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『ショーシャンクの空に』この映画を見て!

第247回『ショーシャンクの空に』
Photo_2  今回紹介する作品はスティーヴン・キングの短編小説『刑務所のリタ・ヘイワース』を完全映画化した『ショーシャンクの空に』です。
監督のフランク・ダラボンは本作品が初の長編映画でしたが、その完成度の高さからアカデミー賞で7部門のノミネートをされる快挙を成し遂げました。
本作品の成功の後、フランク・ダラボンはさらに『グリーンマイル』、『ミスト』とスティーヴン・キングの原作を映画化しています。

ストーリー:「1947年、銀行員の副頭取だったアンディは妻とその愛人を射殺したという身に覚えのない罪で終身刑2回という判決を受けて、ショーシャンク刑務所に投獄される。アンディは刑務所の中で最初は誰とも関わらずに過ごしていた。そんなある時、アンディは刑務所内の調達屋として活躍していた囚人レッドに話しかけて、鉱石を砕くロックハンマーを調達してほしいと依頼する。その後、アンディとレッドは交流を始める。
そんな中、アンディは刑務所内で元銀行員の経歴を発揮して、刑務官を取り込み、刑務所内の処遇改善に取り組む。そんな姿を見て次第に他の囚人からの信頼を高めていく。」

 私が本作品を初めて見たのは10年以上前ですが、後半の予想外の展開にカタルシスと感動を覚えたものでした。刑務所が舞台で冤罪をテーマにした作品でここまで清々しい気持ちにさせてくれる作品ってなかなかありません。
決して希望を捨てず、厳しい状況を耐えて生き抜く主人公アンディの姿は何回見ても勇気を与えてくれます。屈しそうになった時、諦めそうになった時、私はこの映画を見て自分を励まします。
 また、アンディとモーガン・フリーマン演じるレッドとの固い絆で結ばれた友情も見ていて大変印象に残ります。ある意味、本作品はアンディを通して長年刑務所暮らしをしていたレッドの心境に転機が訪れる過程を描いた作品とも言えます。
それにしても本作品でのモーガン・フリーマンの抑制された演技は大変素晴らしく、アカデミー賞で最優秀助演男優賞に選ばれてもおかしくなかったと思います。

 ストーリーは一見淡々としていながら起伏に富んでおり、2時間半飽きることがありません。ラストのどんでん返しは本当に見ていて溜飲が下がります。また、重苦しい展開の中で随所に開放的なシーンがあるところも一服の清涼剤となっています。特にモーツァルトの「フィガロの結婚」が刑務所内で流れるシーンは音楽の持つ力を見ていて改めて感じました。
 演出も無駄がなく抑制が効いており、落ち着いて観ることができます。特に私が演出で上手いと思ったのが時代の移り変わりをアンディの独房のポスターや劇中に使用される音楽でさりげなく表現しているところです。あと、所々に入るモーガン・フリーマンのナレーションも味があり、大変印象に残ります。

 本作品は落ち込んだ時や諦めそうになった時にぜひご覧ください。忘れていた希望を与えてくれますよ! 
 

上映時間 143分
製作国 アメリカ
製作年度 1994年
監督: フランク・ダラボン 
原作: スティーヴン・キング 
脚本: フランク・ダラボン 
撮影: ロジャー・ディーキンス 
美術: テレンス・マーシュ 
音楽: トーマス・ニューマン 
出演: ティム・ロビンス
モーガン・フリーマン
ウィリアム・サドラー
ボブ・ガントン
ジェームズ・ホイットモア
クランシー・ブラウン
ギル・ベローズ
マーク・ロルストン

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コメント

こんにちは。
TB有り難うございます。

良い作品に、素敵なレビューだと思います。

今後とも宜しくお願い致します。

投稿: 象のロケット | 2009年4月12日 (日) 17時05分

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受信: 2009年4月11日 (土) 22時50分

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受信: 2009年4月12日 (日) 16時47分

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