『大脱走』この映画を見て!
第238回『大脱走』 今回紹介する作品は第二次大戦中にドイツの捕虜収容所から連合軍の捕虜が大量脱走したという実話をオールスターキャストで映画化した『大脱走』です。
ストーリー:「第2次大戦も末期を迎えた頃、ドイツ北部の第3捕虜収容所に、連合軍の捕虜が移送されてくる。彼らは過去に何度も脱走を試みた強者どもで、その処遇にドイツ軍は手を焼いていた。
彼らは収容所に入るやいなや、脱走を企てようとする。しかし、ドイツ軍の強固な監視体制の前に敢えなく失敗してしまう。
そんな中、過去に何度も脱走計画を指揮したビックXことバートレットが収監されてくる。パートレットはトンネルを掘って250人の脱走を図る計画を立て、脱走のプロたち共に準備を始める。」
本作品は第2次大戦の捕虜収容所を舞台にした映画でありますが、重苦しくなく、誰が見ても楽しめる娯楽映画に仕上がっています。
上映時間は3時間近くありますが、最後まで飽きることなく手に汗握って見ることができます。
前半は捕虜たちが看守の目を盗んでトンネルを掘って脱走するまでの過程を時にユーモアを挟みながらスリリングに描いています。それぞれの捕虜が役割を担い一致団結して脱走に取り組む姿は、見ていてチームプレイのあり方の勉強になります。また要所要所で描かれる捕虜たちの人間ドラマも印象的でした。
後半は収容所から脱走に成功した者たちがドイツから無事脱出できるかどうかが緊張感たっぷりに描かれますが、予想以上にシビアな展開が待ち受けており、成功した人間が3人という悲しい結末を迎えます。
しかし、ラストはスティーヴ・マックィーンの力強いショットで終わるので、見終わって清々しい気持ちになれます。
私は本作品を見るたびに、どんな状況におかれても不屈の精神で立ち向かっていこうという気持ちにさせられます。
また、本作品はスティーヴ・マックィーンを始めとして、ジェームズ・ガーナー、リチャード・アッテンボロー、ジェームズ・コバーン、チャールズ・ブロンソンと当時の人気若手俳優を一堂に集めて撮影しており、一人一人に映画の中で見せ場があります。
しかし、その中でもスティーヴ・マックィーンが断トツに光り輝いています。前半の何度失敗しても諦めずに逃亡を図るシーン、後半のバイクでの逃走シーン、彼が出るシーンは全て格好良く、同じ男として憧れます。
あと、本作品はエルマー・バーンスタインが手がけた音楽が大変すばらしいです。マーチ調のテーマ曲は明るく軽快で聞いていて心地良く、つい口ずさみたくなってしまいます。このテーマ曲のおかげで映画の雰囲気がさわやかになったところが大きいと思います。
本作品で描かれる自由を求めて闘う男たちの姿は何度見ても格好良く痛快です。本作品をまだ見たことない方は一度ご覧になってください。その面白さにはまると思います。
上映時間 168分
製作国 アメリカ
制作年度 1963年
監督: ジョン・スタージェス
製作: ジョン・スタージェス
原作: ポール・ブリックヒル
脚本: ジェームズ・クラヴェル
W・R・バーネット
撮影: ダニエル・ファップ
編集: フェリス・ウェブスター
音楽: エルマー・バーンスタイン
出演:
スティーヴ・マックィーン
ジェームズ・ガーナー
リチャード・アッテンボロー
ジェームズ・コバーン
チャールズ・ブロンソン
デヴィッド・マッカラム
ハンネス・メッセマー
ドナルド・プレザンス
トム・アダムス
ジェームズ・ドナルド
ジョン・レイトン
ゴードン・ジャクソン
ナイジェル・ストック
アンガス・レニー
ロバート・グラフ
ジャド・テイラー
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この記事へのコメントは終了しました。
コメント
コメントありがとうございます!
大脱走は名作ですし、今見ても大変楽しい作品ですね。
個人的にはマックィーンの不敵な笑みが何回見てもかっこいいです。
投稿: とろとろ | 2009年1月14日 (水) 21時37分
トラックバックありがとうございました。
私にとっては洋画史上NO.1作品です。
投稿: samurai-kyousuke | 2009年1月13日 (火) 10時46分