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2008年2月10日 - 2008年2月16日

『ブレインデッド』この映画を見て!

第200回『ブレインデッド』
Photo  このコーナー記念すべき200回目に紹介する作品は史上最高のスプラッターコメディホラー『ブレインデッド』です。

 私が本作品を始めてみたのは10年くらい前です。レンタルビデオ店のホラー映画コーナーで看護師がゾンビの赤ちゃんを抱えてイスに縛られている強烈なパッケージに目を奪われ思わず借りてしました。
 映画の本編にパッケージのようなエロティックなシーンこそありませんでしたが、こちらの期待をはるかに上回るパワフルかつ過激なシーンの連続で最初から最後まで画面に釘付けでした。

 見所は何といっても300ℓの血糊を使用したスプラッターシーン!特にラスト30分の阿鼻叫喚の地獄絵図は他の映画の追随を許さないほど強烈です。特に芝刈り機を使ったゾンビ撃退シーンのすざましさは気持ち悪いを通り越して、痛快さすら感じてしまいます。本作品を見た後ではどんなスプラッター映画を見ても物足りなさを覚えてしまうことでしょう。
 
 またコメディ映画としても最高に面白く、腹を抱えて笑えるシーンが満載です。下品かつ悪趣味なネタが多いのですが、あっけらかんとした描き方は見る者に不快な印象を全く感じさせません。

 ストーリー:「ニュージーランドに暮らすマザコンのライオネルは雑貨屋の娘パキータと運命的な出会いをする。二人は意気投合しデートに動物園へ出掛ける。息子が心配なライオネルの母親は二人の後をこっそり追跡して動物園へ向かうが、スカル島で捕獲された謎の生物「ラット・モンキー」に噛まれてしまう。その後、母親は体調を崩して寝こみ、ライオネルは懸命に介護する。しかし、母に容態は瞬く間に悪化、そしてゾンビになってしまう。
 ライオネルは仕方なく母親を埋葬するが、埋葬地の墓場にいた人々が次々に感染してゾンビ化。ライオネルは仕方なく自宅の地下室にゾンビを隔離して生活させる。しかし、ゾンビの存在を知らない叔父が自宅でパーティを開いてしまいゾンビを解放させたことから、血みどろの惨劇が始まる。」

 本作品に登場するキャラクターは皆ぶっ飛んだ人ばかりです。マザコンの主人公、過保護な母親、カンフーが得意な牧師、ベビーゾンビ・・・。強烈なキャラクターたちが織り成す濃厚かつ強烈な世界は一度見たら病みつきになります。

 全編にわたってハチャメチャな映画なのですが、ラストは上手くまとまり主人公は成長してハッピーエンドを迎えます。そのストーリー構成の上手さも本作品の魅力です。

 こんな素晴らしいスプラッターコメディー映画を監督したのは何と『ロード・オブ・ザ・リング』『キング・コング』など数々のファンタジー映画の傑作を手がけたピーター・ジャクソンです。『ブレインデッド』を撮った監督と『ロード・オブ・ザ・リング』を撮った監督が同じ人とは驚く限りです。
 しかし、本作品の徹底したスプラッター描写への監督のこだわりを見ると、後に『ロード・オブ・ザ・リング』での中つ国という架空の世界の描写へのこだわりとつながっていたのだなと思います。 

 『ロード・オブ・ザ・リング』にはまった人でスプラッター描写が苦手でない人はぜひ本作品を見ていただきたいと思います。

 ちなみに本作品のDVDは発売されてからすぐに廃盤となってしまい、現在アマゾンの中古コーナーやヤフーのオークションで8万円~10万円という法外な値段で取引されています。私もDVDを購入する時期を逃してしまい、非常に悔やんでいます。しょうもないB級ホラーが販売されて、このような傑作が手に入らないのはおかしいです。是非とも早期の再販を望んでいます。


上映時間 104分
製作国 ニュージーランド
製作年度 1992年
監督: ピーター・ジャクソン 
脚本: ピーター・ジャクソン、スティーヴン・シンクレア、フランシス・ウォルシュ 
撮影: マレイ・ミルン 
音楽: ピーター・ダゼント 
出演: ティモシー・バルム、ダイアナ・ペニャルヴァー、エリザベス・ムーディ、イアン・ワトキン、ブレンダ・ケンドール 
スチュアート・デヴァニー、 ジェド・ブロフィー

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