがみ合う兵士たちが仲良くなっていくところです。特に猪の肉を食べるうちに険しい表情だった兵士たちの顔に笑みがこぼれるシーンは、人間の幸せとは何かをハッと気付かされました。美味しいものを食べるという当たり前のことが人間を幸せにしてくれるということをこの映画は教えてくれます。
 
 また私がこの映画で一番ほろっと泣いたシーンは北と南の兵士たちが村の中で初めて出会い、雨の中でいがみ合っているところに村の少女ヨイルが現れ、兵士の顔を布でそっと拭うところです。なぜか見ていて、切なさで胸がいっぱいになってしまいました。

 前半の銃や爆弾など戦争を知らないトンマッコルの村人と兵士たちのちぐはぐなやり取りは、見ていてとても可笑しく、それでいて戦争の愚かさがよく伝わってくる名シーンでした。
 
 この作品は心温まるファンタジー映画のように宣伝されていますが、実際はかなり強いメッセージ性を持った反戦・反米映画です。私も途中まではほのぼのとした癒し系の作品だと思って見ていたのですが、後半から徐々にシリアスな展開となっていきます。あまりにも辛い展開に私も胸が何度も締めつけられました。
 ラストもある意味とても哀しい結末なのですが、なぜか清々しく希望に満ちた仕上がりになっています。兵士たちのラストシーンの笑顔。それは未来への希望が託されていると思います。

 この映画は朝鮮戦争による南北分断の悲劇と南北統合への祈りが込められています。この作品を見ると、大国の思惑や思想に翻弄され、同じ民族が憎みあい、武器を持ち殺し合うことの滑稽さや哀しみが身にしみて分かります。この映画が韓国でなぜ大ヒットしたのか、そこには韓国の人たちの平和と民族統一の願いが背景にあるのでしょう。それに関しては日本人にはピンとこないところがありますが、南北分断には日本の戦前の植民地政策も影響していたりして、決して関係ないわけではありません。それに日本の経済復興は朝鮮戦争のおかげでもあるわけで、日本人も間接的にあの戦争には関わっています。そう考えるとこの映画は日本人にとっても胸の痛む映画です。
 
 私の中でこの映画は今年の映画Best5に入るほど傑作だと思っています。笑って、泣いて、いろいろ考えさせてくれる作品『トンマッコルへようこそ』。ぜひ多くの人に見て欲しいです。
 
製作年度 2005年 
製作国・地域 韓国
上映時間 132分
監督 パク・クァンヒョン 
原作 チャン・ジン 
脚本 チャン・ジン 、パク・クァンヒョン 、キム・ジュン 
音楽 久石譲 
出演 シン・ハギュン 、チョン・ジェヨン 、カン・ヘジョン 、イム・ハリョン 、ソ・ジェギョン 、スティーヴ・テシュラー 、リュ・ドックァン 、チョン・ジェジン 、チョ・ドッキョン 、クォン・オミン 

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2006年11月16日 (木)

『キャプテンスーパーマケット 死霊のはらわた3』この映画を見て!

第127回『キャプテンスーパーマケット 死霊のはらわた3』
Evildead3_1  今回紹介する作品は80年代を代表するスプラッターホラー『死霊のはらわた』シリーズの完結編『キャプテンスーパーマケット』です。

 『死霊のはらわた』の1作目は低予算映画でしたが、過激なスプラッターシーンが大変話題となりました。2作目は1作目をグレード・アップさせたセルフリメイクの作品となっており、1作目とは打って変わってコメディータッチの作風になりました。そして、3作目である『キャプテンスーパーマケット』は前作の続きでありながら、今までの作品とは全く違うコメディーファンタジー映画になっています。
 その為、今までの作品にあった過激なスプラッター描写を求める人には物足りないかもしれません。しかし、そういう映画が苦手な人に取っては気楽に見られる作品となっており、誰が見ても楽しめる?映画となっています。
 この作品は前作のラストで中世にタイムスリップした主人公アッシュのその後の死闘を描いています。しかし、前作とのつながりはあるようでないような作品であり、この映画だけ見ても充分楽しめる作品となっています。

 監督は今や『スパイダーマン』シリーズでハリウッドのヒットメーカーの仲間入りをしたサム・ライミが担当しています。最近のサム・ライミは誰が見ても安心して楽しめる作品ばから監督していますが、80年代はマニアックでお馬鹿なB級映画を数々監督していました。この作品はそんな80年代のサム・ライミの総決算とも言える仕上がりになっています。

 ストーリー:「スーパーマーケットで働くアッシュは休日に恋人を連れて山小屋に行く。しかし、そこで『死者の書』を拾い、死霊たちを復活させてしまう。恋人がゾンビ化するものの、死霊たちを撃退するアッシュ。しかし異次元空間に吸い込まれて、中世の時代にタイムスリップしてしまう。(ここまでが前作のあらすじ)
 中世にタイムスリップしたアッシュはアーサー王に敵と勘違いされて捕らえらる。アッシュはアーサー王に死霊の徘徊する井戸に落とされてしまうが、怪物たちを倒して実力で脱出を果たす。その後、アッシュはアーサー王に『死者の書』を探して欲しいと依頼される。アッシュも現代へ戻るために『死者の書』が必要だったので、アーサー王と協力して死霊の森へと向かう。途中で死霊と激しい戦いを繰り広げながら、何とか『死者の書』を手に入れるアッシュ。しかし、呪文を間違えてしまい、大量の死霊たちを復活させてしまう。アーサー王と手を組んだアッシュは、死霊軍団との決戦に挑む。」
 
 この作品は下らないけどとても面白い作品です。ストーリーは荒唐無稽でバカバカしいですし、特撮もとてもチープです。主人公アッシュもヘタレで自己中心的で情けないキャラクターで感情移入しにくいです。しかし、この映画は最後まで見る者を惹きつけるだけの力があります。
 この映画の大きな見所は2つあり、1つ目は中盤のアッシュ=ブルース・キャンベルのワンマンショー、2つ目は後半の城での死霊軍団vs人間の激しい攻防戦です。
 1つ目の見所である中盤のシーンはブルース・キャンベルの一人芝居が堪能できます。
アッシュvs小人アッシュ軍団、アッシュvs分裂したアッシュの戦いはもはやギャグとしか言いようがなく、笑いなくして見られません。
 また2つ目の見所である後半の城での攻防戦は、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの城の攻防戦を彷彿させるような仕上がりとなっています。(もちろん、スケールや完成度はあちらの方が数倍上ですが・・・。) ストップモーション撮影によるガイコツ兵士たちの動きはぎこちないものの、レイ・ハリーハウゼンの特撮映画を彷彿させます。
映画のラストは劇場版とサム・ライミ監督のオリジナル・バージョンと2種類あるのですが、劇場版はハッピーエンドで、監督版はアンハッピーエンドです。個人的にはどちらもそれぞれ捨てがたいものがあります。現在発売されているDVDでは両方のヴァージョンを見ることが出来ます。

 この映画は頭を空っぽにして、何も考えずに見れば、楽しい一時を過ごすことができます。

製作年度 1993年 
製作国・地域 アメリカ
上映時間 89分
監督 サム・ライミ 
脚本 サム・ライミ 、アイヴァン・ライミ 
音楽 ジョセフ・ロドゥカ 
出演 ブルース・キャンベル 、エンベス・デイヴィッツ 、マーカス・ギルバート 、イアン・アバークロンビー 、リチャード・グローヴ 、ブリジット・フォンダ 、パトリシア・トールマン 、テッド・ライミ 

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2006年9月17日 (日)

『となりのトトロ』この映画を見て!

第111回『となりのトトロ』
Tonari_no_totoro  今回紹介する映画は国民的アニメと言っても過言ではない『となりのトトロ』です。この映画はテレビでも何度でも放映されており、誰しも一度は見たことがあると思います。私も小学生の時からテレビで放映される度に欠かさず見たものでした。個人的にはスケールの大きい『風の谷のナウシカ』や『天空の城ラピュタ』の方が昔はお気に入りだったのですが、大学生になったくらいから『となりのトトロ』の魅力が分かってきました。

 『となりのトトロ』の大きな魅力として、身近な自然の美しさを表現したところにあります。宮崎監督が昭和30年というまだ日本が高度経済成長期に入る前を舞台にしたのも、人間と自然が調和した美しい田園風景がまだ都会近郊にも残っていたからだそうです。この映画の背景を担当したのは男鹿和雄という人なのですが、自然を正直に捉えたいという宮崎監督の意向をくみ取り、草の描き方から土や植物の色まで様々な工夫を凝らしたそうです。また時間の経過も背景で表現しようと、時間ごとに影の描き方や背景の色の彩度を変えるなどしたそうです。監督がこの映画を製作した理由の一つとして、映画を見た子どもたちが身近な自然の美しさに気づき、実際に触れに行って欲しいという思いがあったそうです。監督の子どもたちへの思いが背景の美しさには込められています。

 また、この映画の魅力として、子どもの視点で物語が進んでいくところがあります。サツキとメイという2人の姉妹を主人公に設定し、子ども時代に誰もが持つ好奇心や感性の豊かさや鋭さを見事に表現しており、大人が見ると懐かしく感じ、子どもが見るとワクワクドキドキする話しに仕上がっています。身近な場所を冒険の舞台として、大人には見えない独自の世界を創りあげる子ども時代の素晴らしさや大切さが伝わってきます。
 お母さんが病気で家にいないという設定は宮崎監督の幼少期の体験が基になっているとのことで、母親が家にいない子どもたちの寂しさや不安・苛立ちといったものを映画の中でもリアルに表現しています。私はこの映画を見るといつも家で母親の代わりをしようとするサツキの健気さが切なくて胸が締めつけられます。サツキが病院でお母さんに髪を漉いてもらう場面はサツキと母親の切ない心情が伝わってくる名シーンです。

 トトロというキャラクターは日本で一番有名なアニメキャラクターだと思いますが、映画の中では親しみやすいけど神秘的でもある存在として描かれています。監督は変に人間っぽくしたり、逆にいかにも妖怪といった感じにもしたくなかったそうで、観客が神様と思おうが、もののけと思おうが、それはかまわないと言っています。宮崎監督は日本人が昔から持っていた森に対するアミニズム信仰の象徴としてトトロを描いたそうです。森を信仰の対象として畏怖し、大切にしてきた日本人の姿をトトロという不思議な生き物を通して監督は観客に伝えたかったとのことです。

 久石譲の音楽の素晴らしさもこの映画の大きな魅力の一つです。主題歌の「さんぽ」と「となりのトトロ」はもはや童謡の定番となっていますし、映画の途中で流れる「風の通り道」はシンセによって奏でられる爽やかなメロディーがとても印象的です。

 声優陣も最近のジブリ作品のように話題性でタレントを起用するのでなく、プロの声優を起用しているので、安心して聞くことができます。またコピーライターの糸井重里氏の起用も成功しており、優しいけど、どこか頼りないお父さんを見事に声で表現しています。お父さんがサツキやメイがトトロにあったことを馬鹿にすることなく、共感するセリフを言う場面は素敵だなと思います。

 この映画は何度見ても引き込まれる魅力があります。宮崎監督の子どもや森に対する思いがつまった『となりのトトロ』。きっとこれからも多くの子どもたちに夢や希望を与えることでしょう。

 


製作年度 1988年
製作国・地域 日本
上映時間 88分
監督 宮崎駿 
原作 宮崎駿 
脚本 宮崎駿 
音楽 久石譲 
出演 日高のり子 、坂本千夏 、糸井重里 、島本須美 、北林谷栄

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2006年9月14日 (木)

『魔界転生』この映画を見て!

第108回『魔界転生』
Makaitensei  今回紹介する映画は天草四郎役を演じた沢田研二の怪演が印象に残るオカルト時代劇『魔界転生』です。この映画は80年代に話題作を制作し続けてきた角川映画が手がけている作品なのですが、山田風太郎原作の小説を原作にしたこの映画は公開当時大変な話題になりました。監督は『バトル・ロワイヤル』や『里見八犬伝』などの娯楽作品から『家宅の人』などの文芸作品、果ては『宇宙からのメッセージ』などのSF作品まで幅広いジャンル手がけてきた深作欣二が担当。この映画では深作監督のエネルギッシュでケレン味溢れる演出がとても光っています。

 ストーリー:「時は江戸時代。幕府のキリスト教弾圧による島原の乱で殺された天草四郎は徳川幕府に復讐するために魔界から甦る。彼は怨霊を甦らせる秘術を持って、宮本武蔵、宝蔵院胤舜、豊臣家の滅亡とともに亭主に見捨てられた細川ガラシャ夫人、伊賀の霧丸、そして息子・柳生十兵衛をライバル視して病死した柳生但馬守をこの世に復活させる。天草四郎の計画を知った剣豪・柳生十兵衛はこれを迎え撃つため立ち上がる。」

 この映画のストーリーは荒唐無稽で奇想天外なもので、下手するとB級映画になってしまうような内容ですが、登場する役者たちの圧倒的な存在感と監督のパワフルな演出により、完成度の高い娯楽作品に仕上がっています。

 私は初めてこの映画を見たときは出てくる役者の豪華さとその演技の迫力に圧倒されました。特に天草四郎を演じる沢田研二は何とも言えない退廃的な妖しさと色気を醸し出していました。映画の途中で天草四郎が真田広之演じる霧丸と男同士のキスをするシーンなどは特に沢田研二の妖しい美しさが光っていました。映画のラストの自分の首を腕に抱えて笑うシーンも強烈なインパクトがありました。彼の出演がなかったら、この映画はここまで面白くならなかったと思います。
 若山富三郎演じる柳生但馬守も映画の中で圧倒的な存在感があり、彼がこの映画を引き締めたものにしています。特に映画のラストの江戸城での何人もの侍を一人で次々と斬っていく鮮やかな立ち回りと、燃えさかる炎の中での千葉真一演じる柳生十兵衛との親子対決シーンは最近の時代劇にで見られない迫力があります。この映画に登場した時にはすでに60歳を超えてるのですが、あの年でこれだけの剣捌きができるなんてただ者ではないです。
 柳生十兵衛を演じる千葉真一も大袈裟な演技が鼻につくものの、剣捌きの格好良さはさすがです。特に宮本武蔵との対決シーンと映画のラストの親子対決シーン、そして天草四郎との対決シーンはこの映画最大の見せ場です。
 他にも魔界衆を演じた佳那晃子 、緒形拳 、室田日出男の怪演やまだ初々しい真田広之の演技もとても印象的です。特に佳那晃子演ずる細川ガラシャ夫人の妖艶と狂気迫る演技は大きな見所です。緒方拳の宮本武蔵や室田日出男のエロ坊主・宝蔵院胤舜も強烈なインパクトがあります。真田広之は恋をして葛藤する青年の役を初々しく演じてました。これだけ実力派の役者が登場する映画はなかなかありません。これだけの役者を揃えた時点でこの映画の成功は約束されたようなものです。

 深作監督の演出は、登場する役者たちの魅力を引き出しつつ、パワフルなアクションシーンで数々の見せ場を作り上げ、突っ込みどころ満載のストーリーを演出で見事にカバーしています。この映画最大の見せ場である燃えさかる江戸城での対決シーンは本当にセットに火を放ち、その中で役者たちに演技をさせたそうです。その迫力は最近のCGに頼る映画にはないものがあります。
   
Makaitensei2003  この映画は2003年に窪塚洋介を主演にリメイクもされています。私はそちらは見たことがないのですが、深作版に比べて質はかなり劣っていると聞いています。出てくる役者の格が違いますし、監督の力量の差もあり、それも仕方のないことだとは思います。

 
 深作版『魔界転生』はB級テイストの映画でありながら、役者の演技と監督の演出で一度見ると忘れられないインパクトと何回も見返したくなる魅力がある作品に仕上がっています。

製作年度 1981年
製作国・地域 日本
上映時間 122分
監督 深作欣二 
原作 山田風太郎 
脚本 野上龍雄 、石川孝人 、深作欣二 
音楽 山本邦山 、菅野光亮 
出演 沢田研二 、千葉真一 、真田広之 、佳那晃子 、緒形拳 、若山富三郎、室田日出男、丹波哲郎

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2006年9月 9日 (土)

『もののけ姫』この映画を見て!

第107回『もののけ姫』
Princess_mononoke  今回紹介する作品は公開当時に大ブームを巻き起こし、日本の興行収入の記録を塗り変えた『もののけ姫』です。監督は日本一有名なアニメ映画監督・宮崎駿。
 監督は若いときから日本を舞台にしたファンタジー映画を作りたいと考えており、1980年には『もののけ姫』の構想を練っていたそうです。
Mononokebook               この時