『ユージュアル・サスペクツ』この映画を見て!
第181回『ユージュアル・サスペクツ』
今回紹介する作品はラストの驚愕の展開が話題を呼んだミステリー映画の傑作『ユージュアル・サスペクツ』です。
本作品に関してはストーリーについて余り細かく語ることができません。なぜなら、複線が張り巡らせたストーリーを語りすぎると本作品の魅力が半減してしまうからです。未見の方は何の予備知識もなく一度見てください。ラスト10分の展開に「やられた!」と思うこと間違いないです。そして、一度見たら、もう一度最初から見たいという衝動にかられることでしょう!
ストーリー:「カルフォニアのとある港でコカインを積んだ密輸船が爆破される事件が発生。警察は唯一の生存者キントの尋問を始める。キントは爆破事件が起こるまでの経過と爆破事件の黒幕である大物ギャング「カイザー・ソゼ」について語るが・・・。」
繰り返しになりますが、本作品の魅力は緻密に組み立てられたストーリーです。途中までは普通の犯罪映画のような展開なのですが、謎の大物ギャング「カイザー・ソゼ」が登場してからは緊張感が一気に加速。カイザー・ソゼは何者なのか?そして、冒頭に出てきた爆破事件の真相は何だったのか?見る者は画面に釘付けになると思います。そしてラスト10分の観客の予想を裏切る予想外の展開。ラストまで見た観客は事件の真実を探るために何度も見直し、その度ごとに新たな発見をすると思います。
本作品の凄いところはオチを知ってから見ても面白いところです。監督のブライアン・シンガーは随所に伏線となるカットやシーンを散りばめており、2回目以降に見るとこの演出にはこんな意図があったのかと思わず唸ってしまいます。
監督も脚本家も当時新人だったにも関わらず、このような作品を完成させるとは大したものです。
もちろん役者の演技も大きな見所の一つです。ガブリエル・バーンの大人の男を感じさせる渋い演技 、ピート・ポスルスウェイトの存在感溢れる演技 、若かりし頃のベニチオ・デル・トロのチンピラ姿、そして本作品でアカデミー助演男優賞を受賞したケヴィン・スペイシーの一癖も二癖もある演技!本作品は個性派男優たちの見事なアンサンブルが楽しめます。
サスペンス映画が好きな人は一度は見て損のない作品だと思いますよ!
製作年度 1995年
製作国・地域 アメリカ
上映時間 105分
監督 ブライアン・シンガー
製作総指揮 ロバート・ジョーンズ 、ハンス・ブロックマン 、フランソワ・デュプラ
脚本 クリストファー・マッカリー
音楽 ジョン・オットマン
出演 ガブリエル・バーン 、チャズ・パルミンテリ 、ケヴィン・ポラック 、ピート・ポスルスウェイト 、ケヴィン・スペイシー 、スージー・エイミス 、ジャンカルロ・エスポジート 、ベニチオ・デル・トロ
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