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2009年1月25日 - 2009年1月31日

『007/慰めの報酬』映画鑑賞日記!

Photo  前作『007/カジノ・ロワイヤル』のエンディング1時間後から話が始まるという007シリーズ初めて続編というスタイルを取った第22作目『007/慰めの報酬』。
 前作が最近の007シリーズでは大変完成度が高く面白い作品に仕上がっていたので、本作品も大変期待して劇場に足を運びました。

 映画は冒頭から激しいカーチェイスで始まり、体を張った生々しいアクションシーンが次から次へと矢継ぎ早に展開していきます。また、007シリーズらしく陸海空それぞれの乗り物を駆使したスリリングかつ迫力満点のシーンも数多くあり、最後まで飽きることなく見ることができます。
 ただ、手ぶれが多いカメラワークは臨場感はあるものの、正直誰が何をしているのか把握しにくかった点が残念でした。
 
 ジェームス・ボンドを演じるのは前作から起用されたダニエル・クレイグ。今までのダンディでスマートなボンドとは違うワイルドで硬派なボンドを演じています。自分でスタントもこなしたアクションシーンでの切れのある動きは歴代のボンドの中でも最高に素晴らしいです。ただ、今までのボンドにあった知性やユーモアがあまり感じられず、復讐に燃える殺人マシーンのように見えてしまうところがありました。
 
 敵のボスを演じたマチュー・アマルリックは悪役としての迫力やカリスマ性がないため、印象が薄いキャラクターでした。悪役にあまり魅力がなかったので、ラストの対決もいまいち盛り上がりに欠けていました
 ボンドガールのマチュー・アマルリックは見た目も美しく、家族を殺され復讐に燃える女性を見事に演じていたと思います。
 また、前作に引き続き登場したジャンカルロ・ジャンニーニの渋い演技も大変印象的でした。

 脚本には『クラッシュ』でアカデミー脚本賞を受賞したポール・ハギスが前作に続いて参加。復讐からの解放というテーマを前面に押し出したストーリーになっています。敵の組織の陰謀も現実を反映したリアルな設定となっています。
 また、監督には『チョコレート』や『ネバーランド』など人間ドラマをどちらかといえば得意とするマーク・フォスターが起用されており、ボンドの葛藤と成長に焦点を当て、それまでとは違う007シリーズを作り出そうとする意気込みが感じられました。
 
 ただ、上映時間が1時間46分と歴代の007シリーズの中でも一番短いため、敵の動きや主人公たちの葛藤がいまいち伝わりにくかったような気がします。
 その割りに中盤間延びしているところもあり2時間以上のある映画を見ているような感じも受けました。
 個人的にはもう少しメリハリをつけて、じっくり描くところは描いても良かったのではと思ったりもしました。
 
 あと、本作品には『007/ゴールドフィンガー』をオマージュしたシーンがあるのですが、007シリーズ好きにとってはニヤリとできるシーンでした。

 本作品を見ての個人的な感想は、退屈はしないけど、完成度や面白さでは前作に劣るかなと思います。また、007シリーズを変えようとする意気込みは分かるのですが、あまり変えすぎると007シリーズが持っていた特長や魅力が薄れてしまうのではとも思いました。ハードボイルドなボンドも悪くありませんが、もう少しユーモアやスマートさがあっても良いかと思います。

今作である程度ボンドもMI-6のスパイとして成長したと思うので、次回作でどのような活躍をするのかを楽しみにしたいと思います。


上映時間 106分
製作国 イギリス/アメリカ
製作年度 2008年
監督: マーク・フォースター 
原作: イアン・フレミング 
脚本: ニール・パーヴィス,ロバート・ウェイド,ポール・ハギス 
撮影: ロベルト・シェイファー 
プロダクションデザイン: デニス・ガスナー 
衣装デザイン: ルイーズ・フログリー 
編集: マット・チェシー,リチャード・ピアソン 
音楽: デヴィッド・アーノルド 
テーマ曲: モンティ・ノーマン(ジェームズ・ボンドのテーマ)
主題歌: アリシア・キーズ, ジャック・ホワイト 
出演:
ダニエル・クレイグ 
オルガ・キュリレンコ
マチュー・アマルリック
ジュディ・デンチ
ジェフリー・ライト
ジェマ・アータートン
イェスパー・クリステンセン
デヴィッド・ハーバー 
アナトール・トーブマン
ロシー・キニア
ジャンカルロ・ジャンニーニ

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