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2007年8月12日 - 2007年8月18日

「スティーブン・スピルバーグ」私の愛する映画監督6

 今回はハリウッドきってのヒットメーカー「スティーブン・スピルバーグ」の魅力について語りたいと思います。

Steven_spielberg・スティーブン・スピルバーグ監督の歩み
(ヒットメーカーとなるまで)
 スティーブン・スピルバーグは1947年にオハイオ州で生まれました。小さい時から映画が好きで、8ミリカメラを使って映画をを撮っていたそうです。そして16歳で「ファイヤーライト」という長編映画を制作して、地元の映画館で一晩だけ興行したそうです。その後、ロサンジェルスに引っ越したスピルバーグはユニバーサル・スタジオに遊びに行っては、映画スタジオに忍び込み、ヒッチコック監督の撮影現場を見学していたそうです。そして、大学の時に短編映画『アンブリン』を監督。この映画がユニバーサルテレビの副社長に認められ、テレビドラマの監督に異例の若さで抜擢されます。スピルバーグは日本でも有名な『刑事コロンボ』など数十本のドラマを手がけます。そして、スピルバーグの名を一躍世界中に知らしめたテレビムービー『激突』を監督。このテレビムービーはアメリカで高視聴率を獲得、海外では劇場公開され、興行的にも成功を収めます。
 この作品の後、ハリウッドデビュー作品となる『続・激突!カー・ジャック』を監督。そして、次にスピルバーグの初の大ヒットとなる『ジョーズ』を監督。この作品でスピルバーグは一躍ハリウッドのヒットメーカーとなります。
 その後、脚本も手がけた『未知との遭遇』や『スターウォーズ』のジョージ・ルーカスと手を組んだ『レイダース/失われたアーク』などハリウッドの興行収入を塗り変える大ヒット作を連発します。そして1982年にはスピルバーグ監督最大のヒット作となる『E.T.』を発表。ハリウッドにおいて一番稼ぐ映画監督となります。

(80年代混迷の時代)
 ハリウッドきってのヒットメーカーとなったスピルバーグ監督は単なる娯楽作品だけでなく、文芸作品も手がけるようになります。人種差別を取り上げた『カラーパープル』や第2次世界大戦を取り上げた『大陽の帝国』などを監督します。しかし、批評家からの評価も悪く、スピルバーグ監督に人間ドラマは描けないというレッテルを貼られます。その後、ピーターパンを題材にした『フック』を監督しますが、制作費の割りに興行収入が低く、スピルバーグ監督にとって低迷の時期でした。

(90年代復活の時代)
 1993年はスピルバーグ監督にとって大きな転換点となる年となりました。リアルな恐竜が暴れまわる『ジュラシック・パーク』とホロコーストの恐怖を描く『シンドラーのリスト』を監督。『ジュラシック・パーク』はスピルバーグ監督久々の大ヒット作となり、『シンドラーのリスト』は念願のアカデミー監督賞・作品賞をもたらしました。その後もコンスタントに作品を発表。そして1997年に第2次世界大戦を描いた『プライベート・ライアン』にてアカデミー監督賞を再度受賞。名実と共にハリウッド一の監督となります。

(21世紀挑戦の時代)
 21世紀に入ってもスピルバーグ監督の勢い衰えることなく次々と作品を発表。キューブリック監督が構想していた『A.I.』やテロの悲劇を描く『ミュンヘン』など話題作・問題作を次々と手がけます。また、それと同時に『マイノリティ・リポート』や『宇宙戦争』などの娯楽作品も手がけヒットさせています。

・スティーブン・スピルバーグ監督作品の特徴
 彼の作品を語るときに欠かせない5つの特徴があります。

①映像革命
 彼の作品は常に今まで誰も見た事がないような世界を描き、観客に驚きを与えます。巨大なUFO、太古の恐竜、異星人、近未来世界。常に最新の映像技術を取り入れ、映像技術の進歩に貢献を与えています。
 また、映像技術だけでなく、撮影方法においても常に工夫を凝らし、観客を映画に引き込みます。『ジョーズ』のサメ目線の映像、『シンドラーのリスト』や『プライベートライアン』のドキュメンタリータッチの映像などインパクトのある映像は他の映画監督にも大きな影響を与えています。

②ユダヤ人としてのアイデンティティ
 彼はユダヤ人であるため、作品の多くにユダヤ人としての意識が反映される描写があります。『シンドラーのリスト』や『ミュンヘン』などはユダヤ人問題を直接扱った作品はもちろんのこと、『インディー・ジョーンズ』シリーズでナチスが悪者として登場することや『A.I.』におけるホロコーストを彷彿させるロボット虐殺のシーンなども監督のユダヤ人としての意識が強く感じられます。

③過激な暴力描写
 彼の作品はしばしば過激な暴力描写が見られます。娯楽作品においては常にユーモアと暴力が表裏一体となったシーンが数多く見られます。また戦争の悲惨さをテーマにした『シンドラーのリスト』『プライベートライアン』などでは目を背けたくなるほど残酷な描写の連続です。
 彼の暴力描写に対するこだわりは暴力が持つ恐怖とカタルシスの両面を熟知した上でのことだと私は思います。日常的空間における暴力に対する恐怖と非日常的空間における暴力のストレス発散機能。その両面を上手く使い分けて描写しているところが、彼の映画の特徴だと思います。

④親子の絆
 彼は10代のときに両親が離婚していることもあり、デビュー作「続・激突!カー・ジャック」から『ミュンヘン』まで常に親と子の関係が描かれます。70年代~80年代にかけては両親の関係がギクシャクしている家庭や母と子の絆を描いた作品がしばしば見られました。
 しかし、90年代~最近の作品にかけては父と子の絆を描いた作品が目立ちます。監督の子どもを持つ父親としての意識が強くなってきたのかなと思います。

⑤ジョン・ウィリアムズ
 彼の作品を語る上でジョン・ウィリアムズの音楽を外すわけにはいけません。『カラーパープル』と『トワイライト・ゾーン』を除いて、全ての音楽を担当しています。ジョン・ウィリアムズのブラスを巧みに用いた音楽は親しみやすいメロディーラインで多くの観客を虜にします。また、それだけでなく映像に更なる臨場感を与えてくれます。

 スピルバーグ監督の作品は映画ファンに常に映画を見る楽しみと喜びを与えてくれます。今後も彼の監督する作品からは目が離せません。

(フィルモグラフィー)
1974年「続・激突!カー・ジャック」
1975年「ジョーズ」
1977年「未知との遭遇」
1979年「1941」
1980年「未知との遭遇・特別編
1981年「レイダース/失われたアーク」
1982年「E.T.」
1983年「トワイライトゾーン」(第2話・「真夜中の遊戯」)
1984年「インディ・ジョーンズ魔宮の伝説」
1985年「カラーパープル」
1987年「太陽の帝国」
1989年「オールウェイズ」「インディジョーンズ最後の聖戦」
1991年「フック」
1993年「ジュラシック・パーク」 「シンドラーのリスト」
1997年「アミスタッド」「ロスト・ワールド ジュラシック・パーク」
1998年「プライベート・ライアン」
2001年「A.I.」
2002年「マイノリティ・リポート」「キャッチ・ミー イフ・ユー・キャン」
2004年「ターミナル」
2005年「宇宙戦争」「ミュンヘン
2008年「インディジョーンズ4」

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劇場初公開版スターウォーズを見る!

Star_wars_trilogy  アマゾンで限定発売されていた「スター・ウォーズ トリロジー リミテッド・エディション 30周年記念特製缶BOX」が自宅に届き、特典映像として収録された劇場初公開版『スターウォーズ』3部作を久しぶりに見返す機会を得ました。
 DVDや最近テレビで放映されている『スターウォーズ旧3部作』は97年に製作された特別編に基づいたものであり、劇場初公開のバージョンに大幅に手直しが加えられたものです。また映像の差し替えや追加シーンもいくつかあります。特に「新たなる希望」と「ジェダイの帰還」は変更している場面が多く、昔からのスターウォーズファンからは雰囲気を壊すと賛否両論がありました。私も「ジェダイの帰還」のラストの変更は微妙だなと思いました。
 私も以前は劇場初公開版のビデオを持っていたのですが、手放して以来、特別編しか見る機会がなく残念に思っていました。
 そんな中、昨年に劇場初公開版が期間限定でDVDとして発売されました。久しぶりに手が加えられていないスターウォーズを見たのですが、今見ても全然違和感がありませんでした。特別編で追加された映像も別になくても困りません。また、久しぶりに昔見た「ジェダイの帰還」のラストシーンを見ることができて感無量でした。やはり旧スターウォーズ3部作のラストはイウォーク族の祭りで終わらないとしっくりきませんね。
 ただ残念なのが、画質が悪い点です。オリジナルのネガでなく、以前発売されていたビデオからの流用なの大画面で見ると荒いです。できれば高画質りマスターで発売してほしかったです。

あと、日本版のみの特典である劇場公開時の吹き替えと字幕の収録は良かったです。さらに欲を言うとテレビ初公開時の吹き替えのバージョンも入れてほしかったです。私の中でルーク:水島裕、ハンソロ:村井国夫、レイア姫:島本須美が一番しっくりきます。

 特別編のスターウォーズしか知らない人は劇場初公開版も見てほしいです!

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「SF映画にはまる」私の映画遍歴12

 私は昔からSFの小説や映画が好きでした。SFという言葉はサイエンス・フィクションの略で、日本語に訳すと「空想科学小説」という意味になります。SFの厳密な定義に関してはSFファンの間でも様々な意見があります。「現代達成されていない科学技術」や「現代の科学が反映された世界」を扱えばSFだという意見もあれば、科学は関係なく未来や宇宙を題材に扱えばSFという意見もあります。個人的にはSFとは現代の人類が現実に未だ遭遇したことがない世界を描いた作品だと定義しています。
 私がSF映画にはまるきっかけとなった作品は『ブレードランナー』と『2001年宇宙の旅』でした。両作品とも中学生のときに見たのですが、これらの作品を始めてみた時は大変衝撃を受けました。人類の未来の世界を緻密に描いた映像と人間とは何かを問いかける深遠なストーリーに感銘したものでした。その後も洋画、邦画問わず数多くのSF映画を見たものでした。これは凄いと思う作品もあれば、くらだないと思う作品もありましたが、SF映画は私の青春時代を語る上で外せないものとなりました。
 SF映画のテーマは分類すると大体に5つに分かれます。

①人類と宇宙をテーマにした作品
 このテーマの作品として有名なのは『2001年宇宙の旅』や『未知との遭遇』です。この手の作品では人間の宇宙や地球外生命体に対する憧れと恐れが描かれることが多いです。

②人類の未来をテーマにした作品
 このテーマの作品として有名なのは『ブレードランナー』や『マトリックス』です。この手の作品では明るい未来を描く作品よりも暗い未来を描く作品が多いです。現代人の環境破壊や核戦争など未来に対する不安が反映されているのでしょう。
 また、この手の作品では人類とロボットやA.Iとの関係を描く作品も多いです。人間と人間が作り出した思考するモノとの共存を問う作品や思考するモノを通して人間の本質は何かを問う作品が多いです。

③タイムスリップをテーマにした作品
 このテーマの作品として有名なのは何といっても『バック・トゥ・ザ・フューチャー』だと思います。この手の作品では人間のタイムトラベルに対する憧れが強く反映されています。

④バイオテクノロジーをテーマにした作品
 このテーマの作品として有名なのは『ジュラシックパーク』や『アンドロメダ』です。この手の作品では人類の繁栄の為のテクノロジーが人類を危機に陥れるというような科学万能の現代に警鐘を鳴らすストーリーの作品が多いです。

⑤地球とは別の銀河系をテーマにした作品
 このテーマの作品として有名なのは『スターウォーズ』や『砂の惑星』などです。人類よりもはるかに高度な文明を持った世界を舞台に繰り広げられるスケールの大きなストーリーは見る者を魅了します。

*私のお薦めSF映画ベスト5

Andromeda『アンドロメダ』
 未知の病原体の謎を解明する科学者たちの姿を地道に描いたサイエンス・フィクションの傑作です。派手なシーンもなければ、有名な役者も登場しませんが、緊張感のあるストーリーで最後まで引っ張ります。
 

ディレクターズカット ブレードランナー 最終版『ブレードランナー』
 近未来を描いた作品でこの作品を超えるものは未だ出ていないと思います。混沌とした2029年のロサンゼルスの描写は何回見ても圧巻です。ストーリーもアンドロイドの哀しい運命に最後はいつも泣かされます。
 

2001『2001年宇宙の旅』
 この作品を超えるSF映画は登場するのでしょうか?60年代に製作された作品でありながら、映像・音楽・ストーリー全てが現代見ても遜色ありません。人類の進化の謎、地球外生命体との接触、人類とA.Iとの攻防とSF映画の面白さが凝縮された作品です。

GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊『攻殻機動隊』
 電脳化された近未来社会を舞台にした本作品。緻密な映像もさることながら、人間とは何かを深く考えさせられるストーリーに強く惹かれました。



未知との遭遇【ファイナル・カット版】『未知との遭遇』
 人類の地球外知的生命体との接触を描いた本作品。前半のミステリアスな展開は見ていてワクワクします。後半の音楽を利用した地球外知的生命体との交信シーンは圧巻の一言です。

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「ホラー映画人気キャラクター」私の映画遍歴11

 暑い日が続きますが、こういう日には冷えたビール、枝豆、そして背筋が凍りつくようなホラー映画に限りますね。
 そこで今回はホラー映画で人気のある不気味なキャラクターたちを紹介します。

・ジェイソン(『13日の金曜日』シリーズ)
Friday_13  ホラー映画で一番有名な殺人鬼と言えば何といってもホッケーマスクを被った不死身の殺人鬼ジェイソンでしょう。1980年代に登場して、スプラッター映画ブームの先駆けとなりました。サマー・キャンプ場「クリスタル・レイク」を舞台に遊びに来た能天気な若者たちを殺していくジェイソン。この作品、意外にも1作目はジェイソンは登場せず、2作目以降から登場します。またトレードマークのホッケーマスクは3作目から付けます。また5作目の作品もジェイソンは登場しません。
 シリーズが進むにつれてクリスタルレイクを離れ、ニューヨークや宇宙にも進出しています。
 ハリウッドではリメイクも予定されているとのことで、ジェイソンの恐怖はまだまだ続いていきそうです。

・フレディ(『エルム街の悪夢』シリーズ)
Erumu  ジェイソンと並んで有名な殺人鬼と言えばナイフの長い爪をつけて夢の中に現れる殺人鬼フレディでしょう。このシリーズの大きな特長は夢の中を舞台にしていることです。夢の中なので現実ではありえないような恐ろしい出来事が次から次へと起こりますし、殺人シーンも他のホラー映画に比べて大変派手です。1作目は夢か現実か分らない恐怖感にみちていましたが、シリーズが進むにつれてコメディ路線へと転換。フレディも陰惨な殺人鬼からお茶目な殺人鬼になっていきました。
 ジェイソンとも『フレディvsジェイソン』で一度ガチンコ対決をしています。この映画、内容自体は下らないですが、80年代のホラー映画界が生んだ2大殺人鬼が一度に見られるというお得感があります。

・マイケル(『ハロウィン』シリーズ)
Halloween ジョン・カーペンター監督の出世作で、殺人鬼映画の先駆けとなった本シリーズ。姉を殺して精神病院に入院させられたマイケルが脱走して町に戻ってきたところから話しが始まります。不気味なマスクを被り、包丁をもって人に襲いかかる姿は派手さはありませんが、不気味なものがあります。シリーズ化されましたが、1作目が一番怖いです。ちなみに3作目はマイケル自体が登場しない番外編ですので、見る方はご注意を!
 ちなみに今年B級ホラーの帝王ロブ・ゾンビ監督によってリメイクされた作品がアメリカで公開予定となっています。

・レザーフェイス(『悪魔のいけにえ』シリーズ)
Texaschainsaw  エド・ゲインの実犯罪にヒントを得て製作された本シリーズ。第1作目が公開された時は多くの映画ファンに衝撃を与えました。ヒッチハイクをしていた若者たちに襲いかかる殺人鬼レザーフェイス。電動ノコギリを振り回すレザーフェイスの姿は一度見たら忘れらないインパクトがあります。1作目はひたすら怖い作品でしたが、2作目以降はコメディ路線になり、怖さという点では今ひとつでした。『テキサスチェーンソー』という題名でハリウッドでリメイクもされています。

・貞子(『リング』シリーズ)
Ring_2   ジャパニーズホラーブームの先駆けになった本シリーズ。1作目のテレビの画面から抜け出すラストシーンは多くの観客を恐怖の渦に巻き込みました。このシリーズは日本で4作、ハリウッドで2作製作されましたが、第1作目が一番怖いですね。シリーズ化される中で貞子の生い立ちなども語られていきますが、結構かわいそうな女性なんですよね。ただ、それが分かるにつれて恐怖も軽減していくのですが・・・。
 1作目が傑作なのは貞子のインパクトも去ることながら、中田秀夫監督の演出の巧みさが大きいと思います。陰惨で重苦しい雰囲気の映像や音楽が見る者にゾッとするような恐怖感を与えてくれます。

・伽椰子&俊雄(『呪怨』シリーズ)
Juon  清水崇監督による大ヒットホラー『呪怨』シリーズ。今年の夏にハリウッドで製作された続編が日本でも公開されます。ストーリー自体は伽椰子&俊雄が住み着いている家に来た人間たちを呪い殺していくという単純明快なものです。彼らに狙われたら最後、どんな人間も呪い殺されてしまいます。このシリーズはストーリーを楽しむというより、監督が工夫を凝らした観客を怖がらせる手法を楽しめるかどうかで評価が分かれると思います。現在OVA版が2作品、日本で2作品、ハリウッドで2作品と計6作品が製作されていますが、一番怖いのはOVA版の第1作目だと思います。未見の方は一度ご覧になってください。

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