« 2006年12月24日 - 2006年12月30日 | トップページ | 2007年1月7日 - 2007年1月13日 »

2006年12月31日 - 2007年1月6日

『インデペンデンス・デイ』この映画を見て!

第136回『インデペンデンス・デイ』
Id4  今回紹介する映画は宇宙人に地球侵略を圧倒的なスケールで描いた『インデペンデンス・デイ』です。この作品のアメリカの有名な都市が次々と破壊されていくシーンが大変話 題となり、アメリカで公開された当時は記録的大ヒットを記録しました。
 私も映画が公開されたときは初日に満員の映画館で見たものでしたが、ハリウッド映画らしいスケールの大きなシーンの連続に圧倒されたものでした。特に半端ではない宇宙船の大きさ、アメリカの都市が木っ端みじんに破壊されるシーンの迫力、そして飛行機対UFOのガチンコ対決と派手な見せ場の連続に興奮したものでした。
 ストーリーはいかにもアメリカ万歳な展開が鼻につきましたが、そこはアメリカ映画ということで余り気にせず見たものでした。またよくよく考えると突っ込みどころ満載のストーリーであるのです。しかし、このようなお祭り映画にそんなリアリティを求めても仕方なく、如何に人類が侵略した宇宙人を倒すかだけに集中して見れば、これほど楽しめる娯楽映画はなかなかありません。
 登場する人物たちもこのような映画に如何にも登場しそうな人物ばかりですが、一人一人の登場人物の成長をきちんと描き、最後には見せ場も与えて、見ている観客に爽快感を与えてくれます。
 また、監督の演出も大変手際が良く、無駄なシーンが一つとしてなく、観客がこの手の映画に求めるシーンを次々と見せてくれるので、145分という長い上映時間も苦痛になりません。ローランド・エメリッヒ監督は基本的に大味な演出の監督なのですが、その大味さがこの映画にはぴったり合っています。 
 とにかく何も考えずひたすら派手なアクション映画をみてスカッとしたい時や映画を見て突っ込みを入れたい時はこの映画を見ることをお薦めします。

*この映画の突っ込みどころベスト5
5位 7月4日のアメリカ独立記念日に出撃するところ
4位 全く文明の違うUFOを簡単に操縦できる人間たち
3位 核兵器を簡単に自国内で使ってしまうところ
2位 大統領が自ら飛行機に乗り、出撃するところ
1位 宇宙人の使っているパソコンと人間の使っているパソコンのOSが同じであること

製作年度 1996年 
製作国・地域 アメリカ
上映時間 145分
監督 ローランド・エメリッヒ 
製作総指揮 ローランド・エメリッヒ 、ウテ・エメリッヒ 、ウィリアム・フェイ 
脚本 ディーン・デヴリン 、ローランド・エメリッヒ 
音楽 デヴィッド・アーノルド 
出演 ウィル・スミス 、ビル・プルマン 、ジェフ・ゴールドブラム 、メアリー・マクドネル 、ジャド・ハーシュ 、ロバート・ロジア 、ランディ・クエイド 、マーガレット・コリン 、ブレント・スピナー 、ヴィヴィカ・フォックス 、ハリー・コニック・Jr 、ジェームズ・レブホーン 、ハーヴェイ・ファイアスタイン 、ジェームズ・デュヴァル 、リサ・ジャクブ 、アダム・ボールドウィン 、ダン・ローリア 、ジェイ・アコヴォーン 、ロバート・パイン 、ビル・スミトロヴィッチ 

| | コメント (1) | トラックバック (1)

『輪廻』映画鑑賞日記

Photo_7  今回紹介する映画は『呪怨』シリーズの清水崇監督が輪廻転生をテーマにしたホラー映画『輪廻』です。
 清水監督というと観客に生理的恐怖感を感じさせる演出方法に定評がありますが、今回の作品においても清水監督らしい観客をドキッとさせる演出が随所にみられました。しかし、『呪怨』で見慣れているせいか、そんなに怖くはありませんでした。特に後半のゾンビもどきの幽霊?が出るシーンは怖いと言うより笑ってしまいました。
 またこの映画は、『廃墟となったホテル』・『人形』・『子どもの幽霊』など観客を怖がらせるために欠かせないホラー映画のアイテムが数多く登場するのですが、その使い方が古定番過ぎて、もうひとつインパクトに欠けていました。『廃墟となったホテル』のシーンはキューブリック監督の『シャイニング』を彷彿させるようなシーンでしたが、見せ方が平板であり、『シャイニング』ほどの恐怖は感じられませんでした。また少女の幽霊が持っている『人形』は見た目があまりにも不気味すぎて、逆にリアリティを損ねていました。あんな人形だったら子どもは気持ち悪くて絶対にかわいがらないと思います。
 
 ストーリーはミステリー仕立てになっており、最後の最後まで捻りのきいた展開となっており見応えがありました。誰が誰の前世を引き継いでいるかがこの映画のストーリーの大きなポイントであるのですが、映画の前半の見せ方が観客をミスリードさせるような演出をしており、後半の予想外の展開は観客にちょっとした驚きを与えてくれます。
 ただ残念なのは、今回の惨劇の張本人である大学教授がなぜ今回のような実験をしたのか動機が分からなく、ただの狂った人間にしか見えなかったことです。そこをもう少し描いたら、より深みのある映画となったと思います。

 この映画は日本のホラー映画の中では完成度の高い仕上がりとなっていますが、怖がらせ方が個人的にもう一つでした。

製作年度 2005年 
製作国・地域 日本
上映時間 96分
監督 清水崇 
脚本 清水崇 、安達正軌 
音楽 川井憲次 
出演 優香 、香里奈 、椎名桔平 、杉本哲太 、小栗旬 、松本まりか 、小市慢太郎 、治田敦 、三條美紀 

| | コメント (2) | トラックバック (3)

2006年劇場公開映画マイベスト5

   今年も数多くの映画が日本で公開されました。そこで昨年に引き続き、私が特に印象に残った&満足した映画ベスト5を紹介したいと思います。

5位 『トンマッコルへようこそ』
Welcome_to_dongmakgol_1 韓国で2005年度大ヒットした反戦ファンタジー映画『トンマッコルへようこそ』。グリーンを基調とした映像の美しさ、久石譲の透明感溢れる美しい音楽が映画をファンタジックな雰囲気を高めていました。ストーリーも寓話的でありながら、極めて朝鮮半島のシビアな現実を含んだものでした。南北分断の悲劇という政治的メッセージの強い作品をこのようなエンターテイメント作品として制作することができる韓国映画界の勢いと才能が感じられる映画でした。

4位 『ミュンヘン』
Myunhen  スピルバーグ監督がイスラエルーパレスチナ問題という複雑で深刻な政治問題を題材に制作したサスペンス映画『ミュンヘン』。暴力の連鎖の悲劇という非常に重いテーマを扱った作品ですが、スピルバーグ監督らしくサスペンススリラーとしても非常に緊張感溢れる作品に仕上がっています。また、この映画は暴力描写がとても生々しいのも大きな特徴で、スピルバーグの暴力的な側面が前面に出ています。

3位 『嫌われ松子の一生』
Memory_of_matuko_1  日本一不幸な女性・松子の一生をミュージカル仕立てで描いた『嫌われ松子の一生』。中谷美紀の体当たりとも言える熱演と脇を固める豪華な共演者、そして『下妻物語』の監督・中島哲也のキッチュでポップな演出が大きな見所となっています。監督の語り口が人によっては好き嫌いがあると思いますが、一度は見て損はない日本映画だと思います。

2位 『父親たちの星条旗』
Flags_of_our_fathers_1  クリント・イーストウッドが日米双方の視点から“硫黄島の戦い”を描く“硫黄島プロジェクト”。現在、第2弾の『硫黄島からの手紙』が日本で公開され大ヒットしていますが、個人的には第1弾として公開された『父親たちの星条旗』がお薦めです。『父親たちの星条旗』はアメリカ兵士の側から硫黄島の戦いとその後の兵士たちの人生を描いた作品なのですが、他のハリウッドの戦争映画のように戦争を単なる美談として扱っていないところが大きな特徴です。兵士たちが国家によって翻弄される姿をクールに描いたこの作品は、戦争の醜さと戦場で戦った兵士への哀悼が強く感じられる仕上がりとなっています。 

1位 『時をかける少女』
Time_wait_for_no_one_1  今年度ベスト1の作品は口コミで人気が広がったアニメ映画『時をかける少女』です。筒井康隆の有名な原作を基にしたこの作品。ここまで素晴らしい青春映画に出会えたのは久しぶりです。笑って、どきどきハラハラして、最後は切なさとさわやかさで胸がいっぱいになります。この作品を見ると、かけがえのない今という一瞬の大切さ、そして未来向かって進むことの大切さに気付かされます。

*2006年度ワースト映画: 『ゲド戦記』
 ジブリ作品でここまで失望させられるとは思いもしませんでした。世界的に有名な児童文学の傑作をここまで改悪させるとは・・・。ジブリの行く末が心配です。

| | コメント (2) | トラックバック (1)

« 2006年12月24日 - 2006年12月30日 | トップページ | 2007年1月7日 - 2007年1月13日 »