『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』この映画を見て!
第260回『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』
今回紹介する作品はTVアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』を庵野秀明監督自らが4部作の映画として再構築するシリーズの第2弾『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』です。前作は基本的にテレビ版第1話~第6話までの展開とほとんど同じでしたが「破」からはテレビシリーズと違う展開になることがアナウンスされていたので非常に楽しみでした。
また、今回は事前情報がほとんど流れてこず、新ヒロインの名前が真希波・マリ・イラストリアスであることや、アスカの姓が式波に変更となったことくらいしか発表されませんでした。その為、エヴァファンの私としては公開まで予告編を何度も見返しては頭の中でストーリーをあれこれ想像する日々でした。
そして、昨日ついに公開。1日遅れで映画館に見に行きました。
ストーリーに関しては未見の方も多いと思いますので触れませんが、テレビシリーズにもあったシーンがあるものの、設定が大きく変わっています。主人公たちの性格もテレビ版より少し前向きさが感じられますし、話し自体も混沌とした中でどこか希望を感じさせます。それにしても、あのラストシーン。次回作はどのような展開になるのか全く想像がつきません。
新キャラのマリに関しては本作品だけではどういう位置づけの人間か分からないので何とも評価しづらいです。
映像の美しさや迫力も前作より一段と磨きがかかっています。特に使徒との戦闘シーンの躍動感と緊迫感はアニメ映画史に残るほど素晴らしい完成度を誇っています。それにしても最後に登場する使徒との戦闘シーンは圧巻の一言です。○号機がビーストモードに入ったり、○号機が○○られたりと見せ場が非常に多いです。、
音楽も誰もが学校時代に唄ったことのある歌が挿入歌として予想外のシーンで使用されており、個人的には涙腺が緩んでしまいました。(この挿入歌に関しては賛否両論あると思いますが・・・)
また、映画の随所に庵野監督の趣味や昭和へのオマージュが感じられるシーンがあります。
全体を通しての感想ですが、個人的に本作品は孤独とその救済としての愛をテーマにしています。それも単なる自己愛でなく、他人との交流の中で育まれる大きな愛。エヴァがここまで愛をストレートに語る作品になっているとは正直思いませんでした。
また、テレビシリーズが好きだった私としては予想外の展開の連続に唖然としました。まさか○○○が3号機に乗り、2号機に○○が乗るなんて思いもよりませんでした。またアスカとレイがシンジに○○○をしようとするなんて驚きました。あと、渚カヲルも登場しますが、彼が最後に言った台詞が意味深がとても気になります。
本作品に関してはいろいろ書きたいことはあるのですが、まだ公開始まったばかりなので、もうしばらく経ってから感想等は書きたいと思います。
エヴァファンの人は本作品は必見です。(そんなこと言われなくて分かっているし、劇場に足を運ぶと思いますが・・。)次回作がどうなるのかとても気になるところなので、できるだけ早く完成して公開されることを願っています。
上映時間 108分
製作国 日本
製作年度 2009年
監督: 摩砂雪、鶴巻和哉
総監督: 庵野秀明
原作: 庵野秀明
脚本: 庵野秀明
撮影監督: 福士享
美術監督:加藤浩、串田達也
編集:奥田浩史
音楽:鷺巣詩郎
CGI監督:鬼塚大輔、小林浩康
キャラクターデザイン:貞本義行
メカニックデザイン:山下いくと
作画監督:鈴木俊二、本田雄、松原秀典、奥田淳
色彩設計:菊地和子
特技監督:増尾昭一
声の出演:
緒方恵美
林原めぐみ
宮村優子
坂本真綾
三石琴乃
山口由里子
山寺宏一
石田彰
立木文彦
清川元夢
長沢美樹
子安武人
優希比呂
関智一
岩永哲哉
岩男潤子
麦人
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