2008年6月11日 (水)

『歌旅-中島みゆきコンサートツアー2007-』

Photo  昨年の9月から12月にかけて全国津々浦々で全32回公演された「中島みゆきコンサートツアー2007」

 私は昨年10月に大阪フェスティバルホールで公演されたコンサートを見に行ったのですが、『ファイト』、『誕生』、『地上の星』と中島みゆきを語る上で外せない名曲を力強い声で歌うみゆきさんのパワーに終始感動したものでした。

 その全国ツアーのコンサートの様子が収録されたがDVDが今日発売されました。今までも『夜会』やLAで収録されたお客の入っていないライブ『中島みゆきライヴ!』はDVDとして販売されていましたが、コンサートツアーがDVD化されたのはみゆきさんとしては今回が初めてです。あのコンサートの感動が自宅でも味わえるとはみゆきさんのファンとしては嬉しい限りで、私も発売と同時に購入して早速鑑賞しました。

 DVDは2枚組みでコンサートで発表された全22曲のうち『ホームにて』、『蕎麦屋』『EAST・ASIA』の3曲を除く19曲が収録されています。(ちなみに上記の3曲は今日発売されたCD『歌旅-中島みゆきコンサートツアー2007-』に収録されています。できれば全曲DVDに収録してほしかったところです。)
 コンサートの映像以外にも全国各地の会場のバックステージや移動中の模様を撮影した映像を収録しており、なかなか見る機会のないみゆきさんのコンサートの裏側を見ることができます。

 DVDを鑑賞しての感想ですが、とにかく後半は歌にこめられたみゆきさんからのメッセージに涙が自然にあふれてきて止まりませんでした。一緒に見ていたパートナーも泣いていて、「泣くつもりなどなかったのに何でこんなに泣けるんだろう」と言っていました。
 特に『ファイト』を熱唱する姿は圧巻の一言で、歌の女神がまるで地上に光臨して励ましてくれているかのような威厳と包容力が感じられ鳥肌が全身に立ちました。(大げさに聞こえるかもしれませんが、見たら私の言っていることが分かると思います。)

 孤独に押しつぶされそうな時、自分の道に自信をなくした時、誰かに傷つけられた時、誰かを愛したい時、このDVDを見てください。癒され、励まされ、助けられると思います。

みゆきさんがコンサートで最後に観客に手渡してくれたお土産の言葉

「同じ時代に生まれてきてくれてありがとう」

生まれきたことに関する感謝、生まれてこれたに関する感謝、そして今生きていることへの感謝。自分が今ここにいて、あなたと出会えたことへの感謝。生きている自分自身に、そして生きている全ての命に感謝することの大切さをこのコンサートは気づかせてくれます。

 DVDを買って良かったところは何といっても生のコンサートではじっくり見ることが出来ない歌っている時のみゆきさんの表情や仕草がはっきりと見えるところ。歌っている時のみゆきさんの時に優しく、時に激しく、時に厳かな表情。その表情からみゆきさんの歌に対する愛情と言葉にこめられた思いを何とか観客の心に伝えようとする熱意がびしびしと見ていて伝わってきます。

逆に残念だったのは、全国各地の会場のバックステージや移動中の模様を撮影した映像がコンサートの曲の合間合間に収録されているところ。コンサートを鑑賞している気分が削がれてしまうんですよね。特典映像として、本編と別に収録してほしかったです。
 あとみゆきさんのコンサートに欠かせない歌っているときのギャップのあるかわいい声でのトークの場面も少し入れてほしかったですね。

 みゆきさんのファンならこのDVDは絶対買いです。(そんなこと言わなくても、ファンの人は購入されているか、購入すると思いますが・・。)
 なかなかチケットの取れないみゆきさんのコンサートが自宅で見たいときに見ることができる。これほどの幸せを提供してくださったみゆきさんに感謝の一言です。
 みゆきさん、是非次回もコンサートのある時は映像化してくださいね。

(収録曲)

・ディスク:1 
1. 御機嫌如何 
2. 1人で生まれて来たのだから 
3. あなたでなければ 
4. 一期一会 
5. with 
6. 糸 
7. 命の別名 
8. ララバイSINGER~アザミ嬢のララバイ 
9. 宙船(そらふね) 
10. 昔から雨が降ってくる 

・ディスク:2 
1. 唇をかみしめて 
2. ファイト! 
3. 誕生 
4. I Love You, 答えてくれ 
5. ボディ・トーク 
6. 重き荷を負いて 
7. 本日、未熟者 
8. 地上の星 
9. 背広の下のロックンロール 

 
 

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2007年12月22日 (土)

『中島みゆき的アジアン・カバーズ』

お気に入りのCD NO.22『中島みゆき的アジアン・カバーズ』 オムニバスCD
Photo 今回紹介するCDは中島みゆきの歌を台湾や香港等のアジアの有名アーティストがカバーした作品を集めたコンピレーション・アルバムです。
 中島みゆきの歌はアジアで70曲以上カバーされているようで、おそらくアジアで一番有名な日本のアーティストだと思います。
 
 中島みゆきの歌をアジアで最初にカバーしたのは日本でも有名なテレサ・テンでした。80年代に『ひとり上手』のカバーがヒット。その後、他の歌手も競って中島みゆきの曲をカバーするようになります。
 そして90年代中島みゆきの歌をアジア全土で有名にする『容易受傷的女人』が登場します。この歌は中島みゆきの『ルージュ』をカバー曲なのですが香港の歌姫フェイ・オンが歌い香港で大ヒットを記録しました。その後この歌は東南アジアや中東アジアにも紹介され、アジア全土に『ルージュ』ブームが広がりました。
 
 このアルバムではアジアでカバーされた中島みゆきの歌が15曲収録されていますが、中島みゆき本人が歌っているバージョンとは印象がかなり違います。中島みゆきの歌い方は良い意味で重量感があり、聞く者の感情を揺さぶりますが、アジアでカバーされた曲はどれもよい意味でさらっとしており非常に聴きやすいアジアンポップスとなっています。
 歌詞自体も中島みゆきが書いた内容と大きく違っており、良くも悪くも歌謡曲的な内容となっています。
 
 中島みゆきの歌がアジアで人気を博しているのは、やはり中島みゆきの歌が持つ切なさや儚さがアジアの人々の心に響くからだと思います。

 中島みゆき好きな人もそうでないひとも聞いて損のないアルバムです。 

1. ひとり上手 / テレサ・テン 
2. ルージュ / フェイ・ウォン 
3. 幸せ / リッチー・レ 
4. 帰省 / ルル 
5. 時代 / サリー・イエー 
6. ローリング / ルイフォン 
7. 最愛 / ヴィヴィアン・チョウ 
8. やまねこ / カレン・トン 
9. 六花 / ジェフ・チャ 
10. 孤独の肖像1st. / サミー・チェン 
11. EAST ASIA / マン・ファン 
12. 誕生 / ステファニー・ライ 
13. 空と君のあいだに / ニサ・リン 
14. ホームにて / サリー・イエー 
15. 捨てるほどの愛でいいから / プリシラ・チャン 

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2007年10月 5日 (金)

「中島みゆきコンサートツアー2007」に行ってきました!

Img_8084_2    9月29日から始まった2年ぶりのみゆきさんのコンサート「中島みゆきコンサート2007」。全32回公演の2回目にあたる大阪フェスティバルホールでの公演に昨日行ってきました!
 昨年の夜会には行って来たのですが、2005年のコンサートには行けなかったので、私としては2001年の「XXIc. 1st. 中島みゆき」以来6年ぶりのみゆきさんのコンサート鑑賞となりました。

 16時には会場となるフェスティバルホールに着き、開場時間まで周辺をうろうろしていたのですが、すでにお客さんが集まってグッズを買っていました。私もすぐにグッズ売り場に行き、パンフレットを購入しました。他にもパスポートケースや「I Love You, 答えてくれ」手拭い、サイレントギターキーホルダーなど欲しいグッズがたくさんあったのですが予算がなく諦めました。
Img_8086   また入場口前にはMBS毎日放送「ちちんぷいぷい」の司会者である角さんから届けられた花が飾ってありました。

 開場時間の17時45分。入場口前は多くの人でごった返しており、熱気でムンムンしていました。
 会場内ではCDが販売されたり、恒例のスタンプコーナーやお便りコーナー投稿所がありました。私のパートナーがお便りを投稿したのですが、残念ながら読まれませんでした。

私はパートナーと一緒にコンサートに言ったのですが、座席がちょうど前から12番目のど真ん中という非常に見やすい座席でした。
 今回のコンサートのセットはさびれた工場のような雰囲気のセットでした。右手側にギターやバイオリン、中央後方にベースとドラム、左手側にキーボードとチェロ、コーラスが配置されいました。みゆきさんが歌う中央手前には赤いギターケースが置かれていました。

 
 開演時間となる18時30分。2回ほど開演ベルがなり、ミュージシャンが登場。そしてセット後方の扉からみゆきさんが赤いドレスを身に纏って登場しました!

(ここから先はコンサートの内容のネタばれになります。まだコンサートに行っていない人で内容を知りたくない人は読まないでください。)

1曲目はダイナミックなイントロと共に
御機嫌如何」を披露。ラストで観客に向かっておじきをしていました。2年ぶりのコンサートの冒頭にぴったりの曲でした。その後、紅白の出場の話しなどをした後、2曲目の「1人で生まれて来たのだから」と3曲目の「あなたでなければ」を歌った後、岐阜のコンサートではまだアルバムが発売されておらず、新曲を歌っても観客が口を開けてポカーンとしていたことなどを語った後、「一期一会」を歌いました。私はこの歌が大好きで自宅で何回も聞いていたのですが、生で聞くと感動もひとしおでした。続いて「with」を熱唱。後半のサビの部分では指文字で「W.i.t.h」「L.o.v.e」と表現をしていました。「with」の後にみゆきさんは下手へ退場されました。
 
 そして白いブラウスに黒いベストとスラックス、そして黒に白い水玉のネクタイを着用して再登場。お便りコーナーとなりました。お便りコーナーでは「会社を休んで来た話し」や「広島から高速バスに乗ってきた男性」のお便りを紹介した後、「ホームにて」をしっとりと歌われました。続いて「看護師を辞めてマンションの管理人になった人」等のお便りを紹介して「命の別名」を熱唱されました。「命の別名」では後半の歌詞を間違えていました。最後に「中島みゆきコンサートは1人で行くもの」という内容のお便りを読んだ後、ララバイSINGER~アザミ嬢のララバイを歌いました。歌っている途中「左翼は海」の部分でみゆきさん突然ギャーと大声で叫び歌が中断されるハプニングがありました。観客からも拍手と声援が起こりました。
 その後、再度最初から歌い始めました。このようなハプニングもコンサートならではです。お便りコーナー終了後はTOKIOに曲を提供した話しを披露。アルバム作成中にジャニーズから電話がかかってきて、自分のアルバム用に作っていた「宙船」を提供したそうです。「宙船」をTOKIOに渡すとき歌のイメージを説明するためにデモテープを渡したそうなのですが、自分は譜面どおりに歌えないからコーラスとして毎回活躍している宮下文一さんに歌ってもらったテープを渡したそうです。そこで宮下さんが1番を歌い、2番をみゆきさん、サビを交互に歌う形で宙船が披露されました。生で聞くとこの歌迫力がありました。

 「宙船」の後は打って変わってしっとりと「昔から雨が降ってくる」を歌い上げていました。この歌の後にみゆきさんは再度ステージから退場されました。

続いて白いドレス姿で登場したみゆきさん。デジャブの話しをした後、自分がツアー前によく見るイントロを聞いても曲が思い出せない悪夢の話を披露しました。その後、吉田拓朗の「唇をかみしめて」を歌いました。みゆきさんが自分以外のアーティストの歌をコンサートで披露するのは初めてだと思います。続けて「ファイト」を披露。まさかこの歌が聞けるとは思えなかったので非常に嬉しかったです。力強いみゆきさんの歌声に鳥肌が立ちました。
 この後、「夜会」の話しをして、今まで「夜会」でのイメージが強くコンサートで歌わなかった「誕生」を披露。この歌も大好きだったので、まさかコンサートで聞けるとはと感動しました。
 この後、バンドメンバーの紹介をして、新アルバムからロックテイストの曲「ボディ・トーク」「 I Love You,答えてくれ」を披露。みゆきさんの力強い歌声が会場中に響き渡り、私のテンションも上がりっぱなしでした。
 ちなみに今回の新アルバム『I Love You,答えてくれ』は前回のアルバム『ララバイSINGER』と対になっている作品であり、前回が母性なら今回は父性を前面に押し出した作風にしたそうです。
  その後、
「同じ時代に生まれてありがとう」が今回のコンサートのテーマであることを説明して、トリである重き荷を負いて」を熱唱されました。

アンコールでは
ラメの入ったジーンズに黒いタンクトップの上に白いジャケットを着て登場。ギターを片手に激しいロックナンバー『本日、未熟者』とハードロック・バージョン『地上の星』を熱唱。そしてラストに新アルバムから『背広の下のロックンロール』を披露しました。ラストでは1階席の観客はほぼ総立ちとなっていました。観客の手拍子もあっており、会場一体が盛り上がっていました。

 コンサート終了時間は21時16分と2時間40分近いコンサートでした。今回のコンサートは個人的に聞きたい曲が数多く発表されたので大満足でした。「誕生」や「with」、「ファイト」が一気に聞けるとは思いもしませんでした。
 55才になっても、あのような力強い声で歌うことができるみゆきさんは凄いと思います。鳥肌が立ちっぱなしの2時間40分でした。私のパートナーは初めてのコンサートでしたが、中島みゆきのパワーに圧倒されたとのことです。
 
 みゆきさんによると今回のコンサートは毎回微妙に曲が入れ替わっているそうです。ちなみに岐阜の1回目では「ホームにて」でなく「蕎麦屋」が、「with」でなく「EAST ASIA」が、「命の別名」でなく「糸」が披露されたそうです。今後のコンサートでどんな歌が披露されるのかも気になるところです。

次回のコンサートがいつになるか分りませんが、ぜひ次回のコンサートも行きたいものです。


【10月4日演奏曲目】

1 御機嫌如何 (『中島みゆき』収録)
2 1人で生まれて来たのだから(「月WINGS」収録)
3 あなたでなければ( 『ララバイSINGER』
4 一期一会 (『I Love You,答えてくれ』
5 with (『夜を往け』収録)
6 ホームにて (『あ・り・が・と・う』収録)
7 命の別名  (『私の子どもになりなさい』収録)
8 ララバイSINGER~アザミ嬢のララバイ (『ララバイSINGER』
9 宙船 (『ララバイSINGER』
10 昔から雨が降ってくる (『I Love You,答えてくれ』
11 唇をかみしめて(作詞・作曲:吉田拓郎) 
12 ファイト! (『予感』収録)
13 誕生 (『EAST ASIA』収録)
14 ボディ・トーク 『I Love You,答えてくれ』
15 I Love You,答えてくれ 『I Love You,答えてくれ』
16 重き荷を負いて (『ララバイSINGER』
  ~アンコール~
17 本日、未熟者 (『I Love You,答えてくれ』
18 地上の星 (『短編集』収録)
19 背広の下のロックンロール (『I Love You,答えてくれ』
 

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2007年10月 3日 (水)

『I Love You,答えてくれ』

中島みゆきのアルバム紹介No.3『I Love You,答えてくれ』 
I_love_you  今日、中島みゆきの通算35枚目となるニューアルバム『I Love You,答えてくれ』が発売されました。ちょうど3年ぶりとなる全国ツアー「中島みゆきコンサートツアー2007」もスタートしており、本アルバムに収録されている作品からも何曲か歌われることでしょう。
 私も明日のコンサートに向けて昨日アルバムを購入して何回も繰り返し聞いているのですが、今回のアルバムは個人的に近年のみゆきさんのアルバムの中で最高の仕上がりになっていると思います。
 今回のアルバムはロックという形式にこだわったというだけあり、歌詞、メロディー、歌い方全てにおいて力強い仕上がりとなっています。

 1曲目の「本日、 未熟者」はTOKIOに「宙船」に続いて提供された曲ですが、中島みゆきのドスの利いた声の迫力に圧倒されます。1曲目からこんなハードロックな曲を持ってくるとは、みゆきさんの本アルバムにかけるロックに対する意気込みを感じさせます。みゆきんさんのバージョンを聞くとTOKIOのバージョンは物足りなさを感じてしまいます。
 
 2曲目の「顔のない街の中で」。現代社会の自分に関係ない他者への無関心を戒める内容の歌詞となっており、聞いていて自分の生き方を思わず見直してしまいました。この歌はぜひ多くの人に聞いてもらいたいです。

 3曲目の「惜しみなく愛の言葉を」はいかにもみゆきさんらしい恋愛ソングとなっています。
 
 4曲目の「一期一会」はMBS/TBS系全国ネットで放映されている「世界ウルルン滞在記~ルネサンス~」の主題歌です。シングルでも発売されており、私もすでに何十回と聞き込んでいるのですが、この曲は別れゆく他者に対する本当の思いやりとは何かを聞く者に教えてくれます。
 
 5曲目の「サバイバルロード」はハードロックな曲です。都会の中で生きるアウトローたちの孤独や緊張感みたいなものが聞いていて伝わってきます。 
 
 6曲目の「Nobody Is Right」は正しさとは何かを問うメッセージ性が非常に強く感じられる曲です。私は聞いていて911以降のアメリカの軍事政策に対する批判みたいなものを感じました。おもしいのは、私のパートナーは政治的なメッセージというより自分の生き方を反省させられたと言っており、聞く人によっていろいろ感じ考えさせられる曲となっています。

 7曲目の「アイスフィシュ」はみゆきさんらしい独特な喩えを用いた恋愛ソングです。相手のことを思いながら、自分の殻を破れない人間の葛藤を繊細な表現で歌っています。

 8曲目の「ボディ・トーク 」は言葉を大切にして歌を作ってきたみゆきさんが恋愛における言葉の限界を語る内容の歌となっており、みゆきさんの言葉に対する限界を何とか打破しようとする表現者としての格闘を強く感じました。

 9曲目の「背広の下のロックンロール」は中高年サラリーマンに対するみゆきさんからの応援歌です。会社社会の軋轢の中で生きる男たちの隠された熱い思いを力強く歌い上げています。

 10曲目の「昔から雨が降ってくる」はMBS/TBS系全国ネットで放映されている「世界ウルルン滞在記~ルネサンス~」のエンディングテーマです。この曲は歴史の大きな時間の流れの中で生きている私たちと消えていった過去の命との連綿としたつながりを気づかせてくれます。

 11曲目の「I Love You, 答えてくれ」は本アルバムのタイトルにもなっていますが、最初聞いたときは感動で鳥肌が立ちました。相手に対する一途な思いと見返りを求めない無償の愛の素晴らしさ。愛で心が傷ついた人たち、愛に臆病になっている人たちにぜひ聞いていほしいです。

 本アルバムを聞くと中島みゆきの力強さと優しさに励まされます。小手先のロックでない本当のロックがこのアルバムにはあります。

 ちなみに本アルバムの題字を担当したのは詩人の三代目魚武濱田成夫が担当しています!
 
1. 本日、 未熟者 
2. 顔のない街の中で 
3. 惜しみなく愛の言葉を 
4. 一期一会 
5. サバイバル・ロード 
6. Nobody Is Right 
7. アイス・フィッシュ 
8. ボディ・トーク 
9. 背広の下のロックンロール 
10. 昔から雨が降ってくる 
11. I Love You, 答えてくれ 

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2007年9月30日 (日)

『中島みゆきライヴ!』

『中島みゆきライヴ!』
Photo_2  9月29日から始まった中島みゆきコンサートツアー2007。3年ぶりとなるコンサート、私も大阪公演のチケットが当たり、2001年以来6年ぶりのコンサートに行く予定です。(前回2005年のコンサートは惜しくもチケットが取れませんでした。)
 中島みゆきのコンサートは夜会を除き映像化されることがなく、コンサートに行かない限り見ることは難しかったのですが、3年前にロサンゼルスで収録されたライブ映像がDVDで販売されました。
 そこで今回は『中島みゆきライヴ!』のDVDを紹介します。
 このライブDVDは2004年9月にロサンゼルスのソニー・ピクチャーズ・スタジオ・スコアリング・ステージでのライブが収録されています。参加するミュージシャンもギター・マイケル・トンプソン、ドラム・ヴィニー・カリウタ、キーボード・ジョン・ギルディンとみゆきさんのアルバムをいつもサポートしているメンバーが集結。20人編成のストリングスも配置して厚みのある音を作り出しています。
 収録された曲は7曲と少な目ですが、『歌姫』や『この空を飛べたら』などの過去の名曲から『地上の星』や『銀の龍の背に乗って』などの最近のヒット作までセレクトされています。
 視聴した感想ですが、とにかくみゆきさんの歌う姿と歌声に引き込まれる1時間です。ライブ映像ということもあって、臨場感と緊張感が見る側にもひしひしと伝わってきますし、歌っているときのみゆきさんの表情や仕草、そして衣装が見られるのも嬉しい限りです。
 収録されている曲の中で特に鳥肌がたったのは『夜行』です。90年代以降のみゆきさんの歌い方の特長であるドスのきいた迫力ある歌声を堪能することができます。

 みゆきさんのファンなら絶対買いの1枚です!

【収録曲】
1. この空を飛べたら 
2. 地上の星 
3. 土用波 
4. 銀の龍の背に乗って 
5. この世に二人だけ 
6. 夜行 
7. 歌姫

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中島みゆき、来年に夜会公演予定!

Miyuki  昨日から中島みゆきコンサートツアー2007が始まりました。私も来週4日の大阪公演に行く予定ですが、今から楽しみです。
 そんな中、2008年にオープンする赤坂ACTシアターで来年の11月から12月にかけて夜会VOL15が公演される予定だそうです。
 前回の夜会は東京まで見に行ったのですが、それはもう素晴らしい舞台でした。前回は再演でしたが、今回は完全新作となるそうで、一体どんなストーリーになるのか、そしてどんな歌が披露されるのか今から待ち遠しいです。

赤坂ACTシアター公式サイト:http://www.tbs.co.jp/act/

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2007年8月11日 (土)

中島みゆき新アルバム『I Love You, 答えてくれ 』

I_love_you  今年の秋から3年ぶりの全国ツアーを行うみゆきさんですが、ツアーに先駆けて、10月3日に新アルバム『I Love You, 答えてくれ 』が発売されることが決まりました!
 今回のアルバムはロックという形式にこだわったとのことで、パワフルなみゆきさんに出会うことが期待できそうです。
 また、日本テレビで放映中の『受験の王様』の主題歌『本日、未熟者』や 『世界ウルルン滞在記~ルネサンス~ 』の主題歌『一期一会』などの話題作も数多く収録されています。
 今回の収録曲も個性的な題名が多く、一体どんな歌なのか予測がつきません。それ故に今から発売が待ち遠しいです。

  
(収録曲)
1.本日、未熟者
2.顔のない街の中で
3.惜しみなく愛の言葉を
4.一期一会
5.サバイバル・ロード
6.Nobody Is Right
7.アイス・フィッシュ
8.ボディ・トーク
9.背広の下のロックンロール
10.昔から雨が降ってくる
11. I Love You, 答えてくれ

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2007年7月15日 (日)

『一期一会&昔から雨が降ってくる』

Itigoitie  お気に入りのCD NO.18 『一期一会&昔から雨が降ってくる』 中島みゆき

 7月11日に発売された中島みゆきの40枚目のシングル『一期一会』。現在TBS系列で放映されている「世界ウルルン滞在記ルネサンス」の主題歌『一期一会』とエンディングテーマ『昔から雨が降っている』の2作品が収録されています。
  今回の作品もみゆきさんらしいシンプルで力強い言葉と優しいメロディーで聞く者の心に潤いを与えてくれます。

 私も発売初日に購入して、毎日何十回とリピートして聞き込んでいますが飽きることがありません。
 
 人生という旅の途中での出会いと別れをテーマにした『一期一会』。この作品で私が感銘を受けたのは歌詞のサビの部分です。別れのとき普通なら相手に自分のことを覚えておいてほしいと願うところを、そんなことよりも相手のこれからの幸せを願うような意味の歌詞を書いており、相手への深い優しさと労わりといったものが感じられる仕上がりとなっています。

『昔から雨が降っている』は遥か昔から繋がっている自分というものを振り返るような作品となっています。いま自分が生きているということは、地球に命が初めて生まれて日から今日まで断ち切れることなく続いてきたからであるという当たり前のことを気づかせてくれます。

 今回のシングルもみゆきさんでなければ生み出せない広く深い世界観が感じられる作品となっています。

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2007年6月24日 (日)

中島みゆきとTOKIOが再タッグ『本日、未熟者』

 昨年大ヒットした『宙船』に続き、今年もTOKIOの新曲を中島みゆきが手がけることが発表されました。タイトルは『本日、未熟者』。『宙船』に引き続き、今回も歌詞・メロディー共に中島みゆきらしい骨太でスケールのある曲に仕上がっているそうです。ボーカルの長瀬智也のコメントによると「独特のメロディーには今回も驚かされました。レコーディング後に聴くと、TOKIOとの絶妙なコラボレーションが完成していてびっくりしました」とのことです。この曲は山口達也が主演で7月14日にスタートする日本テレビのドラマ「受験の神様」の主題歌として決定されています。
 TOKIOがどういう風に歌うかも楽しみですし、中島みゆきがアルバムでどうセルフカバーするかも今から楽しみです。

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2007年5月31日 (木)

夜会 VOL.4 『金環蝕』

夜会 VOL.4 『金環蝕』
Yakai_4  中島みゆきが日本の古代神話・古事記の「天の岩戸」をモチーフにした夜会『金環蝕』。私は数ある夜会の中でも、この作品が一番好きで何十回とDVDで見直しています。
 今回の作品を楽しむためには古事記の中の「天の岩戸」のストーリーを予め知っておいたほうが良いと思います。
 
・「天の岩戸」ストーリー
 イザナギ神から生まれた三柱の神、「天照大神」・「月読尊」・「須左之男命」。天照大神は高天原を治め、月読尊は夜の世界を治め、須左之男命は海を治めることになります。しかし、須左之男命は泣いてばかりいて全く仕事をせず、姉のいる高天原に赴きます。天照大神は須左之男命が高天原を乗っ取りに来たのかと武装して待ち受けていましが、その意志がないことを知り、高天原にしばらく滞在することを許します。
 しかし、須左之男命は高天原で次々と悪さをして、ついには天照大神の配下の機織娘を死なせてしまいます。
 そのことに怒った天照大神は天岩戸に引き篭ってしまいます。太陽神に隠れられて、真っ暗闇になってしまった世界。困った神々は一計を案じ、岩戸の前で天宇受売神に踊りをさせ宴を開きます。天照大神は外の賑やかさにつられて、少し岩戸を開けて外を見ようとした瞬間、天手力男神に手をつかまれ外に引き出されてしまいます。そして、世界は再び光が降り注ぐことになりました。

 中島みゆきは本作品で「天の岩戸」の話しを基にして、常に男性に従順であることが尊ばれる大和撫子的日本女性像からの日本女性の解放を高らかに謳いあげます。美徳や伝統の下、常に男の暴力や抑圧に苛まされてきた日本女性。そんな日本女性たちに束縛からの解放と自分の心に素直になることの大切さをこの作品は訴えかけます。
 
 この作品は現代と古代の話しが交互に描かれていきます。天文台で金環触について語る女性の天文学者。そんな天文学者が夢に見る天の岩戸の伝説。男に振り回された女性の悲しみとそんな悲しみを笑い飛ばす女性のおおらかさ。日本女性の中に存在する天照大神の一面と天宇受売神の一面を中島みゆきは舞台の上で見事に表現しています。

 この作品の最大の見所は何といっても後半のEast Asiaからラストの「泣かないでアマテラス」までの熱唱とラストの世にも不思議な踊りのシーン。この一連のシーンに中島みゆきと言うアーティストの凄さが凝縮しており、何度見ても鳥肌が立ちます。とにかく中島みゆきの力強い声には魂が揺さぶられます。私は落ち込んだとき、いつもこの後半からラストのシーンを見ては、元気をもらっています。
 また、中盤の「杉本&坪倉ペア」の「歌とボケ」やみゆきさんの巨乳姿での「真直な線」の熱唱は見ていて楽しいです。(それにしても、あの巨乳装置は驚きました!商品化したら、宴会などで使えそうですよね。)
 
 見ていて元気になる夜会といえば、この作品をダントツでお薦めします。   

会場:Bunkamuraシアターコクーン
1992.11.12~12.11
全23回公演

1. インストゥルメンタル「金環蝕」 
2. C.Q. 
3. 砂の船 
4. ほうせんか 
5. 歌をあなたに 
6. 泣かないでアマテラス 
7. エレーン 
8. 遠雷 
9. 冬を待つ季節 
10. 泣かないでアマテラス 
11. 世迷い言 
12. 熱病 
13. 最悪 
14. 遠雷 
15. 冬を待つ季節 
16. 泣かないでアマテラス 
17. 真直な線 
18. やまねこ 
19. 新曽根崎心中 
20. 泣かないでアマテラス 
21. イースト・エイジア 
22. 泣かないでアマテラス 
23. 二隻の舟 
24. ダイアモンド・ケージ 
25. インストゥルメンタル「金環蝕」 
26. 泣かないでアマテラス

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2007年5月30日 (水)

夜会VOL.5『花の色はうつりにけりないたづらにわが身世にふるながめせし間に』

夜会VOL.5『花の色はうつりにけりないたづらにわが身世にふるながめせし間に』

Yakai_5  中島みゆきによる言葉の実験劇場「夜会」。その第5弾にあたる本作品は『雨月物語』の中の「浅芽が宿」を基にしています。
 「雨月物語」は江戸時代に上田秋成によって書かれた怪奇小説です。全部で9篇の小説からなる短編集で、「浅芽が宿」はその中の1篇で、帰らぬ夫を待ち続ける女の幽霊のお話です。
 中島みゆきは本作品で「男たちを待つ女たち」の切なさや悲しみを描くと同時に、受け身でない新たな女性像を提示する作品となっています。
 本作品は5つの章から成っています。各章ごとに主人公の女性は違うのですが、舞台は共通しており月明かりの夜の喫茶店の外のテーブルとなっています。
 登場人物は5人と少なく、出演者も2人だけです。男を待ち続ける4人の女性たちと時間泥棒を中島みゆきが演じ、そんな女性に飲み物を運ぶ男性ウェイターを中国の俳優・張春祥が演じています。
 
 この作品は夜会の中でも上演時間が150分以上と長く、ストーリーも難解で一度見ただけでは分からないところがあります。
 しかし、それを補って余りあるほどの魅力がこの作品にはあります。それは何かというと中島みゆきという女性の美しさです。各章ごとに和服姿、お嬢様姿、半被姿、妊婦姿と様々な女性を演じる中島みゆき。衣装がとても素晴らしく、彼女のもつ美しさが見事に引き出されています。

 この作品は他の夜会に比べるとストーリーが難解だという感想が多いです。しかし、その分何度見ても発見があり楽しめる作品となっています。この作品は歌はもちろんのこと、舞台上の細かな美術や演出にストーリーやテーマのヒントが隠されています。
 例えばテーブルの上に置いてある花や登場する女性全員が靴を履いていないことにも意味が込められています。その意味が知りたければ、幻冬舎文庫から発売されているシナリオ本を読むことをお薦めします!その本を読むと、この作品に対する理解が深まると思います。

 この作品は男を待つ女性を美徳とする伝統に対する挑発と受け身ではない新たなる女性像の提示していると私は思います。第5幕の時間泥棒のシーン。そこでは、ただ待ち続けるのでなく、自ら会いに行こうとする女性が描かれます。
 ラストシーン、時間泥棒が待ち続けてこの世に止まっている魂を引き連れて、月に向かって上っていく姿は感動的で鳥肌が立ちます。

 私はこの作品が夜会の中で一番芸術性溢れる作品だと思います。未見の方はぜひご覧ください!

会場:Bunkamuraシアターコクーン
1994.11.14~12.11
全22回公演

1. どこにいても 
2. 雨が空を捨てる日は 
3. 家出 
4. バス通り 
5. 雨のテーマ 
6. 笑わせるじゃないか 
7. 人待ち歌 
8. 信じ難いもの 
9. サッポロスノーウィ 
10. ノスタルジア 
11. 船を出すのなら九月 
12. 遍路 
13. まつりばやし 
14. 3分後に捨ててもいい 
15. りばいばる 
16. 二隻の舟 
17. 雨月の使者 
18. 孤独の肖像1st 
19. 彼女の生き方 
20. テキーラを飲みほして 
21. たとえ世界が空から落ちても 
22. くらやみ乙女 
23. 愛よりも 
24. 人待ち歌 
25. 夜曲 
26. インストゥルメンタル「人待ち歌」 

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2007年4月15日 (日)

「世界ウルルン滞在記ルネサンス」主題歌

 今日から「世界ウルルン滞在記ルネサンス」の新しい主題歌とエンディングを中島みゆきが担当していますね。『一期一会』というタイトルの今回の主題歌。みゆきさんらしい力強さと繊細さを兼ね備えた歌詞と歌声が今回も素敵でした。みゆきさんらしいサビの盛り上がりがたまらないですね。エンディングテーマ「昔から雨が降ってくる」もしっとりとした良い感じです。早くCDを発売してもらい、ゆっくり聴きたいものです。

 また番組のBGMもみゆきさんの曲が数多く引用されていて、ファンにはたまりませんねえ。それにしても『トロ』や『サーモンダンス』など結構マニアックな曲が引用されていますね。
 

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2007年4月 1日 (日)

『生きて泳げ、涙は後ろへ流せ』に行ってきました!

Img_7991_2    3月31日に大阪フェスティバルホールで行われた音楽イベント『生きて泳げ、涙は後ろへ流せ』に行ってきました。このイベントはプロデューサーに詩人・三代目魚武濱田成夫を迎え、中島みゆきの詩と詞と曲のみで構成するステージでした。
 出演アーティストは金子マリ ・ 窪塚洋介・ 小泉今日子・斉藤和義・坂本美雨・ 手嶌葵・ 浜田真理子・ 一青窈 ・ リクオ・ 三代目魚武濱田成夫の10人。それぞれのアーティストの持ち味を活かされたステージとなっていました。

 まず最初に登場したのが、詩人の三代目魚武濱田成夫。いきなり名曲『ファイト』(『予感』に収録)を朗読からスタートするという直球勝負で観客の心を一気に捉えました。朗読の仕方がとても魂がこもっていて素晴らしく、聴いていて胸が熱くなりました。
 そしてファイトが終わったと同時に今回のステージのタイトルでもある『サーモンダンス』(『転生』に収録)のワンフレーズ「生きて泳げ、涙は後ろへ流せ」を力強く朗読して、彼はステージから去っていきました。冒頭から聴く者に中島みゆきの紡ぐ言葉の力を再認識させてくれました。

 続いて登場したのが坂本美雨。『空と君とあいだに』(『LOVE OR NOTHING』に収録)と『銀の龍の背に乗って』(『恋文』に収録)を歌いました。声はきれいでしたが、もうひとつインパクトには欠けていました。中島みゆきと比べても仕方はありませんが、これらの歌が持つ力強さがもう一つ表現できてなかったような気がします。あと歌詞間違いも気になりました。

 3番目に登場したのが小泉今日子。彼女がどの曲を取り上げるのか興味津々でしたが、まさか『4.2.3』(『わたしの子供になりなさい』に収録)とは予想外でした。この歌は97年のペルー日本大使館人質事件に対するみゆきさんの思いを辛辣に描いた社会派の作品です。その作品を小泉今日子が柔らかい口調で朗読するとはインパクトがありました。なぜ彼女がこの作品を朗読しようと思ったのか気になるところです。
 朗読が終わると、浜田 真理子が登場。ピアノの弾き語りで『アザミ譲のララバイ』と『世情』をメドレーで歌いました。ピアノの物悲しい音色の美しさがとても印象的でした。
 その後、再び小泉今日子が登場して、『夢の代わりに』(夜会VOL10『海嘯』に収録)を朗読。CD化もされていない夜会の作品を選ぶとは小泉今日子なかなかマニアックでした。
 小泉今日子はこの朗読のあと去っていき、浜田 真理子が『かもめはかもめ』(『御色なおし』に収録)を弾き語りで熱唱。この作品の持つ物悲しい雰囲気を見事に表現していたと思います。

 続いて登場したのが、今『ウエディング・ソング』人気の斉藤 和義が登場。本人のギター演奏による『時代』。斉藤和義の甘い雰囲気漂う時代でした。続いて、本人が本ステージでの選曲にあたって特に印象深かった『キツネ狩りの歌』(『生きていてもいいですか』に収録)を披露。軽快な歌声で楽しそうに歌っていました。

 6番目に登場したのは『ゲド戦記』の挿入歌『テルーの歌』でデビューした手嶌 葵。大阪初上陸となる本ステージでは『心守歌』(『心守歌-こころもりうた』収録)と『ホームにて』(『あ・り・が・と・う』収録)の2曲を披露しました。『心守歌』はバンドの音に彼女の声が負けており聞き取りにくかったです。しかし、『ホームにて』は彼女の素朴で優しい歌声が曲にとてもあっており、胸にジーンときました。初々しい彼女の姿にとても好感が持てました。

 7番目の登場となったのがリクオ。軽快なピアノによる弾き語りで『彼女の生き方』(『みんな去ってしまった』収録)と『流浪の歌』(みんな去ってしまった』収録)を歌い上げました。この人は聴衆の心をつかむのがとても上手く、ステージ慣れをしているなと思いました。中島みゆきの歌をこんなにノリノリに歌えるなんて素敵です。

 8番目に登場したのが窪塚 洋介。マンション転落後、芸能界から遠ざかっていた彼が今回のステージでどのような表現をするのか、個人的にとても気になっていました。本ステージでは『線路の外の風景』と『無限軌道』(『転生』に収録)の歌詞を朗読しました。朗読自体は気合は伝わってきましたが、今ひとつでした。声は大きく迫力はあるのですが、それだけというか言葉の持つ重みが伝わってきませんでした。『無限軌道』のラストを歌うところは少し引いてしましました。

 そして9番目に登場したのが一青窈。『時代』~『しあわせ芝居』(『おかえりなさい』に収録)を熱唱。一青窈のいつもの歌い方で熱唱していました。MCで夜会を見に行き中島みゆきに握手をしてもらったエピソードを披露していました。その後『春なのに』を歌い始めたのですが、歌詞を間違え、演奏が途中で中断。再度歌いなおすと言うハプニングがありました。その後は歌詞カードを床において歌っていましたが、これには少し興ざめでした。プロの歌手なら歌詞ぐらい覚えておいてほしいものです。

 続いて登場したのが金子 マリ。『後悔』と『ヘッドライト・テールライト』(2作とも『短編集』に収録)を歌ったのですが、その独特な歌い方は味があって魅力的であるもの、個人的にはみゆきさんの素晴らしい歌詞が聞きづらくイマイチでした。

 最後は三代目魚武濱田成夫が再度登場。『狼になりたい』を迫力ある歌声で熱唱しました。

 その後、アーティスト紹介があり、出演者たちが再度登場。アンコールで三代目魚武濱田成夫が中島みゆきに対するアンサーポエムを披露。タイトルは分かりませんが、とても素敵な詩でした。(一緒に来ていたパートナーは感極まって泣いていました)

 10人のアーティストによる2時間半のステージでしたが、印象的だったのは三代目魚武濱田成夫のパフォーマンスと手島葵の『ホームにて』、リクオの『流浪の歌』でした。

 このステージをプロデュースした三代目魚武濱田成夫は以前から中島みゆきの大ファンであり、また夜会VOL13に役者として出演した経験もあります。それだけにこのステージにかける情熱も並々ならぬものがあったと思います。そんな彼の情熱が見事に伝わってくるステージとなっていました。

 今回のステージを見て、中島みゆきの歌の素晴らしさを改めて認識しました。次回はぜひ中島みゆき本人のコンサートが見たいものです。

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2006年11月21日 (火)

『ララバイSINGER』

中島みゆきのアルバム紹介No.2『ララバイSINGER』
Luluby_singer  中島みゆき約3年ぶりの全曲書き下ろしの新作アルバム『ララバイSINGER』がついに発売されました!今回のアルバムは曲のバラエティに富んでおり、昔からのファンも最近はまったファンも満足させる仕上がりになっています。
 1曲目の『桜らららら』は2分少々の短い曲ですが、ギターの軽やかな音色が耳に心地よいフォークソング調の曲で初期の中島みゆきの曲を彷彿させるような作品です。
 1曲目からシームレスに続く2曲目の『ただ・愛のためにだけ』。この曲は岩崎宏美に提供した曲ですが、1曲目と同じく軽やかに歌い上げています。中島みゆきらしい切なさと力強さが入り混じった恋愛ソングです。
 3曲目はTOKIOに提供した『宙船(そらふね)』。この歌、TOKIOのバージョンとは全く印象が違います。とにかく中島みゆきのドスの利いた声の迫力に圧倒されます。この曲はぜひコンサートで聞いてみたいです。
 4曲目は華原朋美に提供した『あのさよならにさよならを』。3曲目とは正反対の静かな曲で、中島みゆきの優しい歌声が聞く人の心を包みこみます。
 5曲目は工藤静香に提供した『Clavis-鍵- 』。ラテン調のリズムと歌い方がとても印象的です。歌詞は『with』を彷彿させるような内容でした。
 6曲目『水』は抽象的な歌詞が印象的で、夜会の中の1曲といった感じでした。5曲目からシームレスに続くので、5曲目と何らかの繋がりのある曲なのかなと思いました。この曲で歌われる水は一体何を喩えているのでしょう。心?幸せ?絆?あなたの心にとっての水とは何か、いろいろ考えさせられる味わい深い曲です。
 7曲目『あなたでなければ』は吉田拓郎調の曲です。中島みゆきから吉田拓郎にあてた新たな恋文のような印象を受けました。
 8曲目『五月の陽ざし』は遠い過去の切ない思い出を歌った曲です。ノスタルジックな曲調と中島みゆきの暖かい歌声が印象的です。でもなぜ贈り物がドングリだったのかが非常に気になります。
 9曲目『とろ』はタイトルがとてもインパクトのある曲です。『とろ』って何だろうって最初聞いて思いました。しかし、何回か聞いている内にこれって「とろい」ってこと何だって分かりました。とろい自分への苛立ちをコミカルに歌った曲です。
 10曲目『お月さまほしい』はタイトルだけ見てもどんな曲かイメージがつきにくいですが、無力な自分に対する苛立ちと人に対する熱い思いが込められた曲です。つぶやくような声から力強い歌声に変わっていく歌い方は中島みゆきらしい歌い方です。
 11曲目『重き荷を負いて』は今回のアルバムの中でも一番聴き応えのある曲です。歌詞は『地上の星』や『心守歌』に近い感じです。がんばっている人たちへの熱いエールが胸を打つ名曲です。 
 12曲目『ララバイSINGER 』はデビュー曲『アザミ嬢のララバイ』のコール・アンド・レスポンス的な曲として作られたそうです。孤独な時は自分で自分を励ましていけという力強い歌詞が印象的でした。
 
 今回のアルバムは中島みゆきの奥深い声と歌詞と表現がよく分かるアルバムとなっています。中島みゆきファンはもちろんのこと、ビギナーの方にもお薦めできるアルバムです。ぜひ聞いてみてください!

1. 桜らららら 
2. ただ・愛のためにだけ 
3. 宙船(そらふね) 
4. あのさよならにさよならを 
5. Clavis-鍵- 
6. 水 
7. あなたでなければ 
8. 五月の陽ざし 
9. とろ 
10. お月さまほしい 
11. 重き荷を負いて 
12. ララバイSINGER 

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2006年10月29日 (日)

永遠の嘘をついてくれ~つま恋コンサート2006~

 9月23日に静岡県掛川市で行われた「吉田拓郎&かぐや姫コンサートinつま恋2006」に中島みゆきがゲスト出演し大変話題になりました。私もBSで放映されていたコンサートをたまたま見ていて、中島みゆきが登場したときはびっくりしました。まさか中島みゆき本人が他の人のコンサートに出るとは思いもしませんでした。中島みゆきが登場したのはコンサートの後半、吉田拓郎が「永遠の嘘をついてくれ」を歌い始めたときでした。この歌は中島みゆきが吉田拓郎のために作詞・作曲した曲です。中島みゆきはデビュー前に吉田拓郎の歌に傾倒していたそうです。そんな吉田拓郎から「夢のない中年男だから夢のない歌を作ってくれ」と頼まれた中島みゆきが提供した曲が「永遠の嘘をついてくれ」です。この曲は吉田拓郎に嘘でもいいから夢を追ったふりをして生きてくれという中島みゆきの思いが込められた歌です。この歌は中島みゆきから吉田拓郎に熱いエールを送った曲でもあり、憧れのシンガー吉田拓郎に中島みゆきが送ったラブレターでものです。
 つま恋で「永遠の嘘をついてくれ」を吉田拓郎と中島みゆきが2人でデュエットした時は胸が熱くなりました。吉田拓郎が緊張したのも頷けます。一曲だけ歌い、颯爽と去ってゆく中島みゆきの姿はとても格好良かったです。 
Paradaisu_1  ちなみに「永遠の嘘をついてくれ」は中島みゆき自身もセルフカバーしており、アルバム『パラダイスカフェ』に収録されています。

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2006年10月23日 (月)

『夜会の軌跡』

『夜会の軌跡』
Yakai_kiseki  今回紹介するDVDは89年から行われてきた中島みゆきの「夜会」の第1回目から「夜会VOL.12ウィンター・ガーデン」までの名曲&名場面を収録した『夜会の軌跡』です。
 夜会は言葉の実験劇場として、コンサートでも演劇でもミュージカルでもない、中島みゆき独自のパフォーマンスとして発表されてきました。第10回目までは毎年的にシアターコクーンで行われていたのですが、第11回目からは不定期になり、今年公開された第14回目から場所もシアターコクーン以外の会場で行われるようになりました。夜会のチケットは高価な上にとても入手が困難なプラチナチケットとなっており、生のステージを見に行くのはとても困難な状況になっています。そのような状況でDVDにより夜会のステージを鑑賞できる機会がもてるのは嬉しい限りです。(もちろん生のステージの方が100倍素晴らしいですよ。)
 さて今回のDVDですが今までの夜会のベストDVDということで、各夜会の名場面が収録されています。第1回目から第10回目までの夜会はすでに映像化された作品がDVDで発売されており、各作品から1曲ずつ名場面が収録されています。曲の選択や各映像の切り方などはファンからすると微妙ではありますが、初めて夜会を見る人には夜会の雰囲気がどういうものか少しではありますが感じることができると思います。もし、このDVDを見て各作品に興味をもったなら、各作品単体のDVDを購入してください!
 このDVDの一番の見所は今まで映像未公開だった夜会vol11&vol12の「ウィンターガーデン」が収録されている所です。私はこの映像が見たいが為だけにDVDを購入したようなものでした。私は「夜会vol11 ウィンターガーデン」をシアターコクーンに見に行っており、とても素晴らしい作品だったので映像化をずっと希望していたものでした。そんな「ウィンターガーデン」の映像がほんの少しとはいえ収録されているのは嬉しい限りでした。ただあまりに収録時間が短いので出来れば全編収録されたDVDも発売して欲しいです!
 「ウィンターガーデン」は北海道の湿原に立つ家を舞台に、女と犬と槲の木というお互いに言葉が通じない3者を主人公に、全編を詩の朗読と歌だけで綴るという異色のステージでした。輪廻転生をテーマにしたストーリーは難解ではありましたが、生きることの切なさや孤独感、哀しみ、そしてめくるめくる命の尊さが伝わってくる素晴らしい作品でした。特に私が見に行ったvol11では谷山浩子が共演しており、中島みゆきに勝るとも劣らない歌唱力を披露し、とても豪華なステージでした。
 今回のDVDではウィンターガーデンの中でも特に印象的な曲『六花』と『記憶』が収録されており、あのステージの感動が甦ってきました。(できれば『天使の階段』も収録して欲しかったですが・・。)このシーンが見られただけでもDVDを購入してよかったと思いました。
 あとこのDVDは全曲5.1CH化されている点が素晴らしく、音の迫力が今までのDVDよりも改善されています。もしかしたら近いうちに全DVD5.1CH化されるのかもしれません。
 このDVDは今まで夜会のDVDを持っている人も、夜会を知らない人にもお奨めできるDVDです。

1. 二隻の舟  (95年「夜会展」より)
2. ふたりは  (「夜会1990」より)
3. キツネ狩りの歌 - わかれうた - ひとり上手 (「夜会vol3 KAN 邯鄲 TAN」より)
4. 砂の船 (夜会vol4 金環蝕」より)
5. まつりばやし  (夜会vol5 「花の色はうつりにけりないたづらにわが身世にふるながめせし間に」より)
6. 黄砂に吹かれて - 思い出させてあげる (夜会vol6 「シャングリラ」より)
7. 紅い河  (夜会vol7 「2/2」より)
8. あなたの言葉がわからない  ((夜会vol8 「問う女」より)
9. 白菊  (夜会vol10 「海嘯」より)
10. ツンドラ・バード - 陽紡ぎ唄 - 朱色の花を抱きしめて (夜会vol11「ウィンターガーデン」より)
11. 六花  (夜会vol11「ウィンターガーデン」より)
12. 街路樹  (夜会vol12「ウィンターガーデン」より)
13. 氷脈  (夜会vol12「ウィンターガーデン」より)
14. 記憶  (夜会vol12「ウィンターガーデン」より)

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2006年9月 8日 (金)

中島みゆきの新アルバム『ララバイSINGER』11月発売!

Yccw10030  11月22日に中島みゆき通算34枚目のアルバムが発売されることが決定されたようです。前回、前々回とは夜会の曲や過去の作品のリメイクだったので、オリジナルアルバムとしては3年ぶりになります。収録曲を見ると、華原朋美やTOKIO、工藤静香などに提供した曲もあれば、タイトルがとても印象的な曲もあり、どんな作品になっているのかとても楽しみです。まだ発売まで2ヶ月近くありますが、タイトルを見ながら、どんな歌詞で、どんなメロディかあれこれ想像して待ちたいとおもいます。特に私が気になるタイトルは「重き荷を負いて 」とアルバムタイトルとなっている「ララバイSINGER」の2曲です。中島みゆきのどんな思いがこめられたアルバムになっているのか、早く11月22日なって欲しいです!

1.桜らららら
2.ただ・愛のためにだけ
3.宙船(そらふね)
4.あのさよならにさよならを
5.Clavis ―鍵―
6.水
7.あなたでなければ
8.五月の陽ざし
9.とろ
10.お月さまほしい!
11.重き荷を負いて
12.ララバイSINGER

作詞・作曲:中島みゆき 編曲:瀬尾一三

http://www.miyuki.jp/Release/index.html

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2006年9月 6日 (水)

夜会VOL.6『シャングリラ』

夜会VOL.6『シャングリラ』
Syangurira  中島みゆきのライフワークであるコンサートでも演劇でもない独特な舞台「夜会」。今回は歌だけでなくドラマとしても魅力的な『シャングリラ』を紹介したいと思います。
 私はこの作品はDVDでしか見たことがないのですが、ラストに歌われる『誕生』と『生きてゆくおまえ』の中島みゆきの歌唱力と表現力に圧倒されると共に、ストーリーの悲劇的な結末に涙がこみあげてきました。
 ストーリー:「仕事を探していた美(メイ)は新聞の求人広告でメイド募集の記事に目が止まる。『住所 オン・ザ・ヒル 雇い主 美齢』そこに書かれていた雇い主は自分が幼い頃に母に眠り薬を飲ませて、自分が母になりすまして大金持ちの家の女となり、裕福な生活を過ごしている母の元親友。母は苦労の連続で、不幸な事故で亡くなってしまった。美は母の復讐のためにメイドとして美齢の館に入り込む。美は美齢に嫌がらせをして追い込んでいく。しかし、美はある日、美齢が大金持ちの男の妾に過ぎず、決して幸せな生活を送っていた訳でないことを知る。そして、残酷で悲劇的な結末が美と美齢の間に訪れる。」
 この作品はラストに衝撃的などんでん返しがあります。ラストに歌われる「生きてゆくおまえ」は10分近い大作ですが、この物