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2010年5月9日 - 2010年5月15日

『BROTHER』映画鑑賞日記

『BROTHER』
Photo_5  6月に最新作『アウトレイジ』が公開される北野武監督がアメリカを舞台にヤクザとマフィアとの抗争を描いた本作品。北野監督らしい美しい映像や激しい暴力描写で北野ファンなら最後まで飽きることなく見ることが出来ます。

ストーリーはアメリカに逃亡した日本のヤクザ・山本とその一味がマフィアと抗争して敗北して自滅していくという内容で『ソナチネ』にかなり似ています。しかし、『ソナチネ』に比べると完成度はかなり落ちます。
 海外の客を意識した「指きり」や「切腹」のシーンは取ってつけたようで不必要だと思いますし、登場人物たちが饒舌すぎて北野監督らしい沈黙が生み出す緊張感が失われているような気がしました。話し自体も寺島進が自殺してからはパワーダウンして面白くなくなり、ラストのオマー・エップスの下りも蛇足のような気がしました。
 『ソナチネ』にあったギラギラした狂気みたいなものが本作品には感じられませんでした。

 ただ、山本耀司の衣装と寺島進と加藤雅也の演技は格好良かったですね。

上映時間 114分
製作国    日本/イギリス
製作年度 2000年
監督:    北野武   
脚本:    北野武   
撮影:    柳島克己   
美術:    磯田典宏   
衣装:    山本耀司   
編集:    北野武   
    太田義則   
音楽:    久石譲   
出演:    ビートたけし   
    オマー・エップス   
    真木蔵人   
    寺島進   
    大杉漣   
    加藤雅也   
    石橋凌   
    ジェームズ繁田   
    渡哲也

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「見終わって気が滅入る映画」私の映画遍歴17

 

 2009年に英エンパイア誌が、「落ち込む映画」ランキングのトップ10を以下の通り発表しています。

1.「レクイエム・フォー・ドリーム」(00)
2.「ひとりぼっちの青春」(69)
3.「リービング・ラスベガス」(95)
4.「道」(54)
5.「21グラム」(03)
6.「火垂るの墓」(88)
7.「ダンサー・イン・ザ・ダーク」(00)
8.「冬の光」(62)
9.「リリア 4-ever」(02)
10.「ミリオンダラー・ベイビー」(04)


そこで今回は私が見終わって気が滅入った映画ベスト5を紹介します。

5位『ミリオンダラー・ベイビー』
Photo  ボクシングジムを経営する老トレーナーとボクサーを目指す女性との交流を描いた本作品。クリント・イーストウッドが主演も兼ねて監督しており、2005年のアカデミー賞で作品賞を始めとして主演女優賞ほか全4部門を受賞するなど公開当時高い評価を得ました。前半は女性ボクサーのサクセスストーリーとして見ていて爽快なのですが、中盤以降は予想外の重苦しい展開となり、賛否両論分かれる結末を迎えます。ラストの主人公の行動に私は気が滅入ってしまいました。 

4位ミスト
Photo_2  スティーブン・キングの同名原作をフランク・ダラボン監督が映画化した本作品。突然原因不明の霧に包まれスーパーマーケットに閉じ込められた人々の様々な姿を描いていきます。映画の中盤の人間同士の争いも醜いですが、原作にはない映画オリジナルの結末がとても後味がとても悪いです。守ろうとしたものを守れず生き残ってしまった主人公の今後を思うと胸が痛みます。

3位『セブン』
Photo_3  デビッド・フィンチャー監督がキリスト教の“7つの大罪”になぞらえた猟奇殺人事件を追う2人の刑事の姿を描いた本作品。終始重苦しい雰囲気が漂う作品です。ラストの結末は救いようがありませんが、人間という生き物について深く考えさせられます。
 

2位『ドッグヴィル』
Dogville  気が滅入る映画を撮ることがお得意のラース・フォン・トリアー監督。英エンパイア誌のランキングでも『ダンサー・イン・ザ・ダーク』が7位に入っていますが、個人的には本作品の方が見終わって落ち込みます。アメリカ・ロッキー山脈の村を舞台にギャングに追われて逃げ込んで来た女性に対して村人が次第に不信を抱いて奴隷のように扱うというストーリーで、人間の愚かさや醜さがこれでもかと描かれています。

1位『ソドムの市』
Photo_4  マルキ・ド・サドの「ソドムの120日」を鬼才・パゾリーニ監督が映像化を試みた本作品。第2次世界大戦末期のナチ占領下の北イタリアを舞台にファシストで権力者の男4人が美少年及び美少女を監禁して極悪非道の限りを尽くすというストーリーで、見ていて目を背けたくなるシーンのオンパレードです。見終わって、しばらく気が滅入ること間違いなしです。

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