自由とは
人は自由と言う言葉を好みます。自由な生活、自由な時間、自由な人生・・・。自由という言葉に悪い印象を持つ人はいないと思います。
私たちは自由という言葉を、他者の意志に束縛されず自分の意志で決定し行動することを指して使うことが多いと思います。
しかし、本来の自由と言う言葉の意味は大きく違います。そもそも自由という言葉は仏教用語であり、「自らに由る」という意味です。ここで指す「自ずから」とは表層的な自我ではなく、さらにその奥にある本人も気づいていない無我の境地を指します。
この世界は基本的に不自由な世界です。自由が先にあって不自由があるのでなく、不自由だからこそ自由があるのです。人は自由を求めるのはこの世界が不自由だからこそです。
ただ悲しいかな、どんなに人は自由を求めても、完全な自由を手に入れることはできません。なぜならこの世界は不自由さから始まっているからです。そして人が自由を求める行為自体がひとつのこだわりとなり不自由とさえなってしまうのです。
自由を得るということは、この世界の不自由さを認識し、この世界で得る自由の限界を認識した時に初めて可能となります。
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