『エグゼクティブ・デシジョン』この映画を見て!
『エグゼクティブ・デシジョン』
今回紹介する作品はハイジャックされたジャンボ機を救出する米軍の特殊部隊の活躍を描いたアクション映画の傑作『エグゼクティブ・デシジョン』です。
監督は『ダイハード』等のアクション映画の編集を手がけたスチュアート・ベアードが初メガホンを取っています。
ストーリー:「アテネ発ワシントン行きのジャンボジェット機がテロリストたちにハイジャックされる。テロリストリーダーであるハッサンは指導者の今すぐの釈放を要求する。
米陸軍情報部顧問のグラント博士は機内にテロリストが世界一殺傷能力の高い神経ガスDZ-5を持ち込んでいる恐れがあると政府高官たちに警告する。アメリカ政府は化学兵器がワシントン上空で使われる事を恐れて、ハイジャック機撃墜の検討に入るが、軍事技術テロ対策特殊部隊のトラヴィス中佐はテロリストの制圧と乗客の救助のために軍の特殊部隊が空中からジャンボ機に乗り込む作戦を提案する。
そして、アメリカ領空内にハイジャック機が入る前にテロリストを制圧するために、トラヴィス中佐が指揮する特殊部隊とグラント博士は機内に潜入しようとするのだが・・・。」
私は本作品を始めてみたとき、スティーヴン・セガールの扱いに衝撃を受けました。
(ここからネタバレになりますので未見の方はご注意ください。)
あの有名なアクションスターであるセガールが映画の序盤でいなくなってしまいます。セガールがいなくなるとは正直予想もできず、どういう展開になるのか中盤以降は目が離せませんでした。緊迫感を高めるために監督がセガールをあのような扱いにしたのだとしたら、その目論見は見事に成功していると思います。
また、本作品のもう一つの特長として銃撃戦が終盤までほとんどなく、乗り込んだ特殊部隊がハイジャック犯を制圧までの作戦過程が綿密に描かれている点が挙げられます。頼りになる指揮官も失い、外部との連絡も遮断され窮地に追い込まれる特殊部隊。タイムリミットが刻一刻と迫る中、ジャンボ機という密室内でハイジャック犯に見つからないように部隊がチームワークで作戦を遂行していく姿は何度見ても手に汗握ります。
132分と上映時間は長いですが、テンポ良く話しが進んでいきますし、それぞれのキャラクターが立っており、次から次に危機が訪れるので最後まで退屈しません。伏線の張り方も上手です。
911のテロまでは、本作品のようにテロリストがジャンボをハイジャックしてワシントンを攻撃するなんて現実にありえない話しと思っていたのに、現実にそのようなことが起こるとは正直驚愕しました。現実がフィクションを越える世の中に複雑なものを感じます。
上映時間 132分
製作国 アメリカ
製作年度 1996年
監督: スチュアート・ベアード
脚本: ジム・トーマス
ジョン・C・トーマス
撮影: アレックス・トムソン
美術: テレンス・マーシュ
音楽: ジェリー・ゴールドスミス
出演: カート・ラッセル
スティーヴン・セガール
ハリー・ベリー
ジョン・レグイザモ
オリヴァー・プラット
ジョー・モートン
デヴィッド・スーシェ
B・D・ウォン
J・T・ウォルシュ
レン・キャリオー
ウィップ・ヒューブリー
アンドレアス・カツーラス
メアリー・エレン・トレイナー
イヴォンヌ・ジーマ
ユージン・ロッシュ
デイ・ヤング
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