ビョークの魅力
私が一番好きな洋楽アーティストと言えばアイスランド出身の歌姫ビョークです。ビョークは1977年に12歳でデビュー、その後バンド「ザ・シュガーキューブス」を結成して注目され、1993年ソロデビューアルバム『デビュー』が世界中で大ヒットを収めます。現在ソロで5枚のアルバムを発表していますが、どのアルバムも常に独創的で完成度も高く、聞く人の心を捉えて離せません。
私がビョークを知ったのは2000年に公開され賛否両論を巻き起こしたミュージカル映画『ダンサー・イン・ザ・ダーク』でした。この映画は理不尽で重苦しいストーリーで、見るのがとてもつらい作品ではありましたが、主演のビョークの歌と演技の素晴らしさから最後まで画面に釘付けにさせられた作品でした。この作品を見て、私は力強いビョークの歌の虜になってしまい、ビョークのCDを買い揃えたものでした。
ビョークの作り出す歌の最大の魅力はその歌唱力です。ある時は獣のように、ある時は無邪気な子どものように、ある時は慈愛に満ちた女神のように、曲によってさまざまな声を使い分けるビョークの歌声。そんな彼女の歌声は聞く者の心を揺さぶります。
また音へのこだわりも彼女の歌の魅力です。日常の音からストリングス、さらにシンセによる打ち込みの音まで幅広い音を使い表現される彼女の歌。音によってビョークは自分の世界をカラフルに描き出します。
ビョークの歌は聞く者を心地よくさせるだけに止まらない力があります。彼女の紡ぎだす言葉や音は聞く者の感情を解きほぐし、生きる力を与えてくれます。
ビョークは歌でしか表現できない世界、伝えられない思いを見事に表現できる芸術家でありエンターテナーであると私は思います。
*ビョークお薦めCDベスト3
3位『ダンサー・インザ・ダーク』
映画の内容はさておき、音楽の完成度の高さは文句のつけようがありません。工場のプレス音など日常の音から始まる歌の数々は現実と幻想の世界を違和感なくつなげていました。どの曲も名曲ばかりですが、レディオヘッドのトム・ヨークとのデュエット「I've Seen It All」は鳥肌が立つほどの名曲です。
2位『ヴェスパタイン』
『ダンサー・イン・ザ・ダーク』の後、2001年に発表されたこのアルバムは、今までのアルバムと打って変わって内省的で静かな仕上がりとなっています。ビョークの内に内にと潜り込むような音楽世界は聞く者の魂を優しく癒します。私のお薦めは12曲目の「ユニゾン」です。私はこの曲を聴くと歌詞の美しさとビョークの優しい歌声に涙が溢れます。
1位「ホモジェニック」
このアルバムにビョークの魅力が詰まっているといっても過言ではありません。CGを利用した独特はジャケットデザインも印象的ですが、収録された曲も印象的なものばかりです。特に2曲目の「Joga 」と10曲目の「All is full of love 」は聞く者の魂を揺さぶります。このアルバムを聞かずしてビョークは語れません!
| 固定リンク
「音楽」カテゴリの記事
- 「中島みゆきTOUR2010」に行ってきました!(2010.12.10)
- 『Minima_Rhythm』(2010.10.30)
- 『Melodyphony』(2010.10.30)
- 夜会 VOL.16『夜物語 本家・今晩屋(2010.10.16)
- 『真夜中の動物園』中島みゆきのアルバム紹介(2010.10.16)
「お気に入りのCD」カテゴリの記事
- 『Minima_Rhythm』(2010.10.30)
- 『Melodyphony』(2010.10.30)
- 『真夜中の動物園』中島みゆきのアルバム紹介(2010.10.16)
- 『DRAMA!』中島みゆきのアルバム紹介(2009.11.18)
- 『短篇集』中島みゆきのアルバム紹介(2009.08.24)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント