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2009年11月22日 - 2009年11月28日

『BS熱中夜話 中島みゆき後編』

 NHKBS2で金曜日の夜に放送されている『BS熱中夜話』で先週に続いて放映された中島みゆき特集。前回はみゆきさんの歌が取り上げられていましたが、今回はみゆきさんが1989年から始めたコンサートでもミュージカルでもない「夜会」の魅力についてファンたちによる熱いトークが展開されていました。
 今まで上演された夜会の中から『2/2』、『花の色はうつりにけりないたづらにわが身世にふるながめせし間に』、『24時着 0時発』が取り上げられていました。私も夜会の中から好きな作品を3つ選べと言われていたら、この3作品を選んでいたと思うので、このセレクトは正解だと思いました。ただ、トークの内容自体は前回の歌編より面白くなかったような気がします。もっと時間をかけて各作品にこめられたテーマや裏話に踏み込んで欲しかったです。ただ、あれ以上長く濃くなるとディープなファン以外付いて来られなくなるから、あれくらいでよかったのかもしれませんが。
 夜会はストーリーは様々ですが、その根底にはどれも「生と死、そして再生」が描かれています。生と死の中で嘆き格闘する主人公たちが再生し救済される夜会のクライマックスは見ている側の魂を激しく揺さぶります。。
 私は今まで4回生の夜会を見ていますが、毎回みゆきさんの放つオーラに圧倒されます。夜会にはみゆきさんの歌い手としての魅力、表現者としての意欲が詰まっており、一度見たら虜になります。今年の夜会は日程があわず行けなかったのがとても悔やまれます。

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『イングロリアス・バスターズ』この映画を見て!

第276回『イングロリアス・バスターズ』
Photo  『パルプ・フィクション』のクエンティン・タランティーノ監督が第二次大戦下のフランスを舞台にナチスに家族を殺されたユダヤ人女性の復讐とナチ狩りを行うアメリカのユダヤ人部隊の活躍を描いた戦争映画『イングロリアス・バスターズ』です。
 タランティーノ監督は約10年前に1976年のイタリア映画『地獄のバスターズ』を下敷きに脚本を書き始め、昨年についに完成。5つの章に分かれたストーリーは虚実を織り交ぜながら随所に監督の映画愛が感じられる内容となっており、ラストは現実の歴史をも塗り替える大胆なものとなっています。また、戦争映画でありながら戦場でのシーンはほとんどなく、基本的にはタランティーの監督の他の作品と同様に会話劇となっています。一見無駄ともさえ思える延々と続く会話の中にある何ともいえない緊張感。そして、その後に起こる激しい暴力。緊迫感とメリハリのある演出に152分という長い上映時間があっという間に過ぎていきます。暴力描写もタランティーノ監督らしく過激で、苦手な人は思わず目を背けてしまうかもしれません。
 音楽もタランティーノ監督のこだわりとセンスの良さが感じられる選曲となっています。ジョン・ウェインの『アラモ』のテーマ曲に始まり、エンニオ・モリコーネの名曲の数々、そしてデヴィッド・ボーイが歌う『キャット・ピープル』の主題歌と様々な映画で使われた曲が本作品の各シーンに見事にはまっています。
 ハリウッドの第一線で活躍するブラッド・ピットを主演に迎え、共演にはタランティーノ監督の友人にして自らもホラー映画の監督として有名なイーライ・ロスを抜擢。さらにアメリカ映画としては珍しく映画の登場人物と同じ出身国である役者を起用。劇中では英語、フランス語、ドイツ語、そしてイタリア語と4カ国の言語が入り乱れるインターナショナルな作品に仕上がっています。また、敵役のランダ大佐を演じたオーストリア出身の男優・クリストフ・ヴァルツはみごと今年度のカンヌ映画祭最優秀男優賞を受賞しています。

 ストーリー:「第二次世界大戦中のナチス・ドイツ占領下のフランス。農家に匿われていたユダヤ人のショシャナは「ユダヤ・ハンター」の異名をとるランダ大佐の追跡を家族の中で唯一逃れることができる。一方、レイン中尉率いるユダヤ人で構成された「イングロリアス・バスターズ」と呼ばれる連合軍の特殊部隊はナチス占領下のフランスに潜入しナチス兵を血祭りにあげていた。そして1944年のフランス・パリ。映画館主となったショシャナは偶然知り合ったドイツ兵の計らいでナチスのプロパガンダ映画「国民の誇り」のプレミア上映の会場として決まる。ショシャナは上映会でのナチスへの復讐を計画する。その頃、“イングロリアス・バスターズ”もナチス抹殺の作戦を計画していた。」

 今まで数多くの戦争映画を見てきましたが、これほど荒唐無稽でありながら面白い作品は見たことありません。戦場での激しい戦闘シーンや戦争の悲惨さを訴える反戦映画を期待して見ると肩透かしを食うかもしれませんが、タランティーノの映画としては最高傑作だと思います。ラストの劇場での映画を使ったナチスへの復讐及び作戦なんて映画史に残るド派手かつ痛快なクライマックスです。本作品は戦争映画でなく、戦時下を舞台にしたタランティーノ流のマカロニウェスタン風のおとぎ話です。そう思ってみると非情に楽しく良く出来た作品です。
 映画のタイトルが『イングロリアス・バスターズ』だったので、バスターズとナチの戦いが中心の話しと思っていたのですが、ユダヤ人女性の復讐劇の方が見終わって印象に残りました。
 ストーリーで特に良かったのは1章と4章。どちらも会話劇がメインの章ですが、何気ない会話に漂う緊張感がたまりません。
 役者で一番印象的だったのはカンヌで主演男優賞を獲得したクリストフ・ヴァルツの演技。嫌味で憎たらしくて、抜け目のないナチスの将校役を見事に演じきっていました。またブラピもアメリカの片田舎出身の単細胞なレイン中尉を嬉々として演じていました。またメラニー・ロランの美しさも素晴らしく、特に5章での赤いドレス姿は目に焼きつきました。
 あと、監督の足フェチが堪能できるカットが今回もいくつかありました。本当に女性の生足が好きなんですねえ。

 本作品は世界中では大ヒットしたそうですが、日本ではどうでしょうね。私が劇場に行った時は週末にも関わらず自分を入れて4人しかいませんでした。映画好きには大変面白い作品だと思うのですが、確かに一般受けはしないんでしょうねぇ。
 個人的には一押しの作品です。

上映時間 152分
製作国 アメリカ
制作年度 2009年
監督:    クエンティン・タランティーノ   
脚本:    クエンティン・タランティーノ   
撮影:    ロバート・リチャードソン   
プロダクションデザイン: デヴィッド・ワスコ   
衣装デザイン: アンナ・B・シェパード   
編集: サリー・メンケ   
視覚効果デザイン: ジョン・ダイクストラ   
特殊効果メイク: グレゴリー・ニコテロ   
舞台装飾: サンディ・レイノルズ・ワスコ   
ナレーション: サミュエル・L・ジャクソン       
出演:    ブラッド・ピット   
    マイク・マイヤーズ   
    ダイアン・クルーガー   
    クリストフ・ヴァルツ   
    メラニー・ロラン   
    ミヒャエル・ファスベンダー   
    イーライ・ロス   
    ダニエル・ブリュール   
    ティル・シュヴァイガー
    B・J・ノヴァク   
    サム・レヴァイン   
    ポール・ラスト   
    ギデオン・ブルクハルト   
    オマー・ドゥーム   
    マイケル・バコール   
    アウグスト・ディール   

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『BS熱中夜話 中島みゆき前編』

 NHKBS2で金曜日の夜に放送されている『BS熱中夜話』。毎回1つのテーマをファンが熱く語る番組ですが、11月20日と27日と2回にわたって中島みゆきがテーマとして取り上げられています。
 私は2ヶ月くらい前にみゆきさんが取り上げられることを知って、ファンの間からどんなディープな話しが出てくるのか非常に楽しみにしていました.

 20日に放映された前編は中島みゆきの歌をテーマに恋歌と応援歌の2つに分けて、ファンの方たちが熱く語っていました。恋歌では「うらみ・ます」・「わかれうた」・「悪女」などみゆきさんの代表的な失恋ソングや「糸」が取り上げられていました。
 また応援歌では「地上の星」のファンによる歌詞の分析に始まり、「銀の龍の背に乗って」・「ファイト!」・「誕生」が取り上げられていました。
 ファンの方たちによるみゆきさんの歌に対する様々な解釈は「なるほど、そういう解釈もあるのか!」と勉強になりました。また、聞く人によって様々な受け取り方ができるみゆきさんの歌の奥深さや懐の大きさを改めて認識しました。

 また、みゆきさんの歌がどれだけ多くの人の支えとなり、励ましとなっているのかが良く分かりました。「誕生」の時のファンの方のエピソードには見ていて、私も泣きそうになりました。

 ただ、欲を言えば45分ではみゆきさんの歌を語るには時間が足りなかったような気がします。もっと多くの歌を取り上げて欲しかったです。
 あと、ゲストは安達祐実とエド・はるみでは物足りなく、できれば糸井重里や研ナオコや三代目魚武濱田成夫あたりに出演してほしかったです。

 27日の後編では夜会が取り上げられるそうですが、どんなディープな話しがファンから語られるのか楽しみです。

・「BS熱中夜話 中島みゆき特設サイト」:http://www.nhk.or.jp/nettyu/2009/miyuki/index.html

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