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『恋する幼虫』この映画を見て!

第302回『恋する幼虫』
Photo  今回紹介する作品は『片腕マシンガール』の井口昇監督による純愛コメディーホラー『恋する幼虫』です。

ストーリー:「漫画家・西尾フミオは少年の頃に抱えた性的トラウマが原因で異性とうまく付き合えずにいた。そんなフミオのもとに藤井ユキという新人編集者がやってくる。彼女には中年オヤジの恋人・木村がいたが、上手く付き合えないでいた。
 そんなある日、フミオはユキに新作のことで苦言を呈されて激情。ユキの顔にペンを突き刺してしまう。それがきっかけで仕事も恋人も失うユキ。フミオは彼女のことが心配になり、自宅を訪ねてみると顔の傷は想像以上に悪化していた。罪悪感から彼女の言いなりになるフミオ。やがて彼女の顔の傷は奇怪な吸血生命体へと変化を遂げる。血を求める彼女のために協力し始めるフミオだったが・・・。」

 本作品は見た目はチープでグロくてシュールなB級作品であるのですが、中身は純度100パーセントの恋愛映画です。バカバカしく現実離れしたシーンの連続であるにもかかわらず、登場人物の屈折した感情や恋に揺れる心が繊細に描かれており、ドラマとして見応えがあります。
 また、気持ち悪いシーンが多いにも関わらず、演出がスローでほのぼのとしており見ていて嫌悪感をそれほど抱きません。

 映画の冒頭はフミオの過去の性的トラウマが描かれるのですが、その描き方にまず度肝を抜かれました。性行為をあのような形で描く監督の発想力に感心しました。

 映画のストーリーは不器用で心を病んでいる主人公たちが出会い、傷つけあい、求め合う姿を描いていくのですが、フミオを演じた荒川良々とユキを演じた新井亜樹の演技が絶品です。
 荒川良々の独特な顔と朴訥とした台詞回しは印象に残りますし、新井亜紀の最初は暗く幸薄そうな印象の女性が次第に可愛く色っぽい女性に見えてくる演技も非常に素晴らしいです。あと、フミの元恋人を演じる松尾スズキの見た目と演技の濃さも強烈です。

 本作品は性行為そのものを描くシーンはほとんどないのですが、非常にエロティックなシーンが随所にあります。特にユキが血を吸うシーンが放つエロスは強烈です。 

 映画はクライマックスに近づくにつれて世界の崩壊をも描くぶっ飛んだ展開になるのですが、ラストはある意味でハッピーエンドな締めくくり方で、ユキが○○○がないフミオに寄り添って寝る姿を見ていて心が和みました。

 万人受けする映画ではありませんがカルト映画が好きな人はぜひ一度ご覧ください。

上映時間 110分
製作国    日本
製作年度 2004年
監督:    井口昇   
脚本:    井口昇   
撮影:    西川裕   
    太田丈   
    井口昇   
特殊メイク:西村喜廣   
音楽:北野雄二   
出演:    荒川良々   
    新井亜樹   
    乾貴美子   
    唯野未歩子   
    伊勢志摩   
    村杉蝉之介   
    松尾スズキ

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受信: 2010年9月12日 (日) 20時09分

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