『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊2.0』映画鑑賞日記
押井守監督が『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』を自らリニューアルした『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊2.0』。(以降『2.0』と表記。)
95年に公開されたオリジナル版は世界中のアニメファンに絶賛され、アメリカではビルボード誌のビデオ週間売り上げ1位を記録したほどです。
今年公開された『2.0』ではビジュアルエフェクトを駆使して、全カットをバージョンアップ。3DCGによる新作カットも随所に挿入。
音響もドルビーサラウンドから6.1chサラウンド化され、台詞・音楽・SEなどもリニューアルされています。
『2.0』を見ての感想ですが、ヘリコプター等の3DCG化は特に気にならなかったのですが、素子のオープニングのビルからのダイブシーンと中盤の潜水シーンは正直見ていて違和感がありすぎでした。なぜあのシーンだけ素子を3DCG化したのか意図がよく分かりません。キャラクターを3DCG化するなら、全編・全登場人物すべきだと思いました。
映像のバージョンアップに関しては全体の色調がオリジナルの緑色からオレンジ色に変更されており、続編である『イノセンス』の雰囲気に近い感じになっています。
またオープニングタイトルもオリジナルから変更されています。個人的にはオリジナルの方がスタイリッシュだったような気がします。
音響に関しては『スターウォーズ』等を手がけたスカイウォーカー・サウンドが6.1chサラウンド化しただけあって、オリジナルよりも格段に素晴らしいです。特に銃撃シーンは迫力満点です。
ただ、今回新録でアフレコされた部分に関してオリジナルの方が良かったと思います。特に「人形使い」の声優が家弓家正から榊原良子に変わったことは残念でした。オリジナルの女性型の義体でありながら、中年男性の低い声であるいうところが強烈なインパクトがあったのですが、今回の榊原良子の声はオリジナルほどのインパクトはありませんでした。ただ、人形使いの声が女性になったこと自体はそれはそれで悪くはないかなとも思いましたが。
今回の『2.0』に関しては個人的には映像はオリジナルのままで、音響だけ6.1CH化しただけでも良かったかなと思いました。
上映時間:85分
製作国:日本
製作年度:2008年
監督: 押井守
原作: 士郎正宗
脚色: 伊藤和典
音楽: 川井憲次
声の出演:
田中敦子
大塚明夫
山寺宏一
仲野裕
大木民夫
玄田哲章
生木政壽
山内雅人
榊原良子
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