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2010年9月

『東京ゴッドファーザーズ』この映画を見て!

第305回『東京ゴッドファーザーズ』
Photo_3  今回紹介する作品は先月惜しくも亡くなった今敏監督が現代の東京を舞台に描く奇跡の物語『東京ゴッドファーザーズ』です。声の出演に江守徹、梅垣義明、岡本綾が参加しています。

ストーリー:「元競輪選手のギンちゃん、元ドラッグ・クイーンのハナちゃん、家出少女のミユキの3人は、ホームレスとして新宿の公園でダンボールハウスにて共同生活をしていた。そんな彼らはクリスマスの夜にゴミ置き場の中からひとりの赤ん坊を見つける。ギンちゃんは警察に届けるべきだと主張するが、赤ん坊を欲しがっていたハナちゃんは、“清子”と勝手に命名して手放そうとしない。。ハナちゃんに押し切られる形で3人は自分たちで清子の親探しをすることにしたのだが・・・。」

 本作品を始めてみた時、まるで実写かと思うほど描きこまれた東京の街並みにまず驚きました。そんなリアルな風景の中で繰り広げられる赤ん坊をめぐる物語はあまりにも出来すぎた偶然の連続です。普通ここまでご都合主義な展開が続くとうそ臭くて白けてしまいますが、本作品はキャラクターの魅力とテンポの良いシナリオと演出で最後まで飽きることなく楽しむことができます。

 主人公の3人はそれぞれ辛い事情があって家族と別れてホームレスになっているのですが、そんな彼らが赤ん坊のために奔走する中で自分たちの人生を見つめなおしていきます。その展開はベタなのですが、なぜか感動してしまいます。

 赤ん坊の両親を探す話しも終盤に思わぬ展開となり、主人公たちがアクション映画並みの活躍をするのですが、ラストに起こる本作品最大の奇跡はアニメだから表現ができる素晴らしい締めくくり方だったと思います。

 あとオープニングのスタッフロールも東京の街並みに溶け込むよう工夫が凝らしてあって面白い試みだと思いました。

 本作品はアニメ好きでない方でも十分楽しめる作品に仕上がっています。心温まる奇跡のストーリーを是非一度ご覧になってください。  

上映時間 90分
製作国    日本
製作年度 2003年
監督:今敏   
企画:丸山正雄   
脚本:今敏、信本敬子   
キャラクターデザイン:今敏、小西賢一   
作画監督:小西賢一   
美術監督:池信孝   
色彩設計:橋本賢   
撮影監督:須貝克俊   
音楽:鈴木慶一   
音響監督:三間雅文   
声の出演:江守徹   
    梅垣義明   
    岡本綾   
    飯塚昭三   
    加藤精三   
    石丸博也   
    槐柳二   
    屋良有作   
    寺瀬今日子   
    大塚明夫   
    小山力也   
    こおろぎさとみ   
    柴田理恵   
    矢原加奈子   
    犬山犬子   
    山寺宏一   

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『千年女優』この映画を観て!

第304回『千年女優』
Photo_2  今回紹介する作品は先日惜しくも亡くなった今敏監督の代表作『千年女優』です。公開されるや否や世界各国の映画祭で高い評価を受け、国内でも『千と千尋の神隠し』と同時に第5回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞を受賞しています。

ストーリー:「芸能界を引退した伝説の大女優・藤原千代子は自分がかつて撮影していた撮影所の取り壊しに伴うインタビューの依頼に応じて30年ぶりにカメラの前に姿を現した。以前から千代子のファンだった立花源也とカメラマンの井田恭二は千代子の自宅を訪れて、インタビューを開始。千代子は女学生の頃に恋した名も知らぬ男性を追って映画女優になった半生を映画の記憶と交錯しながら語っていく…。」

 ストーリーは主人公の女優の人生と彼女が出演した映画を重ね合わせて描いており、どこまでが現実でどこからが空想か分からない虚実入り乱れた構成となっています。始めてみた時は次々と場面が展開していくので最初戸惑いましたが、慣れてくると平沢進の音楽の効果もあってか非常に心地よく感じるようになりました。

 本作品の構成で私が印象的だったのが、二人のインタビュアーが主人公の回想シーンに突如入る込むところです。一人が主人公の長年の大ファンで女優の回想の中で重要な役どころとして振る舞い、もう一人が主人公のことをあまり知らず傍観者としてカメラを回し続ける。この2人が本作品の狂言回しの役割を見事に果たしていたと思います。

 戦国時代から激動の戦前戦後そして宇宙船が飛ぶ未来という壮大な時間の流れを90分という短い時間に詰め込み、一人の女優の情熱的で一途な生き様を疾走感と躍動感に満ちた演出で描き切る今敏監督の手腕は大変素晴らしいです。
 また、『蜘蛛巣城』や『無法松の一生』など日本映画の名作にオマージュを捧げたシーンや昭和の大女優たちを彷彿さえるエピソードの数々も邦画ファンにはたまりません。

 ラストの主人公の台詞に関しては賛否両論あるかと思いますが、個人的には賛同できます。私は本作品は一途な純愛の素晴らしさを単に描いた作品でなく、好きな男をひたすら追い続ける自分の姿に恋する女性のエゴイズムをポジティブに描いた作品だと思っていますので。

上映時間 87分
製作国    日本
製作年度 2002年
監督:    今敏   
企画:    丸山正雄   
原案:    今敏   
脚本:    今敏   
    村井さだゆき   
作画監督:本田雄   
    井上俊之   
    濱洲英喜   
    小西賢一   
    古屋勝悟   
美術監督:池信孝   
色彩設計:橋本賢   
撮影監督:白井久男   
音楽:平沢進   
音響監督:三間雅文   
声の出演:折笠富美子   
    小山茉美   
    荘司美代子   
    飯塚昭三   
    佐藤政道   
    小野坂昌也   
    津田匠子   
    鈴置洋孝   
    片岡富枝   
    徳丸完   
    京田尚子   
    山寺宏一   
    津嘉山正種   

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『十三人の刺客』(2010年版)この映画を観て!

第303回『十三人の刺客』(2010年版)
Photo  今回紹介する作品は1963年に工藤栄一監督が片岡千恵蔵を主演に製作した傑作時代劇を『ヤッターマン』の三池崇史監督が豪華キャストでリメイクした『十三人の刺客』です。

ストーリー:「時は江戸時代末期、明石藩江戸家老間宮図書が将軍・家慶の弟で明石藩主・松平斉韶の暴君ぶりを訴え自決する。松平斉韶は老中への就任も決まっている男だが、その極悪非道かつ無慈悲な振る舞いは目に余るものがあった。幕府の存亡に危機感を募らせる老中の土井利位は御目付役の島田新左衛門に斉韶の暗殺命令を下す。松平斉韶の極悪非道ぶりに怒り心頭の島田新左衛門は暗殺のための計画を練る。そして、腕に覚えある侍たちを集め、参勤交代で帰る途中の斉韶一行を中山道の落合宿で討つ作戦を立てる。」

 日本ホラー映画の傑作『オーディション』の脚本家・天願大介と監督・三池崇史がコンビを組んだ作品ということもあり劇場に足を運んで鑑賞しました。前半は松平斉韶のこれでもかという極悪非道ぶりに、後半は13人対200人の激しい立ち回りに目が釘付けになり、2時間半近い上映時間があっという間でした。ここまで派手で面白い時代劇は久しくなかったので大変満足しました。

 まず、私が度肝を抜いたのは稲垣吾郎演ずる暴君の常軌を逸した振る舞いの数々です。子どもを矢で射殺すわ、娘の両腕両足を切断するわの鬼畜ぶりで、近年の邦画で一番インパクトのある悪役だといっても過言でありません。前半で敵の非道さをしっかり見せつけることで、主人公たちの暗殺作戦に観客も感情移入することができたと思います。

 また、十三人の刺客たちの人間ドラマにも敢えて触れず、ひたすら目的を達成しようとする主人公たちと何とかそれを阻止しようとする鬼頭半兵衛の姿だけに絞ったところも緊張感があって良かったと思います。(逆にそれが物足りないという人もいるかと思いますが)

 後半は約50分間延々と戦闘シーンが続くのですが、血と泥にまみれながら侍たちが刀で殺しあう姿は見ている側もヘトヘトになるほどです。

 三池監督の演出はリアリズムとケレン味に溢れており見応えがあります。落合宿のセットも生活の息吹が感じられるほど凝っていますし、室内や夜など暗い場面も変に明るくせず暗く撮影しているところもリアリティを感じました。

 役者に関して言うと、役所広司や市村正親の演技が素晴らしいのはもちろんの事ですが、予想以上に稲垣吾郎のクールな顔立ちに狂気を秘めた演技がインパクトがありました。国民的アイドルであるSMAPのメンバーがこんな悪役を演じられるとは正直驚きました。ある意味、助演男優賞ものです。
 また、松方弘樹もさすが時代劇出身だけあって、殺陣の切れが他の役者とは違います。彼の殺陣がスクリーンで見られるだけでも本作品は価値があります。
 ただ、伊勢谷友介演じる山の民に関しては賛否両論あるかと思いますが、個人的には三池さんらしいキャラクター造形で好感が持てました。劇場でも彼が登場するシーンでは笑いが起こっており、一服の清涼剤としての役割を見事に果たしていたと思います。ただラストでの登場に関してはあまりにも非現実的で違和感ありました。

 本作品は久しぶりに邦画が本気を出して製作した娯楽時代劇です。ぜひ大画面で見ることをお薦めします。
 ちなみに三池監督は3Dで小林正樹監督の『切腹』もリメイクすることになったそうで、そちらも大変楽しみです。

上映時間 141分
製作国    日本
製作年度 2010年
監督:    三池崇史   
原作:    池宮彰一郎   
脚本:    天願大介   
撮影:    北信康   
美術:    林田裕至   
編集:    山下健治   
音楽:    遠藤浩二   
出演:    役所広司   
    山田孝之   
    伊勢谷友介   
    沢村一樹   
    古田新太   
    高岡蒼甫   
    六角精児   
    波岡一喜   
    石垣佑磨   
    近藤公園   
    窪田正孝   
    伊原剛志   
    松方弘樹   
    吹石一恵   
    谷村美月   
    斎藤工   
    阿部進之介   
    内野聖陽   
    光石研   
    岸部一徳   
    平幹二朗   
    松本幸四郎   
    稲垣吾郎   
    市村正親

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『恋する幼虫』この映画を見て!

第302回『恋する幼虫』
Photo  今回紹介する作品は『片腕マシンガール』の井口昇監督による純愛コメディーホラー『恋する幼虫』です。

ストーリー:「漫画家・西尾フミオは少年の頃に抱えた性的トラウマが原因で異性とうまく付き合えずにいた。そんなフミオのもとに藤井ユキという新人編集者がやってくる。彼女には中年オヤジの恋人・木村がいたが、上手く付き合えないでいた。
 そんなある日、フミオはユキに新作のことで苦言を呈されて激情。ユキの顔にペンを突き刺してしまう。それがきっかけで仕事も恋人も失うユキ。フミオは彼女のことが心配になり、自宅を訪ねてみると顔の傷は想像以上に悪化していた。罪悪感から彼女の言いなりになるフミオ。やがて彼女の顔の傷は奇怪な吸血生命体へと変化を遂げる。血を求める彼女のために協力し始めるフミオだったが・・・。」

 本作品は見た目はチープでグロくてシュールなB級作品であるのですが、中身は純度100パーセントの恋愛映画です。バカバカしく現実離れしたシーンの連続であるにもかかわらず、登場人物の屈折した感情や恋に揺れる心が繊細に描かれており、ドラマとして見応えがあります。
 また、気持ち悪いシーンが多いにも関わらず、演出がスローでほのぼのとしており見ていて嫌悪感をそれほど抱きません。

 映画の冒頭はフミオの過去の性的トラウマが描かれるのですが、その描き方にまず度肝を抜かれました。性行為をあのような形で描く監督の発想力に感心しました。

 映画のストーリーは不器用で心を病んでいる主人公たちが出会い、傷つけあい、求め合う姿を描いていくのですが、フミオを演じた荒川良々とユキを演じた新井亜樹の演技が絶品です。
 荒川良々の独特な顔と朴訥とした台詞回しは印象に残りますし、新井亜紀の最初は暗く幸薄そうな印象の女性が次第に可愛く色っぽい女性に見えてくる演技も非常に素晴らしいです。あと、フミの元恋人を演じる松尾スズキの見た目と演技の濃さも強烈です。

 本作品は性行為そのものを描くシーンはほとんどないのですが、非常にエロティックなシーンが随所にあります。特にユキが血を吸うシーンが放つエロスは強烈です。 

 映画はクライマックスに近づくにつれて世界の崩壊をも描くぶっ飛んだ展開になるのですが、ラストはある意味でハッピーエンドな締めくくり方で、ユキが○○○がないフミオに寄り添って寝る姿を見ていて心が和みました。

 万人受けする映画ではありませんがカルト映画が好きな人はぜひ一度ご覧ください。

上映時間 110分
製作国    日本
製作年度 2004年
監督:    井口昇   
脚本:    井口昇   
撮影:    西川裕   
    太田丈   
    井口昇   
特殊メイク:西村喜廣   
音楽:北野雄二   
出演:    荒川良々   
    新井亜樹   
    乾貴美子   
    唯野未歩子   
    伊勢志摩   
    村杉蝉之介   
    松尾スズキ

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『自虐の詩』街を捨て書を読もう!

Photo  今回紹介する本は業田良家による泣ける4コマ漫画『自虐の詩』です。週刊宝石に1985年1月4・11日合併号~1990年8月2日号にかけて連載。その後、単行本化され口コミで人気が広がり、2007年には堤幸彦監督が中谷美紀と阿部寛を主演に映画化しました。

 私は竹書房から発売されている上下巻の文庫本で読んだのですが、評判どおり後半涙なしでは見られない展開でした。話しは働かず金をせびるダメ男イサオとそんなイサオに献身的に尽くす幸江のどうしようもない日常生活をギャグ満載で描いていきます。

 上巻は気にいらないことがあるとすぐにちゃぶ台をひっくり返すイサオに振り回される幸江の姿と、その周囲の人々の滑稽さと悲哀に満ちた人生がコミカルに描いており、読んでいて切ないのに笑ってしまいます。
 客観的に見ればイサオと幸江の関係はDVに近い状態であり、なぜここまで幸江はイサオに愛情を持って尽くすのか不思議にすら思ってきます。

 しかし、下巻を読むと、幸江がなぜイサオに愛情を持っているのかが徐々に分かってきます。下巻では幸江の不幸な生い立ちがクローズアップされ描かれていきます。ダメ親父との貧乏どん底の暮らし、学校でのイジメ、同じような境遇の熊本さんとの友情、東京への旅立ち、そしてイサオとの出会い。4コマ漫画とは思えないほどドラマチックなストーリー展開が続き、ラストは涙なしでは読めないほど感動的な人生賛歌で締めくくられます。

 生まれてきたことのかけがけのなさ、生きることの意味、本当の幸せとは何かを一見不幸のどん底にいるように見える主人公たちを通して考えさせてくれます。
 ここまで人間という生き物の弱さ・愚かさと強さ・逞しさを描いた漫画はそうそうないと思います。本作品を読むとどんな境遇であれ生きることに肯定的になれます。
 ぜひ多くの皆さまに読んで欲しい傑作4コマ漫画です。

・出版社: 竹書房 (1996/06)
・著者:業田良家

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『踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!』映画鑑賞日記

Photo  前作『レインボーブリッジを封鎖せよ!』から7年ぶりに製作された『踊る大捜査線』の続編『ヤツらを解放せよ!』。前作は日本国内で173.5億円という大ヒットを収め邦画歴代興行収入1位の記録を保持。今回も初日2日間で興収約9.7億円、動員は約70万人で週末興行ランキングで第1位を記録しています。

 本作品は前作までのレギュラー陣に加え、小栗旬、伊藤淳史、内田有紀が参加。(但しドラマシリーズから参加していた柏木雪乃役の水野美紀は事務所とのトラブルで残念ながら出演していません。)新湾岸警察署開所式までの3日間に署内で起こる8つの事件に係長に昇進した青島刑事を始めとする仲間たちの活躍を描いていきます。今回の作品は今までの集大成であると同時に、これまでのテーマを再設定し直した「新・踊る大捜査線 第1話」のような位置づけとして製作されています。

 私は踊る大捜査戦のファンである友人と劇場に足を運んだのですが、2時間半という長丁場飽きることなく見ることはできましたが、シナリオや演出の切れが悪く映画としての完成度は低いといわざる得ません。踊るファンの友人も本作品はイマイチとの評価でした。
 7年というブランクは少し間が空きすぎたと思いますし、いかりや長介が本シリーズにとって如何に大きな存在だったかを改めて痛感させられました。ストーリーは和久さんの甥が登場したり、青島が過去に捕らえた犯人たちが再登場したりとファンサービス満載でありますが、肝心のストーリーの骨格が脆すぎです。新湾岸警察署のセキュリティがリアリティなさすぎますし、青島刑事に難病の疑いがあるという設定も活かしきれていませんし、あの犯人が仕掛けた事件自体がいくらなんでも無理がありすぎます。前作までにあったスタイリッシュなオープニング映像もなく、定番の音楽もなかなかかからず、青島と室井の共演シーンもほとんどなく、終始ドタバタした展開の消化不良な作品でした。毎回ある名セリフも今回に関しては上滑りだったような気がします。部活でなく、公権力の組織ですからね、仲間でなく部下としてきちんと見て育てていかないといけないのではと思いました。

 小栗旬が演じていた所轄と本庁の間を調整する鳥飼管理補佐官はとても興味深い役柄で、もっと話しに絡んできたら面白くなったような気がします。

 本作品は劇場でわざわざ見なくても、テレビやDVDで十分な気がしました。  

上映時間 141分
製作国    日本
製作年度 2010年
監督:本広克行   
脚本:君塚良一   
撮影:川越一成   
美術監督:梅田正則   
編集:田口拓也   
音楽:菅野祐悟   
音響効果:大河原将   
美術デザイン:あべ木陽次   
出演:    織田裕二
    深津絵里   
    ユースケ・サンタマリア   
    伊藤淳史   
    内田有紀   
    小泉孝太郎   
    北村総一朗   
    小野武彦   
    斉藤暁   
    佐戸井けん太   
    小林すすむ   
    甲本雅裕   
    遠山俊也   
    川野直輝   
    滝藤賢一   
    寺島進   
    松重豊
    稲垣吾郎   
    岡村隆史   
    小栗旬   
    小泉今日子   
    柳葉敏郎

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