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2009年12月27日 - 2010年1月2日

『伊賀忍法帖』映画鑑賞日記

Photo お正月にBSでたまたま放映していたので鑑賞した『伊賀忍法帖』。山田風太郎の同名小説の映画化で、戦国争乱の世を舞台に媚薬をめぐって伊賀忍者の笛吹城太郎と伝説的な妖術師である果心居士の戦いを描いた本作品。角川映画で忍者の話しということで期待して見たのですが残念な出来でした。

 

ストーリーが端折りすぎというか唐突で話しに入り込めませんし、ラストも「2人の愛に感動」というより突然の展開に唖然としました。

 

東大寺が炎上するスケールの大きなシーンや若かりし頃の真田広之の切れのあるアクション、そして中尾彬・成田三樹夫・千葉真一の濃厚過ぎる演技と見所は結構あるのにストーリーがぐだぐだでもったいない印象を受けました。

 

私が本作品で印象に残ったのは果心居士役の成田三樹夫の怪演と佐藤蛾次郎が黄色い液体を口から吐き出すシーン。映画のストーリーは忘れてもこの2つだけは忘れることはありません。

 あと笑ったのは変装して姿を隠している役を演じた千葉真一。変装しているにも関わらず正体がバレバレ過ぎて突っ込みを入れたくなりました。

上映時間 100分
製作国    日本
制作年度 1982年
監督:    斎藤光正   
製作:    角川春樹   
原作:    山田風太郎   
脚本:    小川英   
撮影:    森田富士郎   
音楽:    横田年昭   
出演:    真田広之   
       渡辺典子   
       美保純   
       中尾彬   
       成田三樹夫   
       千葉真一   
       ストロング小林   
       風祭ゆき   
       福本清三   
       佐藤蛾次郎

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『アバター』この映画を見て!

第278回『アバター』

Photo_2  今回紹介する作品はジェームズ・キャメロンが構想14年、製作に4年以上の歳月を費やして完成させたSF超大作『アバター』です。前作『タイタニック』から12年ぶりの新作長編映画となる本作品。キャメロン監督が近年関心を持って取り組んでいた3D技術や最新のVFX技術を駆使して、誰も見たことない世界をリアルに描きだすことに成功しています。

 

 ストーリー:「元海兵隊員のジェイクは下半身不随になり車いす生活を送っていた。ある時、彼は衛星パンドラでの作戦アバター・プログラムの参加者に選ばれる。パンドラの森には莫大な利益をもたらす希少な鉱物が埋蔵されており、地球人たちは採掘に力を注いでいた。しかし、森には肉体的に人間よりも能力の高い先住民ナヴィが生活しており採掘に抵抗をしていた。

地球人はパンドラでの採掘を何とか進めるために先住民ナヴィと人間のDNAを掛け合わせたアバターを造りだし、意識による遠隔操縦をしてパンドラの森に進出していた。

ジェイクはアバターを操りナヴィ族の調査と偵察をする任務を与えられ、パンドラの森に足を踏み入れる。ジェイクは森の奥深くでナヴィ族の美しい女性ネイティリと出会い、彼らの生き方や森の素晴らしさに共感を示すようになる。

やがてジェイクは地球人たちの乱開発に疑問を持つようになるのだが・・・・。」

 

私は正直言って本編を見るまで、本作品にあまり期待していませんでした。夏に解禁されたスチールや予告編を見た時はゲームのような安っぽい映像にキャメロン監督も失速したのではと心配さえしました。しかし、実際に3Dで鑑賞すると本作品の革新的な映像に鳥肌が立ちました。

 

はっきり言ってストーリーは特に目新しいものはありません。異文化との交流や自然との調和をテーマにしており、『ポカホンタス』や『ダンス・ウィズ・ウルブス』に『風の谷のナウシカ』や『もののけ姫』をミックスさせたような内容です。話しの展開も勧善懲悪で単純明快。映画好きの人なら次どうなるのか大体予測できると思います。ストーリーだけ取って見ると高い評価はできません。

 

しかし、本作品はストーリーを補って余りあるほど映像が凄いです。実写の3D映画は今までも製作されていましたが、本作品はレベルが違います。奥行きのある3D映像はまるで自分がパンドラの森に入り込んだような感覚になります。特に主人公やナヴィ達が翼竜に乗って滑空するシーンのリアリティはまるで本当に飛んでいるかのようでした。

 

また、パンドラの数々の美しい風景や森に生息する見たこともない動植物、そして青い皮膚を持つナヴィ族。全てはCGで作り出された架空のものに過ぎないはずなのに、3D映像で見るとまるで現実に存在しているのではと感じてしまうほどリアルに見えます。

 

後半はナヴィ族と地球人とのパンドラの森での大バトルが3Dを駆使して壮大かつ迫力満点のアクションシーンがこれでもかと繰り広げられます。そのアクションシーンの質と量は半端なく、見終わってお腹いっぱいになります。

また、パワーローダーや攻撃ヘリ、そして兵士が持つ銃器と随所にキャメロン監督のメカへのこだわりが見られたのも嬉しい限りでした。

 

登場するキャラクターに関しては主人公もさることながら、キャメロン監督らしく女性が活躍するところが良かったです。あと、悪役の憎々しい大佐もステレオタイプなキャラではありますが印象に残りました。

 

それにしてもキャメロン監督が創造した架空の世界をここまで実写でリアルに表現できるようになった映像テクノロジーの進歩に正直驚きました。本作品の公開をきっかけにハリウッドの大作映画はきっと3Dの方向に向かっていくのでしょうね。そういう意味で、本作品は映画史においても重要な作品となるでしょう。

 

  これから劇場で見る人は絶対3Dで見てください。そうしないと本作品の素晴らしさが分からないと思います。

 

 

上映時間 162分

製作国 アメリカ

制作年度 2009年

監督: ジェームズ・キャメロン

脚本: ジェームズ・キャメロン

撮影: マウロ・フィオーレ

プロダクションデザイン: リック・カーター、ロバート・ストロンバーグ

衣装デザイン: デボラ・スコット

編集: スティーヴン・リフキン、ジョン・ルフーア、ジェームズ・キャメロン

音楽: ジェームズ・ホーナー

視覚効果監修: ジョー・レッテリ

出演: サム・ワーシントン

ゾーイ・サルダナ

シガーニー・ウィーヴァー

スティーヴン・ラング

ミシェル・ロドリゲス

ジョヴァンニ・リビシ

ジョエル・デヴィッド・ムーア

CCH・パウンダー

ウェス・ステューディ

ラズ・アロンソ

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2009年劇場公開映画マイベスト5

 今年も数多くの映画が日本で公開されました。そこで私が今年公開された映画の中で特に印象に残った&満足した映画ベスト5を紹介したいと思います。

第5位『アバター』
Photo  ジェームズ・キャメロンが12年ぶりにメガホンを取ったSFアクション超大作『アバター』。3D吹き替え版を鑑賞したのですが、映像の奥行きの深さと緻密さ、そして美しさに圧倒された162分でした。映像革命の映画と言われていますが、確かにその通りの作品です。今までにも実写の3D映画は製作されていますが、本作品ほど3Dを活かして臨場感のある映像を作り出した作品はありません。映画のキャッチコピーは「観るのではない。そこにいるのだ。」と書かれていますが、まさしく観る者を映画の中の世界に引きずり込む3D映像です。本作品は2Dで見ては意味がありません。3Dで見てこそ価値のある作品です。

第4位『グラン・トリノ
Photo_2  クリント・イーストウッドが俳優業の引退宣言をした本作品。頑固で偏屈な白人の老人が隣に引っ越してきたアジア系の家族とある事件をきっかけに交流を深めていく話しは人種の坩堝であるアメリカの現状と今後を見事に描いた作品だと思いました。また、主人公がラストにとった行動は今までのイーストウッドが主演のアクション映画とは真逆の行動を取って問題を解決するところも胸に迫るものがありました。監督イーストウッドは本作品で役者イーストウッドに見事な引退の花道を与えたと思います。

第3位『空気人形
Photo_3  都会の片隅で心を持ってしまったダッチワイフと孤独な現代人の交流を描いた本作品。ダッチワイフという性欲処理人形が主人公ということで抵抗を示す方もいるかもしれませんが、純粋なラブストーリーです。主人公が純粋であるが故に傷つき傷つけてしまう姿は見ていて切なく涙なしで見ることはできません。人間とは何かを考えさせられる作品です。

第2位『イングロリアス・バスターズ
Photo_4  クエンティン・タランティーノ監督が第二次大戦下のフランスを舞台にナチスに家族を殺されたユダヤ人女性の復讐とナチ狩りを行うアメリカのユダヤ人部隊の活躍を描いた本作品。戦争映画でありながら、戦場での戦闘シーンはほとんどなくタランティーノお得意の会話劇が中心の構成となっています。152分と長い上映時間ですが、緊張感とメリハリのある演出であっという間に過ぎていきます。見所は何と言っても敵役のランダ大佐を演じたオーストリア出身の男優・クリストフ・ヴァルツの怪演です。彼の演技なくして本作品の成功はなかったでしょう。

第1位『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破
2  今年の1位はダントツで『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』です。テレビ版から大きく変わったストーリー展開、迫力満点のアクションシーン、強烈な印象を残す挿入歌、そしてラストの圧倒的なカタルシス。主人公の性格もテレビ版よりもポジティブになっており、シンジがレイを救おうするシーンは何度見ても目頭が熱くなります。エンドロールの後の次回作『Q』の予告編がありましたが、次作は全く予想外の展開となりそうなので今から公開が楽しみです。一刻も早い『Q』の完成を望みます。

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