『踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!』映画鑑賞日記
前作『レインボーブリッジを封鎖せよ!』から7年ぶりに製作された『踊る大捜査線』の続編『ヤツらを解放せよ!』。前作は日本国内で173.5億円という大ヒットを収め邦画歴代興行収入1位の記録を保持。今回も初日2日間で興収約9.7億円、動員は約70万人で週末興行ランキングで第1位を記録しています。
本作品は前作までのレギュラー陣に加え、小栗旬、伊藤淳史、内田有紀が参加。(但しドラマシリーズから参加していた柏木雪乃役の水野美紀は事務所とのトラブルで残念ながら出演していません。)新湾岸警察署開所式までの3日間に署内で起こる8つの事件に係長に昇進した青島刑事を始めとする仲間たちの活躍を描いていきます。今回の作品は今までの集大成であると同時に、これまでのテーマを再設定し直した「新・踊る大捜査線 第1話」のような位置づけとして製作されています。
私は踊る大捜査戦のファンである友人と劇場に足を運んだのですが、2時間半という長丁場飽きることなく見ることはできましたが、シナリオや演出の切れが悪く映画としての完成度は低いといわざる得ません。踊るファンの友人も本作品はイマイチとの評価でした。
7年というブランクは少し間が空きすぎたと思いますし、いかりや長介が本シリーズにとって如何に大きな存在だったかを改めて痛感させられました。ストーリーは和久さんの甥が登場したり、青島が過去に捕らえた犯人たちが再登場したりとファンサービス満載でありますが、肝心のストーリーの骨格が脆すぎです。新湾岸警察署のセキュリティがリアリティなさすぎますし、青島刑事に難病の疑いがあるという設定も活かしきれていませんし、あの犯人が仕掛けた事件自体がいくらなんでも無理がありすぎます。前作までにあったスタイリッシュなオープニング映像もなく、定番の音楽もなかなかかからず、青島と室井の共演シーンもほとんどなく、終始ドタバタした展開の消化不良な作品でした。毎回ある名セリフも今回に関しては上滑りだったような気がします。部活でなく、公権力の組織ですからね、仲間でなく部下としてきちんと見て育てていかないといけないのではと思いました。
小栗旬が演じていた所轄と本庁の間を調整する鳥飼管理補佐官はとても興味深い役柄で、もっと話しに絡んできたら面白くなったような気がします。
本作品は劇場でわざわざ見なくても、テレビやDVDで十分な気がしました。
上映時間 141分
製作国 日本
製作年度 2010年
監督:本広克行
脚本:君塚良一
撮影:川越一成
美術監督:梅田正則
編集:田口拓也
音楽:菅野祐悟
音響効果:大河原将
美術デザイン:あべ木陽次
出演: 織田裕二
深津絵里
ユースケ・サンタマリア
伊藤淳史
内田有紀
小泉孝太郎
北村総一朗
小野武彦
斉藤暁
佐戸井けん太
小林すすむ
甲本雅裕
遠山俊也
川野直輝
滝藤賢一
寺島進
松重豊
稲垣吾郎
岡村隆史
小栗旬
小泉今日子
柳葉敏郎
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