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『ホビットの冒険』街を捨て書を読もう!

『ホビットの冒険』 著:J.R.R.トールキン 訳:瀬田 貞二 岩波書店
Hobitt  今回紹介する本はファンタジー小説の傑作『ホビットの冒険』です。
 この作品は『指輪物語』の前日譚にあたります。『指輪物語』は『ロード・オブ・ザ・リング』として映画化され、日本でも大ヒットをしました。この作品では映画の第一部冒頭で登場していたフロドの叔父にあたるビルボ・バギンズが主人公として活躍します。映画でもビルボが指輪を拾う経緯が少しだけ紹介されていましたが、この作品ではビルボがゴラムからどう指輪を奪ったかが詳細に描かれます。
 また『指輪物語』でおなじみの魔法使いガンダルフも登場し、ビルボの冒険の手助けをします。
 『ロード・オブ・ザ・リング』を見たことある人や『指輪物語』を読んだことある人がこの作品を読むと非常に楽しめる作品です。また児童文学として書かれているので、『指輪物語』と比べると大変読みやすいです。
 
 主人公のホビット「ビルボ・バギンズ」は魔法使いのガンダルフに誘われて、13人のドワーフ達と邪竜スマウグに奪われたドワーフの財宝を取り返すためにはなれ山を目指して冒険の旅に出ます。トロルやゴブリン、巨大な蜘蛛などに襲われながらも、何とか勇気と知恵を持って危機を乗り越えるビルボと仲間たちの姿が生き生きと描かれていきます。

 この作品は最初は奪われた宝物を取り返しに行くだけの単純なストーリーのように思うかもしれませんが、後半は予想外の展開になります。私も始めて読んだときは後半のスケールの大きな展開に釘付けになったものでした。宝を求めた結果、引き起こされる争いの悲しみがこの作品では描かれます。他の勧善懲悪のファンタジー小説にはない深みと面白さがこの作品にはあります。
 またこの作品で登場する姿を消すことができる指輪が、将来中つ国を揺るがすことになるとはビルボもガンダルフもきっと思っていなかったでしょうね。
 
 この作品も『指輪物語』と同じく映画化の話が持ち上がっています。しかし、『ロード・オブ。ザ・リング』を監督したピーター・ジャクソンは製作スタジオと対立しており、監督を降ろされました。今候補としては『スパイダーマン』のサム・ライミがあがっています。個人的にはピーター・ジャクソンに監督してほしいのですが、どうなるでしょうね。

 『ホビットの冒険』は子どもから大人まで誰が読んでも楽しく、味わい深いファンタジー小説の傑作です。ぜひ読んでみてください!

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