『鳥』この映画を見て!
第232回『鳥』 今回紹介する作品はが鳥が突然人間を襲撃をする恐怖を描いたヒッチコック監督の傑作パニック映画『鳥』です。
本作品のストーリーは至ってシンプルで、アメリカの小さな田舎町を舞台に人間が鳥に襲撃される恐怖を描いていきます。
私は小学生の時に本作品を友達と図書館の視聴覚コーナーで鑑賞したのですが、理由なく鳥が襲う不条理な恐怖とショッキングな演出の数々に圧倒されたのを覚えています。
また、ヒッチコック監督の演出は斬新で、BGMも全くなく、鳥がなぜ襲うのか理由も一切提示されず、何も解決されないまま結末を迎えます。分からないゆえの恐怖と緊張感が本作品は終始漲っています。
鳥の襲撃のシーンも前半は前振りだけでなかなか見せてくれないのですが、中盤からこれでもかと畳み掛けるようにショッキングなシーンが次から次へと繰り広げられます。特に学校での子どもたちが襲撃されるシーンは、ヒッチコック監督の徐々に迫り来る恐怖の演出が冴え渡っています。
CGもまだない時代に、これだけリアルで恐ろしい鳥の襲撃シーンが撮影されたのは驚く限りです。
また、人間ドラマとして見ても結構面白く、ヒロインと彼氏の母との確執は別の意味で映画に緊張感を与えています。
本作品はヒッチコック監督の作品としても、また動物襲撃映画としてもかなり異色の作品ではありますが、大変見応えがあります。ぜひ、未見の方は一度ご覧ください!
上映時間 120分
製作国 アメリカ
製作年度 1963年
監督: アルフレッド・ヒッチコック
製作: アルフレッド・ヒッチコック
原作: ダフネ・デュ・モーリア
脚本: エヴァン・ハンター
撮影: ロバート・バークス
音楽: バーナード・ハーマン
プロダクションエグゼクティブ: ロバート・ボイル
出演: ティッピー・ヘドレン
ロッド・テイラー
スザンヌ・プレシェット
ジェシカ・タンディ
ヴェロニカ・カートライト
ドリーン・ラング
エリザベス・ウィルソン
エセル・グリフィス
チャールズ・マックグロー
ロニー・チャップマン
ジョー・マンテル
マルコム・アターベリイ
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