« 「スティーブン・キング原作の映画」私の映画遍歴15 | トップページ | 『GONIN』この映画を見て! »

『バートン・フィンク』この映画を見て!

第249回『バートン・フィンク』
Photo  今回紹介する作品は昨年アカデミー最優秀監督賞をコーエン兄弟がハリウッドに脚本家として招かれたの劇作家のスランプを独自のタッチで描いた『バートン・フィンク』です。
 本作品は脚本は兄弟で執筆して、監督をジョエル・コーエン、製作をイーサン・コーエンが担当しています。なお91年のカンヌ国際映画祭では史上初の3冠(パルム・ドール、監督賞、男優賞)を制して大変話題を呼びました。

ストーリー:「1941年のニューヨークで社会派劇作家として成功したバートン・フィンクは、ハリウッドに招かれてレスリング映画のシナリオを依頼される。バートンは古びたホテルに泊まりこみ、脚本の執筆を開始しようとするが、全くアイデアが思い浮かばず書けないでいた。そんな中、隣りの部屋に泊まっていた保険セールスマンのチャーリーと仲良くなる。
 書けないスランプに陥ったバートンはかつてあこがれの大作家であった脚本家メイヒューに出会い教えを請う。そしてバートンはそこで出会った彼の秘書兼愛人オードリーをホテルに呼び出し一夜を共にする。
 しかし、翌日バートンが起きてみるとオードリーは血だらけでホテルのベッドに横たわっていたのだった・・・。」

 私は始めて本作品を見た時はまるで悪夢を見ているかのような後半の不条理な展開と予想外のラストシーンに大変はまってしまい、その後何度も見返したものでした。
全体の感想としては、主人公のバートン・フィンクを通して、コーエン兄弟のハリウッドに対する皮肉と脚本家としての苦悩を見事に表現していたと思います。

 ストーリーはどこまでが現実で、どこからが非現実なのか分からない作りとなっているので、見た人が自分なりの解釈をすることができます。(その為、スッキリとした答えを求める人には不向きな映画とも言えますが・・。)私としては主人公がホテルに着いたところからすでに現実でないと思っているのですが、皆様はいかがでしょうか?

 映像もコーエン兄弟だけあって大変凝っており、見応えがあります。特にジメジメと暑苦しく不気味な雰囲気漂うホテルのシーンは主人公の苛立ちやストレスを映像で見事に表現していたと思います。それにしても壁紙が剥がれ、糊がどろどろと溶けて落ちるシーンは何度見ても生理的嫌悪感を与えてくれます。

 あと俳優の演技も個性派ぞろいで素晴らしく、特にジョン・グッドマンの後半の燃え盛るホテルでの演技は何度見ても鳥肌が立つほど迫力があります。あと、コーエン映画によく出ているスティーヴ・ブシェミも一瞬の登場ですが強烈な印象を残します。

 本作品は一般受けはしにくいと思いますが、はまれば何度見ても楽しめる作品だと思います。

上映時間 116分
製作国    アメリカ
製作年度 1991年
監督:    ジョエル・コーエン   
製作:    イーサン・コーエン   
脚本:    ジョエル・コーエン   
    イーサン・コーエン   
撮影:    ロジャー・ディーキンス   
美術:    デニス・ガスナー   
音楽:    カーター・バーウェル   
出演:    ジョン・タートゥーロ   
    ジョン・グッドマン   
    ジュディ・デイヴィス   
    マイケル・ラーナー   
    ジョン・マホーニー   
    トニー・シャルーブ   
    ジョン・ポリト   
    スティーヴ・ブシェミ   
    ミーガン・フェイ

|

« 「スティーブン・キング原作の映画」私の映画遍歴15 | トップページ | 『GONIN』この映画を見て! »

この映画を見て!~お奨め映画紹介~」カテゴリの記事

人間ドラマ映画」カテゴリの記事

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/105630/44980958

この記事へのトラックバック一覧です: 『バートン・フィンク』この映画を見て!:

« 「スティーブン・キング原作の映画」私の映画遍歴15 | トップページ | 『GONIN』この映画を見て! »