『崖の上のポニョ サウンドトラック』
お気に入りのCD NO.24 『崖の上のポニョ サウンドトラック』久石譲
今週土曜日から公開される『崖の上のポニョ』。そのサウンドトラックが公開に先駆けて今日発売されました。
音楽を手がけるのはナウシカ以降の全ての宮崎さんの長編アニメを担当している久石譲さん。今回の作品ではフルオーケストラとコーラスをフューチャーして、宮崎さんが作り出した不思議な海の世界を音楽で壮大かつカラフルに表現しています。
私は公開に先駆け一足先に試写会で鑑賞してきたのですが、冒頭は映像とオーケストラによる音楽のみで話しが進んでいきます。その際の映像と音楽がぴったり合っていて、さすが長年コラボレーションを続けてきた宮崎さんと久石さんだなと改めて思いました。
本作品は宮崎作品としては『魔女の宅急便』以来久しぶりにオープニングタイトルの後にスタッフとキャストのクレジットがあり、『海のおかあさん』という歌がバックに流れます。
この歌は宮崎さんは本作品のために「海そのもの」を歌った唄を作りたいという思いから制作されたものです。『千と千尋の神隠し』の主題歌「いつでも何度でも」の作詞を手がけた覚和歌子さんの詩「さかな」を元に宮崎さんが歌詞を書き上げ、久石さんが曲をつけ、ソプラノ歌手の林正子さんが歌っています。
歌詞・メロディー・声ともに透明感に溢れた美しさに満ちており、全ての命の源である母なる海への賛歌となっています。
映画の中で奏でられる曲の多くは『崖の上のポニョ・イメージアルバム』の音楽から発展したもので、優しく温かなメロディーとオーケストラとコーラスが奏でる重厚かつ繊細な音が、海の雄大さと繊細さ、主人公たちのストレートな思いと行動を見事に表現しています。
特に印象的だったのが大津波のシーンで流れる金管をメインにした「ワルキューレの騎行」に似た音楽!映像の迫力を倍増させる勇ましい音楽はとても印象に残ります。
エンディングにはテレビでもよく流れているので知っている人も多いであろう主題歌『崖の上のポニョ』が流れますが、映画の明るく楽しい雰囲気にピッタリ合う主題歌です。ちなみに映画の中でもこのメロディーがアレンジされて随所に登場します。
サントラは映画で使用された音楽の内、36曲が収録されています。映画を見た後にサントラを聴くと名シーンが次から次へと頭の中に思い浮かんできますよ!
1 深海牧場
2 海のおかあさん
3 出会い
4 浦の町
5 クミコちゃん
6 ポニョと宗介
7 からっぽのバケツ
8 発光信号
9 人間になる!
10 フジモト
11 いもうと達
12 ポニョの飛行
13 嵐のひまわりの家
14 波の魚のポニョ
15 ポニョと宗介Ⅱ
16 リサの家
17 新しい家族
18 ポニョの子守唄
19 リサの決意
20 グランマンマーレ
21 流れ星の夜
22 ポンポン船
23 ディプノリンクスの海へ
24 船団マーチ
25 赤ちゃんとポニョ
26 船団マーチⅡ
27 宗介の航海
28 宗介のなみだ
29 水中の町
30 母の愛
31 トンネル
32 トキさん
33 いもうと達
34 母と海の讃歌
35 フィナーレ
36 崖の上のポニョ(映画バージョン)
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コメント
早いなあ!もうサントラまで購入済みとは!!
ぽにょ先週見てきましたよ!
おっしゃるとおり、最近のハヤオさんはテーマや背景を抽象的に描き、ストーリーにメインをおくようになってきていますね。
ハウルの時にも感じましたが、より鮮明に感じました。
映画は感じる物、読み物。感じ方、読み方は自分次第だと思っています。
私は何度も見たい。
その両方を感じたい、読みたいと思ってしまいますね。
投稿: 勇気 | 2008年8月 3日 (日) 01時18分