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『AKIRA』街を捨て書を読もう!

『AKIRA』 著:大友克洋 講談社
Akiramanga  今回紹介する本は日本の漫画史に名を残す近未来SF青春漫画『AKIRA』です。1982年から1990年にかけてヤングマガジンで発表された『AKIRA』は連載当時から大変話題になりました。今までの日本の漫画には見られない緻密な背景描写、スケールの大きなストーリー展開、個性的な登場人物たちの活き活きとした姿など、他の漫画を遥かに凌駕する完成度を誇っています。特に東京の街が崩壊していく様子の緻密な描写は圧巻で、まるで映画を見ているような迫力があります。

 私は漫画より先に映画から『AKIRA』の世界に入ったのですが、映画版『AKIRA』を見たときは今までのアニメにはなかった緻密な作画と背景に圧倒されたものでした。映画を見た後、原作が気になり単行本を買い揃えて読んだのですが、あまりの面白さに1日で読破したものでした。
 
 映画では駆け足だったストーリー展開もじっくりと語られており、映画では端役だった登場人物が実は重要な人物だったりして読み応え満点でした。映画は1巻から3巻までと6巻をつなぎ合わせたようなストーリーですが、原作はさらに崩壊した東京の街でのAKIRAを巡る激しい争いが描かれており、映画よりもスリリングかつパワフルなストーリーが展開していきます。
 『AKIRA』は日本のマンガを語る上で外せない作品です。ぜひ一度読んでみてください!
 
 

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» AKIRA (全6巻) / 大友克洋 [日曜感想文 - ジャンル別1000件を超える感想]
敢えて語る必要のないほど有名な作品。ただ、僕はあんまり好きじゃない。もちろん凄いとは思うんだけど…。好きじゃない理由の一つとして話の密度が薄すぎるっていうのがあります。2〜4巻あたりはドタバタが多す...... [続きを読む]

受信: 2007年2月11日 (日) 22時45分

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