『修羅雪姫』この映画を見て!
第282回『修羅雪姫』
今回紹介する作品はタランティーの監督の『キル・ビル』にも影響を与えた梶芽衣子主演のバイオレンスアクション『修羅雪姫』です。小池一夫原作・上村一夫作画によるマンガを映画化した本作品。梶芽衣子の凛とした美しさに、様式美に満ちた映像、そしてスプラッター映画も顔負けの血飛沫に劇画タッチの演出と見所は多く、暗い話しですが最後まで目が離せません。主題歌の「修羅の花」も名曲で、『キル・ビル』でも挿入歌として使われていました。
ストーリー:「明治4年の日本。家族を殺された鹿島小夜は復讐相手の一人を殺して獄中に入る。小夜は獄中で身篭り、産まれた女の子に雪と名づけ死ぬ。雪は引き取られた和尚の元で厳しい修行を受け、自分を産んでくれた母に代わって復讐の旅を続ける。」
私は『キル・ビル』から本作品の存在を知り鑑賞したのですが、70年代の日本でこんなクールで面白い作品が存在しているとは思いませんでした。
とにかく主人公の雪を演じた梶芽衣子が美しくかつ格好良くて見惚れてしまいます。特に敵の返り血を浴びた時の姿は不謹慎ですが綺麗です。あと目力も凄いです。
ストーリーは強引で突っ込みどころも多いですし、演出もケレン味を追求しているので現実感は乏しいです。しかし、そんな欠点を補って余りあるほど主人公に魅力があります。
それにしてもタランティーの監督は本作品が本当に好きだったんでしょうね。『キル・ビル』は本作品のリメイクと言っても過言ではないほど似ています。
『キル・ビル』が好きな方、スタイリッシュなアクション映画が好きな人は本作品を見ることをお薦めします。
上映時間 97分
製作国 日本
制作年度 1973年
監督: 藤田敏八
原作: 小池一雄
上村一夫
脚本: 長田紀生
撮影: 田村正毅
美術: 薩谷和夫
編集: 井上治
音楽: 平尾昌晃
出演: 梶芽衣子
赤座美代子
大門正明
内田慎一
楠田薫
根岸明美
西村晃
高木均
岡田英次
中原早苗
仲谷昇
地井武男
黒沢年男
中田喜子
小松方正
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