2010年劇場公開映画マイベスト5
今年も数多くの映画が公開されました。そこで私が今年公開された映画の中で特に印象に残った&満足した映画ベスト5を紹介したいと思います。
5位『十三人の刺客』
1963年に工藤栄一監督が片岡千恵蔵を主演に製作した傑作時代劇を三池崇史監督が豪華キャストでリメイクした『十三人の刺客』。前半は稲垣吾郎演ずる暴君のこれでもかという極悪非道ぶりに、後半は13人対200人の激しい立ち回りに目が釘付けになり、2時間半近い上映時間があっという間でした。役者も豪華で、セットもリアルであり、三池監督の演出もエネルギッシュで見応え満点です。ここまで派手で面白い時代劇は久しくなかったので私としては大変満足しました。
4位『インビクタス/負けざる者たち』
マンデラ大統領就任後の南アフリカで開催されたラグビーワールドカップを巡る実話をクリント・イーストウッド監督が映画化した『インビクタス/負けざる者たち』。ここ最近公開される作品全て傑作のクリント・イーストウッド監督。今回もまたまた傑作でした。実話でスポーツものという下手すると安っぽいお涙頂戴のドラマになりがちな素材ですが、そこはイーストウッド監督。抑制された手堅い演出で見事にまとめあげ、希望に満ちた爽やかな感動作に仕上げてくれました。
3位『第9地区』
異星人を難民として受入れることになった南アフリカを舞台に、異性人を専用の居住区域に強制移住させる計画に関わった主人公が思わぬ事件に巻き込まれていくというストーリーのSFアクション映画『第9地区』。映画の前半はドキュメンタリータッチで人間と異性人の間で起こる摩擦や差別をシニカルに描き、中盤以降は主人公の逃亡劇がスリリングに描かれ、ラストは手に汗握るド派手なアクションが展開。一瞬たりとも画面から目を離すことが出来ません。
2位『インセプション』
クリストファー・ノーラン監督が10年ほど前から構想していた夢を舞台にしたSF超大作『インセプション』。夢が幾層にも重なっている複雑な設定と夢の中で繰り広げられる迫力満点のアクションの連続に圧倒される作品です。私は劇場で2回見たのですが、2回目の方がある程度ストーリーが分かった状態で見ているので、監督が随所に仕込んだ伏線の発見や主人公の妻に対する葛藤のドラマをじっくり味わうことが出来ました。メジャー系のハリウッド映画では久しぶりにクオリティが高い作品だと思いました。
1位『告白』
湊かなえの同名ベストセラーを『嫌われ松子の一生』の中島哲也監督が完全映画化した『告白』。生徒に子どもを殺された教師の恐るべき復讐と子どもを殺した生徒の過酷な顛末をダークな映像と演出で描いています。私は原作未読で内容も良くを知らないまま、中島哲也監督の最新作ということで見に行ったのですが、衝撃的な内容と映画としての完成度の高さにスクリーンに釘付けになりました。人間の醜いエゴイズムや悪意そして脆さを真正面から描いており、後味も決して良くはないのですが、命の重さと人の心の闇について考えさせられる作品です。
・2009年劇場公開映画マイベスト5
・2008年劇場公開映画マイベスト5
・2007年劇場公開映画マイベスト5
・2006年劇場公開映画マイベスト5
・2005年劇場公開映画マイベスト5
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