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2010年12月5日 - 2010年12月11日

『SPACE BATTLESHIP ヤマト』映画鑑賞日記

Space_battleship  日本アニメの名作「宇宙戦艦ヤマト」を実写映画化した『SPACE BATTLESHIP ヤマト』。監督にVFXでは定評のある「ALWAYS 三丁目の夕日」の山崎貴、主題歌にスティーヴン・タイラー、そして主演にSMAPの木村拓哉という豪華スタッフ・キャストで製作された本作品。私は公開前から壮大かつ長大な物語をどう実写化して映画としてまとめるのか非常に興味がありました。今まで日本のアニメを実写化して成功した作品はほとんどないと言っても過言ではない中、今回の『ヤマト』も失敗に終わるのではと見るまで思っていました。実際、私の周りでも別に劇場で見なくても良いかなと言う意見が大半でした。
 ただ、邦画が本格的なSF映画を手がけたということもあり出来が気になって、先週の土曜日に劇場まで足を運んで見てきました。
 感想としては脚本とキムタクの演技はイマイチでしたが、映像に関しては予算の少ない邦画にしてはなかなかの完成度だったと思います。(ただ、映像もハリウッド映画に比べるとリアリティ度はどうしても下がりますが。)

 ストーリーは基本は「宇宙戦艦ヤマト劇場版」で、クライマックスは「さらば宇宙戦艦ヤマト」のエピソードを強引に足した感じです。長大な物語を2時間ちょっとにいろいろなエピソードを詰め込み強引にまとめていることもあり、登場人物たちのドラマが表面的なものになってしまっています。その為、後半の登場人物たちが次々死んでいくシーンもいまいち胸に迫ってくるものがありません。
反面、古代と森雪のベタな恋愛模様がダラダラと描かれ、地球の存亡という緊張感溢れるはずのストーリーが弛緩しています。
 また、船内での主人公たちが交わす会話は見ている側が恥ずかしくなるほどチープで古臭いです。

 古代を演ずるキムタクの演技は普段テレビドラマで見せるいつもの演技と変わらず、本作品にはあっていないような気がしました。

 演出に関してはハリウッドのSF映画を彷彿させるシーンが数多く、もう少しオリジナリティを出した方が良かったのではと思いました。ラストにスティーヴン・タイラーの主題歌がかかるのも『アルマゲドン』のパクリっぽくて嫌でした。
 また、ヤマト艦内や荒廃した地球のセットもこじんまりとしてとしてリアリティにかけていたような気がします。もう少しお金をかけてセットを作りこんで欲しかったです。
 あと、地球を離れて、14万8千光年という長い旅をしているにも関わらず、その時間経過や苦労があまり描かれていないため、感動が薄れてしまっているような気がしました。

 いろいろ不満ばかり書きましたが、日本のSF映画としてはかなり頑張っていると思います。個人的に良いと思った点は宮川奏さんの有名なBGMがかかるカットとアナライザーの予想外の活躍。この2つに関しては燃えました。

上映時間 138分
製作国    日本
製作年度 2010年
監督:山崎貴   
原作:西崎義展   
脚本:佐藤嗣麻子   
撮影:柴崎幸三   
美術:上條安里   
編集:宮島竜治   
音楽:佐藤直紀   
音響効果:柴崎憲治   
主題歌:スティーヴン・タイラー『LOVE LIVES』
VFX:山崎貴   
照明:吉角荘介   
出演:    木村拓哉
    黒木メイサ   
    柳葉敏郎   
    緒形直人   
    西田敏行   
    高島礼子   
    堤真一   
    橋爪功   
    池内博之   
    マイコ   
    矢柴俊博   
    波岡一喜   
    三浦貴大   
    斎藤工   
    山崎努

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「中島みゆきTOUR2010」に行ってきました!

Tour2010  10月24日から始まった3年ぶりのみゆきさんのコンサート「中島みゆきTOUR2010」。全27回公演の13回目にあたる神戸国際会館こくさいホール12月7日の公演に行ってきました!
 DVD化もされた前回のコンサートは『糸』に『ファイト』に『誕生』と私の好きな曲のオンパレードだったので大満足でした。今回のコンサートもネットでの感想を読むと評価が高いので、とても楽しみにコンサート当日を待ち望んでいました。

 当日はお昼には現地入りをして、開場時間の17時45分を待っていました。開場前は入場口前は老若男女多くの人でごった返しており、熱気でムンムンしていました。
 会場に入るとパンフレットをまずは購入。今回のパンフレットは動物に関する専門家の記述がとても読み応えがありました。

(ここから先はコンサートの内容のネタばれになります。まだコンサートに行っていない人で内容を知りたくない人は読まないでください。)

 開演時間となる18時30分。舞台の緞帳が上がると、ニューアルバム『真夜中の動物園』の1曲目に収録されている『今日以来』のイントロがスタート。みゆきさんは青いギターを片手に白いスーツで颯爽と登場。『夜会vol15』の大阪公演以来2年ぶりの生で見る歌うみゆきさんの姿に胸が熱くなりました。
 今回の舞台は額縁のような白い木の枠が3つ奥に向うほど小さく見えるように設置されており、舞台中央に白い階段状の通路が一直線に奥に向かって伸びているという、とてもシンプルなものでした。
 ミュージシャンは通路の左右にそれぞれ雛壇上に並んでいました。一番手前にバンマスの小林信吾さんとボーカルの坪倉唯子さん・宮下文一さん・杉本和世さん、2段目にキーボードの矢代恒彦さんとキーボード兼サックス兼ピアニカの中村哲さん、続いて3段目にギターの古川望さんと中村修司さん、そして一番奥にドラムの島村英二さんとベースの富倉安生さんという並びでした。

 1曲目が終わると同時にみゆきさんの軽妙なトークが始まり、ジェットコースターのような上がったり下がったりのコンサートが幕を開けました。

 2曲目、3曲目と昨年のアルバム『DRAMA!』に収録されていた『翼をあげて』と『愛が私に命ずること』を披露。
 そして、4曲目にコンサートでは初披露となる『二隻の舟』を披露。この選曲には正直驚くと共に、生で初めてフルコーラスこの歌を聴けたことに非常に感動しました。みゆきさんの情感のこもった力強い歌声に自然と目に涙が浮かんできました。この歌を聴けるだけで正直今回のコンサートは8400円払う価値があります。歌のラストでは舞台の背景に今まで夜会のみゆきさんのモノクロ写真が何枚か映し出されていました。

 みゆきさんはここで一旦退場。白いひらひらのドレスで再登場して、ハードロックなナンバー『サバイバルロード』を迫力満点に歌い上げていました。
 続いて、MCを挟んでみゆきさんが腕時計を見ながら現在の時刻を2回読み上げ、駅の時刻表を見上げるかのように視線を上に向けると、『時刻表』のイントロが静かに始まります。この歌はアルバム『寒水魚』に収録されている懐かしい曲ですが、みゆきさんはしっとりと歌い上げていました。

 続いて最近のコンサートでは定番の「お便りコーナー」の時間。6枚ほど以下のお便りが読み上げられていました。

①コンサートのために買った新品のシャツが着れなかったエピソード
②彼氏と一緒に来るつもりが振られたてしまい、一人だけで前から3列目という良いチケットが取れたエピソード
③2001年の神戸国際ホールでのコンサート以来3354日ぶりにみゆきさんと神戸で会えたエピソード。
④関西の有名CMソング「京橋は?ええとこだっせ?グランシャトーが?おまっせ?」と「1、2サ
ンガリア」を歌って欲しいというエピソード。
→サンガリアはみゆきさん知っているが、京橋は知らないと坪倉さんに振って替わりに歌ってもらってました。
⑤コンサートの後に深夜のフェリーで高松まで買えるエピソード
⑥みゆきさんのパスポートと間違えて、さだまさしのパスポートを持ってきてしまったエピソード。

 お便りコーナーが終わると、これまた懐かしの名曲『夜曲』を披露。この曲も夜会VOL5でしか聴いたことがなかったので、コンサートで聴けてとても嬉しかったです。

 ここで第1幕が終了。緞帳が下りて15分間の休憩となりました。コンサートで休憩は今回が初めてだと思います。

 第2幕は鐘の音が静かに鳴り始めてスタート。真っ暗なステージの中、みゆきさんの歌声が聞こえて、徐々にライトが舞台中央の階段に照らさて、まるでフラミンゴのようなピンクの衣装を纏ったみゆきさんが登場。ニューアルバムのタイトルでもある『真夜中の動物園』を熱唱します。また、舞台中央の階段をゆっくりと踊りながら通路を客席側に降りてくる姿は神々しく、その迫力満点の歌声は聞いていて鳥肌が立ちました。
 ちなみにセットも少し変わっており、白い額縁が4つから2つに減り、サイズも一回り小さくなって奥に配置されていました。

 続いてニューアルバムから『夢だもの』、そして桜田淳子に提供した『しあわせ芝居』の2曲を披露。どちらもみゆきさんらしい切ないラブソングです。
 ここで誰もが知っている有名な曲として『Dr.コトー診療所』の主題歌である『銀の龍の背に乗って』を披露。私はこの曲が大好きだったので、生で聞けてとても嬉しかったです。

 ここでバンドメンバーの紹介をした後、おもむろに手紙のような紙片を取り出し、『I Love You, 答えてくれ』に収録されている『Nobody Is Right』の歌詞を朗読した後、アカペラのゴスペル風コーラスから、歌がスタート。己の正しさを言い張る空しさや愚かさ、そして正義の名の下で行われる戦争に対するみゆきさんの憤りが、聞いていて胸に突き刺さりました。
 歌い終わると衣装を変えて、白いタンクトップとブルージーンズというシンプルな衣装で再登場。青いアコースティックギターを抱え、同じく『I Love You, 答えてくれ』に収録されている「顔のない街の中で」を披露。『Nobody Is Right』に続いてメッセージ性の高い曲で、見知らぬ他者に対する労わりや思いやりの大切さを聞いていて改めて思い起こさせてくれます。

 続いて以前に発表した『傾斜』という歌に触れ、「年を取ることも素敵なこともかも」と語るみゆきさん。『鷹の歌』を披露します。この歌を歌っている時のみゆきさんの力強い眼差しと歌声、そして凛とした姿は見ていて背筋がピンとなりました。

 いよいよコンサートも終わりが近づき、みゆきさんが観客に向かって「明日私たちはどうなるか分からないが、今日会えてうれしゅうございます」と語ります。そして、「あなたの人生に」と観客一人一人に向かって拍手を贈ってくれたかと思った次の瞬間、ギターを片手にアカペラで『時代』を歌い始めます。まさかコンサートで『時代』が聞けるとは思わなかったので、私は思わず感極まって泣いてしまいました。みゆきさんの数ある名曲の中でも『時代』は名曲の中の名曲であり、何度聞いても慰められ励まされます。聞いていて自分の今までの人生を振り返り、明日に向かって歩いていくエネルギーをもらいました。
 『時代』を歌い終わるとみゆきさんは舞台中央の白い階段を登ってゆき、一度客席を振りかえり手を振って舞台から退場しました。

 アンコールは『悪女』と『たかが愛』を披露。『悪女』はみゆきさんもノリノリで歌っていて観客も手拍子で応えていました。『たかが愛』に関しては正直披露されるとは思っていなかったので予想外でした。この曲を最後に持ってきたのもみゆきさんなりの強いメッセージがあったかと思います。
ただ、個人的にはニューアルバムからもう1曲(できれば『負けんもんね』あたり)歌ってほしかったです。

 今回のコンサートは『二隻の舟』と『時代』の2曲を生で聞けただけでも十分満足できました。できればもう1回行きたいです!
 個人的には前回のコンサートよりもメッセージ性も完成度も高く、歌も演奏も演出も密度の濃いコンサートだったと思います。個人的には前回に続いて今回もDVD化してほしいです。

【演奏曲目】
   1. 今日以来
   2. 翼をあげて
   3. 愛が私に命ずること
   4. 二隻の舟
   5. サバイバル・ロード
   6. 時刻表
   7. 夜曲
   8. 真夜中の動物園
   9. 夢だもの
  10. しあわせ芝居
  11. 銀の龍の背に乗って
  12. Nobody Is Right
  13. 顔のない街の中で
  14. 鷹の歌
  15. 時代
  16. 悪女
  17. たかが愛

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