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『崖の上のポニョ イメージアルバム』

お気に入りのCD NO.22 『崖の上のポニョ イメージアルバム』久石譲
Photo  2008年夏公開される宮崎駿監督最新作『崖の上のポニョ』。そのイメージアルバムが先日発売されました。音楽を担当しているのは『風の谷のナウシカ』以降の全ての宮崎作品の音楽を手がけている久石譲。今回のイメージアルバムを聞く限り、映画本編の音楽も素晴らしい仕上がりになりそうです。

 ちなみにイメージアルバムとは映画本編の音楽制作の半年から1年前に制作されます。宮崎監督から送られてくる作品に関する詩やメモをもとに久石さんが映画のイメージにあった音楽を作ります。
 映画本編の音楽を制作するときもイメージアルバムを基に監督と検討していきます。宮崎監督と久石さんは「ナウシカ」以降、すべてこの方法で映画音楽を制作しています。

 今回のイメージアルバムの特長は10曲中6曲が歌であるところです。『となりのトトロ』や『千と千尋の神隠し』でもイメージアルバムで歌が取り入れられていましたが、今回も素敵な歌が数多く収録されています。

 1曲目の『崖の上のポニョ』は12月に先にシングルとして発売されており聞いたことある人も多いと思いますが、明るいメロディと女の子のかわいい歌声そして中年男性の渋く優しい歌声が非常に印象的です。  
 2曲目の『サンゴ塔』は豊嶋泰嗣さんの奏でるストリングの音色が美しく、海の中をゆらゆら漂っているような感じの曲です。
 3曲目の『ポニョ来る』は何かがこちらに向かってやってくる感じが、ピアノの軽快なフレーズで表現されています。
 4曲目の『海のおかあさん』はバイオリンの優しい音色が聴いていてとても心地よいです。
 5曲目の『いもうと達』はNHK東京児童合唱団の卒団生で結成されたグループ「リトル・キャロル」が歌っているのですが、2部合唱の曲なのですが、響きあい重なり合う美しい歌声がとても印象的です。それにしても、この曲で歌われる「おねえちゃん」とは一体何を指すのでしょう?非常に気になります。
 6曲目の『フジモトのテーマ』と9曲目の『本当の気持ち』は藤岡藤巻が作詞とボーカルを担当しているのですが、中年男性の切なさや悲哀といったものがしみじみと伝わってきます。ちなみに『フジモト』とはポニョの人間の父親だそうです。
 7曲目の『発行信号』も優しい音色とメロディが印象的です。海の上で主人公の宗介とポニョが交流しているシーンに流れそうな曲です。
 8曲目の『ポニョの子守唄』は短い曲なのですが、聞いているとウトウトと眠りに誘われます。
 10曲目の『ひまわりの家の輪舞曲』。この曲は久石譲さんの娘である麻衣さんが担当しています。麻衣さんは『風の谷のナウシカ』でも歌声を披露しているのですが、透明感溢れる歌声が印象的です。

 映画の公開まではまだ半年くらいありますが、映画本編の音楽がどんな感じになるのか今から楽しみです。

1.崖の上のポニョ
 歌:藤岡藤巻と大橋のぞみ/作詞:近藤勝也/
 補作詞:宮崎駿/作・編曲:久石譲

2.サンゴ塔
 作・編曲:久石譲

3.ポニョ来る
 作・編曲:久石譲

4.海のおかあさん
 ヴァイオリンソロ:豊嶋泰嗣/作・編曲:久石譲

5.いもうと達
 歌:Little Carol/作詞:宮崎駿/作・編曲:久石譲

6.フジモトのテーマ
 歌:藤岡藤巻/作詞:藤岡藤巻/作・編曲:久石譲

7.発光信号
 作・編曲:久石譲

8.ポニョの子守唄
 歌:大橋のぞみ/作詞:宮崎駿/作・編曲:久石譲

9.本当の気持ち
 歌:藤岡藤巻/作詞:藤岡藤巻/作・編曲:久石譲

10.ひまわりの家の輪舞曲
 歌:麻衣/作詞:宮崎駿/作・編曲:久石譲

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