ビョークの魅力2
今回はビョークのビデオクリップの紹介をしたいと思います。ビョークのビデオクリップは歌同様にとても独創的で魅力的です。
ビョークにとってビデオクリップは単なるプロモーションでなく、自分の世界を表現をするための重要なアイテムです。ビョークは今までに20本近いビデオクリップを制作していますが、どの作品も映像作品としてイマジネーションに溢れ見ごたえがあります。
私が特にビョークのビデオクリップでお気に入りなのは『ヨーガ』、『イッツ・オー・ソー・クワイエット』、『オール・イズ・フル・オブ・ラヴ』の3本です。
『ヨーガ』はサード・アルバム『ホモジェニック』に収録されている歌でビョークのアイスランドへの思いが詰まっています。この曲をビデオクリップではアイスランドの大自然を取り入れてスケールの大きな映像で見事に表現しています。ビョークのメッセージをストレートに表現した映像は見る者の心にもダイレクトに響いてきます。
このビデオクリップを手がけた監督のミシェル・ゴンドリーはビョークのビデオクリップを数多く手がけており、ビョークの世界を映像で最も巧みに表現できる監督です。最近では『ヒューマン・ネイチャー』など映画の監督も務めています。
『イッツ・オー・ソー・クワイエット』はセカンドアルバムに収録されている歌です。ビデオクリップはこの曲の特長であるビック・バンド・サウンドを活かしてミュージカル仕立てに撮影されいます。楽しそうに歌い踊るビョークの姿は見ていて、とても楽しいです。監督は『マルコビッチの穴』で映画デビューしたスパイク・ジョーンズが手がけています。彼の映像へのこだわりがこの作品でも見事に発揮されています。
『オール・イズ・フル・オブ・ラヴ』は発表当時大変話題になったビデオクリップです。2体の無機質なアンドロイドがキスを交わす映像は何ともいえない美しさとエロスが漂っており、愛とは何かを見る者に訴えかけてくるだけの力がありました。この作品は単なるビデオクリップを超えた芸術的価値のある作品です。
ビョークのビデオクリップは一度見ると虜になります。ポップでキッチュでアナーキーな映像はビョークの表現者としてのこだわりを感じます。
*ビョークのビデオクリップが収録されているDVD
『コンプリート・ヴォリューメン 1993-2003 グレイテスト・ヒッツ』
ビョークのソロ・デビューから03年までの全ビデオ・クリップを集めた作品で、00年に出た『ヴォリューメン』を全21曲に拡大させた完全版。
1. ヒューマン・ビヘイヴィアー
2. 少年ヴィーナス
3. プレイ・デッド
4. ビッグ・タイム・センシュアリティ
5. ヴァイオレントリー・ハッピー
6. アーミー・オブ・ミー
7. イゾベル
8. イッツ・オー・ソー・クワイエット
9. ハイパーバラッド
10. ポッシブリー・メイビー
11. アイ・ミス・ユー
12. ヨーガ
13. バチェラレット
14. ハンター
15. アラーム・コール
16. オール・イズ・フル・オブ・ラヴ
17. ヒドゥン・プレイス
18. ペイガン・ポエトリー
19. コクーン
20. イッツ・イン・アワ・ハンズ
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