2009年劇場公開映画マイベスト5
今年も数多くの映画が日本で公開されました。そこで私が今年公開された映画の中で特に印象に残った&満足した映画ベスト5を紹介したいと思います。
第5位『アバター』
ジェームズ・キャメロンが12年ぶりにメガホンを取ったSFアクション超大作『アバター』。3D吹き替え版を鑑賞したのですが、映像の奥行きの深さと緻密さ、そして美しさに圧倒された162分でした。映像革命の映画と言われていますが、確かにその通りの作品です。今までにも実写の3D映画は製作されていますが、本作品ほど3Dを活かして臨場感のある映像を作り出した作品はありません。映画のキャッチコピーは「観るのではない。そこにいるのだ。」と書かれていますが、まさしく観る者を映画の中の世界に引きずり込む3D映像です。本作品は2Dで見ては意味がありません。3Dで見てこそ価値のある作品です。
第4位『グラン・トリノ』
クリント・イーストウッドが俳優業の引退宣言をした本作品。頑固で偏屈な白人の老人が隣に引っ越してきたアジア系の家族とある事件をきっかけに交流を深めていく話しは人種の坩堝であるアメリカの現状と今後を見事に描いた作品だと思いました。また、主人公がラストにとった行動は今までのイーストウッドが主演のアクション映画とは真逆の行動を取って問題を解決するところも胸に迫るものがありました。監督イーストウッドは本作品で役者イーストウッドに見事な引退の花道を与えたと思います。
第3位『空気人形』
都会の片隅で心を持ってしまったダッチワイフと孤独な現代人の交流を描いた本作品。ダッチワイフという性欲処理人形が主人公ということで抵抗を示す方もいるかもしれませんが、純粋なラブストーリーです。主人公が純粋であるが故に傷つき傷つけてしまう姿は見ていて切なく涙なしで見ることはできません。人間とは何かを考えさせられる作品です。
第2位『イングロリアス・バスターズ』
クエンティン・タランティーノ監督が第二次大戦下のフランスを舞台にナチスに家族を殺されたユダヤ人女性の復讐とナチ狩りを行うアメリカのユダヤ人部隊の活躍を描いた本作品。戦争映画でありながら、戦場での戦闘シーンはほとんどなくタランティーノお得意の会話劇が中心の構成となっています。152分と長い上映時間ですが、緊張感とメリハリのある演出であっという間に過ぎていきます。見所は何と言っても敵役のランダ大佐を演じたオーストリア出身の男優・クリストフ・ヴァルツの怪演です。彼の演技なくして本作品の成功はなかったでしょう。
第1位『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』
今年の1位はダントツで『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』です。テレビ版から大きく変わったストーリー展開、迫力満点のアクションシーン、強烈な印象を残す挿入歌、そしてラストの圧倒的なカタルシス。主人公の性格もテレビ版よりもポジティブになっており、シンジがレイを救おうするシーンは何度見ても目頭が熱くなります。エンドロールの後の次回作『Q』の予告編がありましたが、次作は全く予想外の展開となりそうなので今から公開が楽しみです。一刻も早い『Q』の完成を望みます。
・2008年劇場公開映画マイベスト5
・2007年劇場公開映画マイベスト5
・2006年劇場公開映画マイベスト5
・2005年劇場公開映画マイベスト5
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント