『トランスフォーマー』この映画を見て!
第170回『トランスフォーマー』 今年の夏は『スパイダーマン3』に始まり『パイレーツ・オブ・カリビアン3』、『ダイハード4.0』など人気シリーズ作品の最新作が数多く公開されていますが、個人的に今年の夏一番お薦めの作品は今回紹介する作品『トランスフォーマー』です。製作総指揮・スティーヴン・スピルバーグ、監督マイケル・ベイという現在のハリウッドを代表するヒットメーカーがタッグを組んだ本作品。80年代日本でタカラより発売され大ブームとなった変形ロボット玩具トランスフォーマーシリーズ。玩具だけでなく、マンガ化やアニメ化もされ、多くの男の子の心を虜にしました。
昨年に『トランスフォーマー』がハリウッドで映画化されると知ったときは、玩具を主人公に映画を撮ることに大変驚きました。CGが発達した現在なら、リアルな映像に仕上がるのだろうとは予想していましたが、ハリウッドで巨大ロボットを扱った作品が意外にも今までほとんどなかったので一体どんな映像に仕上がるのか大変興味がありました。
今年に入ってから予告編が公開され、徐々にトランスフォーマーの姿が明らかになるつれて、その迫力のある戦闘シーンに圧倒され、公開を待ち遠しく思ったものでした。
そして、公開日である今日朝一番に映画館に行き鑑賞してきたのですが、ド迫力の映像にひたすら圧倒された2時間20分でした。個人的には『ターミネーター2』や『ジュラシックパーク』、『マトリックス』に匹敵するほどのインパクトのある映像でした。
特にトランスフォーマーたちがトランスフォームするシーンはワンカットで描かれるのですが、その映像のリアルさとカッコよさには感激しました。
また後半の白昼の市街地でのロボット同士の戦闘シーンも今まで見たことないほど物凄い迫力あるシーンの連続で、一瞬たりとも目を離す隙がありませんでした。車が宙を舞い、ビルが吹っ飛び、ロボット同士が取っ組み合う姿は見ていて壮観です。ここまでリアルにロボット同士の闘いを描いた作品は見たことがありません!
ハリウッドきってのVFX工房のILMが350人もの人員を投入して制作しただけのことはあります。きっと今年のアカデミー視覚効果賞は本作品が受賞するでしょう。
もちろんこの映像の迫力はCGだけでなくマイケル・ベイ監督こだわりのライブアクションが効果を挙げているのだと思います。アメリカ国防総省に協力してもらい、実際の戦闘機や基地を借りて撮影をした映像の数々はCGや模型では出せない迫力があります。(ただ、裏を返せばアメリカ軍のプロパガンダ映画的な要素も強く、どうかなとも思いますが・・。特に映画の前半で米兵がイラクの子どもを守ろうとするシーンは米兵のうそ臭いヒューマニズムを感じてしました。)
本作品のストーリーで特に私が良かったのは少し内気な普通の男の子を主人公に持ってきたことです。どこにでもいるカッコ良くもなければ、特に才能があるわけでない男の子。その子がある日突然世界を揺るがす闘いに巻き込まれるという展開は男の子心をくすぐる展開です。(逆に女性にはイマイチかもしれませんが・・・。)
マイケル・ベイ監督の作品はストーリーが間延びしているものが多いのですが、本作品は無駄なシーンがなく、メリハリのある展開で最後まで飽きることなく見れました。そこはスピルバーグ監督が製作総指揮で関わっていることが強く影響していると思います。内向的な少年が未知の生命体と友情をはぐくむという展開は『ET』を彷彿させますし、突然未知の生命体が侵略するという展開は『ジョーズ』や『宇宙戦争』を彷彿させます。スピルバーグの嗜好が反映されたストーリーをダイナミックなアクションで定評のあるマイケル・ベイ監督が映像化したことが本作品を成功に導いたのだと思います。
本作品はすでに続編の製作が決定されたようですが、次回作もどのような展開になるのか今から楽しみです。
暑い夏、スカッとした映画を見たいなら、『トランスフォーマー』お薦めです!
製作年度 2007年
製作国・地域 アメリカ
上映時間 144分
監督 マイケル・ベイ
製作総指揮 スティーヴン・スピルバーグ 、マイケル・ベイ 、ブライアン・ゴールドナー 、マーク・ヴァーラディアン
脚本 アレックス・カーツマン 、ロベルト・オーチー
音楽 スティーヴ・ジャブロンスキー
出演 シャイア・ラブーフ 、タイリース・ギブソン 、ジョシュ・デュアメル 、アンソニー・アンダーソン 、ミーガン・フォックス 、レイチェル・テイラー 、ジョン・タートゥーロ 、ジョン・ヴォイト 、ケヴィン・ダン 、マイケル・オニール 、ジュリー・ホワイト
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