『ビートルジュース』この映画を見て!
第202回『ビートルジュース』
今回紹介する作品は鬼才ティム・バートン監督によるブラックホラーコメディ映画『ビートルジュース』です。
本作品の大ヒットによりティム・バートン監督はハリウッドのヒットメーカーの仲間入りをして『バットマン』の監督を務めることになりました。
ストーリー:「丘の上に立つ家に住む夫婦は車の事故で死んでしまい、幽霊となってしまう。その家に新しく一家が越してきて、住み慣れた家を好き勝手にリフォームしていく。夫婦は何とか家から彼らを追い出そうとするが、なかなか上手くいかない。困り果てた幽霊夫婦の前に自称"バイオ・エクソシスト"であるというビートルジュースという男が現れる。」
私は昔からティム・バートン監督が好きでしたが、私が始めて見た彼の作品が『ビートル・ジュース』でした。本作品を始めて見た時はダークでキッチュな雰囲気と悪ふざけなノリの演出に虜になりました。
死んだ夫婦の奮闘が描かれているのですが、妙に明るい霊界の描き方や個性豊かな登場人物たちやクリーチャーの姿に終始笑いがとまりませんでした。
本作品の題名ともなっているビートルジュースは出番自体は少ないものの、強烈なキャラクターで一度見たら忘れることができません。演じているのは『バットマン』でもコンビをマイケル・キートンですが、派手なメイクをしての終始テンション高い演技は最高に面白いです。
また若かりし頃のウィノナ・ライダーがゴスロリ調の黒い衣装を身に着けたオカルト好きの暗い少女を演じているのですが、妖しさと可愛いらしさと芯の強さが非常に魅力的です。
映像はティム・バートン監督らしくB級テイストなチープ感とおもちゃ箱をひっくり返したようなカラフルさに満ちています。特撮もミニチュアやクレイアニメ、ストップモーションなど手作り感溢れるものですが、それが何とも言えない良い味を出しています。
遊び心も満載で、オープニングの街の空撮シーンが途中からミニチュアの街に変わるところなど見ていてニヤッとさせられます。
あと私が本作品で一番好きなシーンは「バナナボート」の歌に合わせて踊るシーン。このシーンは何回見ても腹を抱えて笑ってしまいます。
非常に個性的な作品ですので好き嫌いは分かれるかもしれませんが、ティム・バートン好きなら外すことの出来ない傑作です。
上映時間 92分
製作国 アメリカ
製作年度 1988年
監督: ティム・バートン
原案: マイケル・マクダウェル、 ラリー・ウィルソン
脚本: マイケル・マクダウェル 、 ウォーレン・スカーレン
撮影: トーマス・アッカーマン
音楽: ダニー・エルフマン
出演: マイケル・キートン、アレック・ボールドウィン、ジーナ・デイヴィス、ウィノナ・ライダー 、キャサリン・オハラ、シルヴィア・シドニー、 グレン・シャディックス
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