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2008年3月30日 - 2008年4月5日

『幻魔大戦』映画鑑賞日記

Photo  宇宙全域の消滅を企てる幻魔と超能力をもつ人たちとの戦いを壮大なスケールで描いた『幻魔大戦』。元々は平井和正と石森章太郎が共作で「週刊少年マガジン」に掲載されていました。掲載中から読者からの人気が高く、連載終了後も漫画や小説の形で続編が数々製作されました。
そんな『幻魔大戦』を当時勢いに乗っていた角川映画が自社初のアニメ作品として製作。日本アニメを代表するクリエイターを集め、音楽にキース・エマーソンを起用、声優に美輪明宏や江守徹など声優でない人を据えるなど大作感溢れる作りが大変話題になりました。

本作品は長い原作をかなり端折って作っているので、ストーリーに関しては大河ドラマのダイジェスト版を見ているかのようでした。それでも前半は主人公が超能力に目覚めて自らの運命を受け入れるまでを丁寧に描いており人間ドラマとして見ごたえがありました。しかし、後半は多くの仲間が次々登場するにも関わらず、その個性やドラマが余り描かれていないために集団での戦闘シーンの派手さの割りに今ひとつ話しに面白みがありませんでした。ラストも無理やりハッピーエンドにしたかのような展開で「えっ、これで終わり」といった印象を受けました。

 ストーリーに関しては個人的に残念な出来でしたが、映像に関しては今見ても大変見ごたえがありました。
 『AKIRA』の大友克洋がキャラクターデザインとして関わっているので、登場人物たちの独特な表情や姿だけを見ているとまるで大友作品を見ているかのような錯覚を受けました。(ストーリーも『AKIRA』に似てますしね。)
 またアニメファンの間では有名な金田伊功がスペシャルアニメーターとして参加しており、ラストの主人公たちと火炎竜と対決シーンで迫力のある映像を生み出していました。
 
 本作品は日本アニメを代表する傑作とまでは言い難い面がありますが、スケールの大きなアニメが好きな人や大友克洋が好きな人なら見て損はないと思います。  

上映時間 135分
製作国 日本
製作年 1983年
監督: りんたろう 
原作: 平井和正、石森章太郎 
脚本: 真崎守、桂千穂、 内藤誠 
撮影: 八巻磐 
美術: 男鹿和雄、窪田忠雄 
美術監督: 椋尾篁 
編集: 田中修 
音楽: 青木望 
音楽監督: キース・エマーソン 
キャラクターデザイン: 大友克洋 
作画監督: 野田卓雄 
声の出演: 古谷徹,小山茉美, 原田知世, 池田昌子, 林泰文, 美輪明宏, 佐藤正治 
白石加代子, 江守徹

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