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2009年6月21日 - 2009年6月27日

『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!』この映画を見て!

第259回『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!』
Photo  今回紹介する作品はゾンビ映画のパロディ『ショーン・オブ・ザ・デッド』でゾンビ映画ファンを唸らせたエドガー・ライト&サイモン・ペッグが刑事映画に挑んだ『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!』です。
 本作品は世界中でヒットする中、日本での公開がなかなか決まらない状態が続き、劇場公開を求める映画ファンが署名運動を行い、やっと日本での公開が実現しました。映画の随所に刑事映画のパロディがあり、映画ファンにはたまりません。
 主演者は主人公の警官コンビを『ショーン・オブ・ザ・デッド』に続いてサイモン・ペッグとニック・フロストがコミカルに演じています。脇役も豪華で、4代目ジェームス・ボンドを演じたティモシー・ダルトンやアカデミー賞助演男優賞にも輝いたことのあるイギリスの名優ジム・ブロードベントが怪演しています。さらにケイト・ブランシェットとピーター・ジャクソンが一瞬ですがカメオ出演しています。

ストーリー:「ロンドン警察に勤めるエンジェルは、警察学校でもトップの成績を残し、幾度もの表彰を受けた優秀な警察官だった。ところが彼は有能であるが故に上司や同僚の反感を買って、イギリスの田舎町サンドフォードに左遷されてしまう。
 サンドフォードに到着したエンジェルを待っていたのはやる気のない警官仲間たち。彼は署長の息子である刑事映画オタクのダニーとコンビを組み、街の治安に取り組む。
 そんなある日、街で不自然な事故が立て続けに起こる。エンジェルは事故に不審を持つが、周囲は誰も彼の話しに取り合ってくれなかった。」   

 『ショーン・オブ・ザ・デッド』コンビの映画だけあって、英国らしいユーモアが全編に散りばめられており、笑って楽しむことができました。前半は少し単調でテンポが悪いところがありますが、後半は怒涛の展開で画面に釘付けになりました。
 特に映画のクライマックスの街での銃撃戦は予想以上に本格的なアクション映画に仕上がっており、見ていて爽快な気分にさせてくれます。それにしても田舎の普通のご老人たちが次々に銃をぶっ放す映画なんて私は始めて見ました。

 今回はパッと見て冴えないサイモン・ペッグが堅物で優秀な警官という設定となっているのですが、まじめすぎて周囲の空気が読めないズレたキャラであり、見ていて面白かったです。 また、後半の白馬に乗って街に戻ってくるシーンは思った以上にカッコ良かったです。
 相棒を演じたニック・フロストも『ショーン~』同様にまったりとマイペースなキャラクターで観客を笑わしてくれます。
 脇役で印象的だったのは何と言ってもティモシー・ダルトン。胡散臭い役を見事に演じていました。ラストシーンは見ているだけで口元が痛くなりました。(それにしても良くこんな役を引き受けたものです)

 本作品は『オーメン』などのホラー・サスペンス映画や『ハートブルー』などのハリウッド製アクション映画、そして日本の怪獣映画と様々な映画に対するオマージュが随所にあります。その手の映画が好きな人が見るとニヤリと笑って見ることが出来ます。個人的には『ハートブルー』の名シーンをパロった、空に向かって銃を撃つシーンが一番爆笑しました。

 あと、前半に散りばめられたネタや伏線が後半で一気に回収されていくところも好感が持てました。個人的には白鳥のエピソードが最後までストーリーに絡んでいるところが一番ツボにはまりました。

 本作品は近年のコメディ映画では一番上質で面白いと思います。但し、結構グロい描写があるので、その手の映画が苦手な人は注意して見てくださいね。

 私としてはエドガー・ライト&サイモン・ペッグのコンビが次回どのようなジャンルの作品を撮るのか今から楽しみです。

上映時間 120分
製作国    イギリス/フランス
製作年度 2007年
監督:    エドガー・ライト   
脚本:    エドガー・ライト   
    サイモン・ペッグ   
撮影:    ジェス・ホール   
プロダクションデザイン:    マーカス・ローランド   
衣装デザイン:    アニー・ハーディング   
編集:    クリス・ディケンズ   
音楽:    デヴィッド・アーノルド   
出演:    サイモン・ペッグ   
    ニック・フロスト   
    ジム・ブロードベント   
    パディ・コンシダイン   
    ティモシー・ダルトン   
    ビル・ナイ   
    ビリー・ホワイトロー   
    エドワード・ウッドワード   
    ビル・ベイリー   
    デヴィッド・ブラッドリー    ー
    ケヴィン・エルドン   
    レイフ・スポール   
    カール・ジョンソン   
    オリヴィア・コールマン   

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『トランスフォーマー/リベンジ』この映画を見て!

第258回『トランスフォーマー/リベンジ』
Photo_2  今回紹介する作品はスティーヴン・スピルバーグとマイケル・ベイが製作して世界中で大ヒットした超大作ロボット映画の2年ぶりの続編『トランスフォーマー/リベンジ』です。
 前作の約2倍近い3億ドルの予算かけて、エジプトや上海など世界中でロケを敢行した本作品。登場するトランスフォーマーの数も第1作では13体から、何と計60体以上に大幅に増え、激しいバトルを繰り広げます。

 ストーリー「オプティマス・プライム率いるオートボットはアメリカ軍の対ディセプティコン特殊部隊の一員として世界各地に散らばっているディセプティコンの残党退治をしていた。
 そんな頃、大学生になって家を出る準備をしていたサムは前回の戦いのときに着ていた服に付いていたトランスフォーマーの生命の根源“キューブ”の破片を発見。それに手を触れてからというもの、サムは奇妙なサインが見えるようになる。」

 私は前作も劇場で見たのですが、ストーリーはさて置き、大迫力の映像にひたすら圧倒されたものでした。それから約2年、前作よりも格段にスケールアップした本作品を鑑賞してきたのですが、前作以上にひたすら圧倒されっぱなしでした。米軍の誇る数多くの兵器の登場、トランスフォーマーの華麗な変形と肉弾戦、街や古代遺跡の爆破に破壊。全編クライマックス状態とも言える映像のオンパレードです。あの『ターミネーター4』ですら本作品の前では霞んで見えるほどです。

 ストーリーもミステリーにアドベンチャーの要素も盛り込んでおり飽きることはありません。また前作以上に笑えるシーンも数多くあります。(下品な笑いも多いですが・・・・)ただ、前作同様に強引かつご都合主義的な展開や不必要なシーンも数多くあり、ストーリーの出来はそんなに良くありません。

 しかし、本作品に限ってははっきり言ってストーリーはどうでも良いです。格調高い人間ドラマを求めるのなら、本作品を見る必要はありません。本作品の正しい見方は打ち上げ花火を見るような感覚で大スケール&大迫力の映像を楽しむことです。ラストのピラミッドが見るも無残に崩れ落ちるシーンなんて呆気に取られます。

 登場人物も前作から引き続き登場しているキャラが多いですが、一番印象に残ったのはジョン・タートゥーロ演じるシモンズ元捜査官。前作では嫌な奴でしたが、本作品では主人公を助けて大活躍をします。彼には次回作にもぜひ登場して欲しいです。

 登場するロボットで印象的だったのは、味方側ではコメディリリーフのザ・ツインズとご老体のジェットファイア。ラストでパワーアップするオプティマス・プライムもカッコ良く鳥肌が立ちましたね。
 敵側では巨大ロボのデバステーターの合体シーンに興奮しましたね。またゾイドを思い起こすラヴィッジが海から登場するシーンも良かったですね。
 あと、ターミネーターのように人間に化けるロボットがいたのには驚きましたね。

 本作品は心に残る映画では全く持ってありませんが、暑い夏にスカッと爽快になれる映画です。 派手なアクション映画好きなら1,800円払っても見る価値のある作品ですよ。

上映時間 150分
製作国    アメリカ
製作年度 2009年
監督:    マイケル・ベイ   
脚本:    アーレン・クルーガー   
    ロベルト・オーチー   
    アレックス・カーツマン   
撮影:    ベン・セレシン   
プロダクションデザイン:    ナイジェル・フェルプス   
衣装デザイン:    デボラ・L・スコット   
音楽:    スティーヴ・ジャブロンスキー   
出演:    シャイア・ラブーフ   
    ミーガン・フォックス   
    ジョシュ・デュアメル   
    タイリース・ギブソン   
    ジョン・タートゥーロ   
    レイン・ウィルソン   
    イザベル・ルーカス   
    アメリカ・オリーヴォ   
    マシュー・マースデン   
    サマンサ・スミス   
    グレン・モーシャワー   
    ケヴィン・ダン

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『ターミネーター4』映画鑑賞日記

Photo  賛否両論のあった前作から6年ぶりに製作されたターミネーターシリーズの最新作『ターミネーター4』。前作までは現代を舞台に未来から送られてきたターミネーターと人間との戦いを描いていましたが、本作品は“審判の日”以後の荒廃した世界を舞台に人類vsスカイネットとの戦争を描いています。

 私はジェームス・キャメロンが監督した1作目&2作目の大ファンだったので、3作目の出来の悪さにはかなり失望していました。さすがに続編はもうできないだろうと思っていたのですが、何年か前に“審判の日”以後を描く続編が製作されていると知り、どんな作品に仕上がるのかファンとしては興味はありました。ただ、監督を『チャーリーズ・エンジェル』のマックGが務めるという点がかなり不安ではありましたが・・・。

 また、映画の公開前には最初は出演しないと思われていたアーノルド・シュワルツェネッガーがデジタル合成で若い頃の顔を使用してT800として登場することも発表され、どんなシーンで登場するのかも興味がありました。

 アメリカで一足先に公開されましたが、制作費約2億ドル(約280億円!)をかけたにも関わらず、全米初登場は第2位で興行収入もかろうじて1億ドルを突破した程度ということで、出来が悪いのかと危惧しました。
 そして日本でも6月中旬に公開されたので、私も劇場に駆けつけ本作品を鑑賞しました。見終わっての感想は近未来の戦争映画として見ると退屈はしませんが、ターミネーターシリーズとしてみるとイマイチでした。
 映像と音響はお金をかけただけあって迫力満点です。また、今までのシリーズに対するオマージュが随所にあり、ファンとしてはニヤリと笑えるシーンがいくつもあります。

 しかし、本作品は今までのシリーズにあった緊張感や緊迫感がありません。本シリーズの魅力は主人公たちが圧倒的に不利で絶望的な状況の中で必死に闘う姿にあるのですが、本作品に限って言えば数多くのターミネーターが登場するにもかかわらず、主人公たちが追い詰められたような感じを受けません。それゆえにドラマとしても盛り上がりに欠けます。

 本作品はジョン・コナーとマーカス・ライトという2人の主人公の視点から描かれているのですが、マーカス・ライトの印象が圧倒的に強くて、本来の主人公であるジョン・コナーにあまり魅力を感じません。
 また、せっかく半分人間・半分ロボットというキャラを登場させながら、その設定をストーリーに活かしきれていないような気がします。彼の感情やバックグラウンドに関する描写が少ないために、彼の苦悩や葛藤をあまり感じることが出来ませんでした。
 そしてラストの心臓移植のシーンに関しては個人的に自己犠牲の感動よりも嫌悪感を抱いてしまいました。ロボット同様に人間もパーツを交換して生き延びるという展開は本シリーズの趣旨からして反しているような気がします。

 様々な種類のターミネーターの造形に関してもバイク型や蛇型水中ロボットはいまいち世界観とあっていないような気がします。巨大ロボにいたってはトランスフォーマーとイメージがダブってしまいました。T600は不気味で一番ターミネーターらしかったような気がします。

 ちなみに公開前から話題になったシュワちゃんの顔によるT800の登場シーンはお馴染みのテーマ曲が流れたこともあってか一瞬鳥肌が立ちましたが、思ったより活躍の場が少なく残念でした。

 本作品は新3部作の1作目と位置づけられていますが、この分だと新シリーズにはあまり期待はできませんね。改めてジェームス・キャメロンが監督した1作目&2作目の完成度の高さを思い知りました。

上映時間 114分
製作国    アメリカ
製作年度 2009年
監督:    マックG   
脚本:    ジョン・ブランカトー   
    マイケル・フェリス   
撮影:    シェーン・ハールバット   
視覚効果スーパーバイザー: チャールズ・ギブソン   
プロダクションデザイン: マーティン・ラング   
衣装デザイン: マイケル・ウィルキンソン   
編集:    コンラッド・バフ   
音楽:    ダニー・エルフマン   
出演:    クリスチャン・ベイル   
    サム・ワーシントン   
    アントン・イェルチン   
    ムーン・ブラッドグッド   
    コモン    バーンズ
    ブライス・ダラス・ハワード   
    ジェーン・アレクサンダー   
    ジェイダグレイス    スター
    ヘレナ・ボナム=カーター   
    マイケル・アイアンサイド   

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