« 「見終わって気が滅入る映画」私の映画遍歴17 | トップページ | 『人狼 JIN-ROH』この映画を見て! »

『BROTHER』映画鑑賞日記

『BROTHER』
Photo_5  6月に最新作『アウトレイジ』が公開される北野武監督がアメリカを舞台にヤクザとマフィアとの抗争を描いた本作品。北野監督らしい美しい映像や激しい暴力描写で北野ファンなら最後まで飽きることなく見ることが出来ます。

ストーリーはアメリカに逃亡した日本のヤクザ・山本とその一味がマフィアと抗争して敗北して自滅していくという内容で『ソナチネ』にかなり似ています。しかし、『ソナチネ』に比べると完成度はかなり落ちます。
 海外の客を意識した「指きり」や「切腹」のシーンは取ってつけたようで不必要だと思いますし、登場人物たちが饒舌すぎて北野監督らしい沈黙が生み出す緊張感が失われているような気がしました。話し自体も寺島進が自殺してからはパワーダウンして面白くなくなり、ラストのオマー・エップスの下りも蛇足のような気がしました。
 『ソナチネ』にあったギラギラした狂気みたいなものが本作品には感じられませんでした。

 ただ、山本耀司の衣装と寺島進と加藤雅也の演技は格好良かったですね。

上映時間 114分
製作国    日本/イギリス
製作年度 2000年
監督:    北野武   
脚本:    北野武   
撮影:    柳島克己   
美術:    磯田典宏   
衣装:    山本耀司   
編集:    北野武   
    太田義則   
音楽:    久石譲   
出演:    ビートたけし   
    オマー・エップス   
    真木蔵人   
    寺島進   
    大杉漣   
    加藤雅也   
    石橋凌   
    ジェームズ繁田   
    渡哲也

|

« 「見終わって気が滅入る映画」私の映画遍歴17 | トップページ | 『人狼 JIN-ROH』この映画を見て! »

映画・テレビ」カテゴリの記事

北野武映画」カテゴリの記事

アクション映画」カテゴリの記事

映画鑑賞日記」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 『BROTHER』映画鑑賞日記:

« 「見終わって気が滅入る映画」私の映画遍歴17 | トップページ | 『人狼 JIN-ROH』この映画を見て! »