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『バトル・ロワイアル』この映画を見て!

第308回『バトル・ロワイアル』
Photo  今回紹介する作品は中学生同士が殺しあうという過激なストーリーが話題になったバイオレンスアクション映画『バトル・ロワイアル』です。
 公開にあたって青少年への悪影響を与えるのではと国会でも議論になり、15歳未満は劇場で鑑賞できないR15指定となったこともマスコミで大きく取り上げられました。

ストーリー:「不況によるによる失業者たちの増加や多発する少年犯罪で荒廃した近未来の日本。
大人たちが自信を取り戻すために新世紀教育改革法・通称(BR法)が可決。その法律の内容は全国の中学3年生の中から無作為に選ばれた1クラスを最後の1人になるまで殺し合わせるという残酷なものだった。
 そして、城岩学園中学校3年B組が今回選ばれ、生徒42人が無人島に拉致され、最後の一人になるまで3日間殺しあうことになる。」

 私は公開当時に劇場まで見に行ったのですが、ストーリーや演出は突っ込みどころもありますが、テンポの良さと派手なアクションは見応えがあり、最後まで楽しんで鑑賞できました。

 本作品は深作欣二監督の実質的な遺作ですが、監督当時すでに70歳と高齢ながら演出はとてもエネルギッシュでケレン味があります。私が一番印象に残ったエピソードは灯台での殺し合いのシーン。仲の良かった友達同士が一人の死をきっかけに疑心暗鬼になり全員死んでいく様は見ていて非常に哀しかったです。
 本作品は残酷な殺し合いの中に中学生たちの青春模様や深作監督の閉塞社会で生きる若者たちへの熱いメッセージが込められていて、後味はとても爽やかです。
 ただ、所々リアリティにかけていて興ざめだったり、台詞や演出が臭すぎて見ていて恥ずかしくなる場面がいくつかありました。 

 役者の演技も主役である藤原竜也や前田亜季よりも、脇役の栗山千明や柴咲コウそして安藤政信の方がインパクトがありました。主役の2人は必死に逃げ惑うだけですが、脇役たちは己のために積極的に闘おうとするので、見ていてギラギラしていて痛快です。
 あと、学校の教師役を演じた北野武の演技も他の役者を圧倒する存在感があり、本作品の完成度を上げています。

 翌年に追加シーンを入れた特別篇も公開されています。クラスメートがバスケットをしているシーンや柴崎コウ演ずる光子の小さい頃のおぞましいエピソードなどが追加されています。光子のエピソードはよかったのですが、ラストにダラダラ続く追加カットは蛇足だったような気がします。

 本作品は賛否両論ありますが、バイオレンス青春映画として見るとなかなか面白いです。

上映時間 114分
製作国    日本
製作年度 2000年
監督:深作欣二   
原作:高見広春『バトル・ロワイアル』(太田出版刊)
脚本: 深作健太   
撮影:柳島克己   
美術:部谷京子   
編集:阿部浩英   
音楽:天野正道   
録音:安藤邦男   
出演:   藤原竜也   
    前田亜季   
    山本太郎   
    栗山千明   
    塚本高史   
    高岡蒼佑   
    石川絵里   
    神谷涼   
    柴咲コウ   
    安藤政信   
    日下慎   
    松沢蓮   
    宮村優子   
    美波   
    山村美智子   
    谷口高史   
    深浦加奈子   
    岩村愛   
    竜川剛   
    中井出健   
    ビートたけし   
     前田愛   

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