『狼/男たちの挽歌・最終章』この映画を見て!
第273回『狼/男たちの挽歌・最終章』
今回紹介する作品はジョン・ウー監督とチョウ・ユンファ主演がタッグを組んだ香港ノワールの最高傑作『狼/男たちの挽歌・最終章』です。ちなみに本作品は「男たちの挽歌」とタイトルに銘打っていますが、監督と主演が同じだけで、『英雄本色』シリーズとは全く関係ありません。
ストーリー:「殺し屋のジェフリーは引退の仕事で誤って女性歌手のジェニーを失明させてしまう。彼は彼女の目の手術費を稼ぐために殺し屋の仕事を再開する。
ある夜、失明しながらもクラブで歌い続けていたジェニーは暴漢に襲われそうになるところをジェフリーに助けられる。彼の正体を知らないジェニーは彼に好意を寄せる。次第に近づきあう2人。
しかし、ジェフリーは麻薬シンジケートのボスの暗殺を依頼したジョニーに裏切られ命を狙われるようになる。また同時に、要人警護の任務中に要人を狙撃された刑事リーからも追われる身となる。」
私は高校の時に深夜放送で本作品を始めて見たのですが、激しい銃撃戦と哀しいラブストーリーと男たちの熱い生き様に深く感動して、その後何度も繰り返し見直したお気に入りの作品です。
ストーリーも演技も演出も香港映画だけあって全てにおいてベタで暑苦しく大げさです。また、突っ込みどころも多いですし、話しに粗も多いです。
しかし、そんなことが見ていて気にならないほどのパワーと魅力が全編に漲っています。
まず、主人公とその味方となる男たちの生き様がとても格好良いです。友情や仁義を重んじる姿は今どき古臭いとはいえば古臭いですが、仁義や友情のために体を張って戦う姿には何度見ても目頭が熱くなります。
また、本作品ではジョン・ウー監督としては珍しく主人公のラブストーリーも描かれるのですが、男たちの熱い友情の前ではどうしてもかすみがちです。ただ、切ないラストシーンは涙なしでは見ることができません。
アクションシーンは弾がどれだけ装填できる銃なんだと突っ込みたくもなりますが、どのシーンも緊張感があり迫力満点です。ラストの教会での銃撃シーンは映画史に残る壮絶なシーンとなっています。特にジョン・ウー監督には欠かせない白い鳩が銃撃戦の中を飛びかい、ショットガンでマリア像が吹っ飛ぶシーンは強烈なインパクトがあります。
個人的にはジョン・ウー監督の最高傑作であり、ハードボイルドアクション映画の最高峰だと思います。
上映時間 111分
製作国 香港
製作年度 1989年
監督: ジョン・ウー
製作: ツイ・ハーク
脚本: ジョン・ウー
撮影: ウォン・ウィンハン
ピーター・パオ
音楽: ローウェル・ロー
出演: チョウ・ユンファ
ダニー・リー
サリー・イップ
ケネス・タン
チュウ・コン
ラム・チャン
シン・フイウォン
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