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2006年1月29日 - 2006年2月4日

肝臓を痛める

ここ最近、胃や目の調子が悪いと思っていたら、今日の朝、起きられないくらいしんどくなり、職場を休んでしまいました。午後から病院に行くと、肝臓が悪いとのこと。以前は胃潰瘍の疑いがあると言われていたので、肝臓が悪いという予想外の診断結果にブルーになってしまいました。血液検査によると肝臓に関係する数値が通常の50倍から100倍とのこと。急遽点滴をして、明日に精密検査の予定です。アルコールも最近は飲んでいないのに、医師や看護師にお酒を飲み過ぎていないかやたら聞かれて、またブルーになってしました。まだ病名ははっきりしていませんが、世の中、いつどんな病気にかかるか分かりませんね。皆さんもお気を付けください。

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街を捨て書を読もう「ねじまき鳥クロニクル」

「ねじまき鳥クロニクル」 作:村上春樹 新潮社

ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編

 『ねじまき鳥クロニクル』3部作合わせて1000ページを超える大長編で、発表当時大変話題になった作品でした。タイトルや各章に付いているサブタイトルだけを見ると一見どんな話しかつかめないですが、文章はとても読みやく、一度読み始めると次の展開が気になり、最後まで一気に読める作品です。ストーリーは主人公の僕が突然失踪した妻の失踪した理由と彼女の行方を探す話しを主軸に、主人公の周囲の現れる奇妙な人物たちのさまざまなエピソードが合間合間に描かれるという重層的な構造になっています。そようなストーリー展開の中で「人間が生きるとは何か?」「心の闇とは?」「世界はどういう構造になっているか?」「他者をどこまで理解することができるのか?」これらの普遍的なテーマを追求する作品になっています。

 ごく平凡な日常を送る主人公の「僕」の周りで突然起こり始める非日常的な出来事。今まで当たり前におもっていたものが、当たり前でなくなり、平穏な日常の裏に潜む非日常的で奇妙な世界に足を踏みれていく主人公。人間の理性で割り切れるほどこの世界は単純ではなく、つねに謎と不条理に満ちている。常識・文化・文明の中で忘れ去られる人間の心の闇・世界の闇。闇の中で浮かび上がる存在という光。生と死、暴力と愛、性と欲、偶然と必然、相反する世界で生きている私たち人間という存在。この小説は現代人が見失いかけている存在の本質・世界の本質について、極めて鋭い考察のなされている小説です。それでいて文章は読みやすく、面白いので、是非興味のある方は読んでみてください。

  

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夜会14「24時発00時発」に行ってきました!

IMG_3942   ついに中島みゆきの夜会14に行ってきました。見終わった後はあまりの素晴らしさに言葉が出ませんでした。今回で3回目6年ぶりの夜会鑑賞。(1回目は98年の「海嘯」、2回目は00年の「ウィンター・ガーデン」)先週はあと何日寝ると夜会に行けるか指折り数えて待っていたものでした。
 そしていよいよ当日。前日の夜から目と胃の調子が悪くて、目は充血し痛いし、食欲もなく、かなり最悪のコンディションでの出発となりました。新幹線に乗ること3時間、人混みをかみ分け渋谷に着き、目薬と胃薬を買い、まずは少しでも体調を整えようとホテルで休憩。19:15開場だったので、17過ぎに起きて、会場の青山劇場に。今までずっとシアターコクーンだったので、今回の青山会場はどんな感じなのか、そして自分の席がどこら辺なのか考えながら向かいました。早めの夕食を近くのフランス料理屋で取り、迫り来る開場時間に私の心拍数も期待と興奮で上昇していきました。弱った胃にフランス料理は少々応えたようで、かなり気持ち悪くなってしまったのですが、後少しで中島みゆきに会えるという思いで胃の気持ち悪さを押さえ込み、いざ会場に。
IMG_3929 ちょうど開場5分前で、チケットを持った人が列をなして開場を待っていました。そしてついに19:15開場。ロビーでまずパンフレット(3000円)を購入して、席の場所を確認。すると信じられないことに、一番前。これにはびっくり仰天!(本当は前にあと何列か席があったのですが、バンドの演奏場所としてオーケストラピットとして使われており、私の座っていた列A列が一番前になったのでした。)開演までの時間パンフを読み、目の前にあるバンドの楽器を眺め、今から始まる夜会への期待をふくらましていきました。時間に余裕があったのでグッズ販売会場に行ったのですが、今回はいまいち欲しいものがありませんでした。限定50個の懐中時計はちょっと欲しかったですが12,000円もするので手が出ませんでした。ちなみにコクーンでしていた時は、その回の夜会に合わせた夜会オリジナルカクテルなるものが発売されていて、毎回飲むのを楽しみにしていたのですが、今回は探してみたものの置いてなくて少し残念でした。
 そしてついに20時開演。中島みゆきがどこから登場するのか固唾を飲んで待っていると、右手側から現れた中島みゆき。そして何と私の席の前あたりで立ち止まり歌を歌い始めたではありませんか!その歌う姿に体調不良も吹き飛んでしまい、いっきに夜会の世界に引き込まれてしまいました。みゆきさんがほんとに目の前にいて、歌っているときの表情もはっきり分かり、感激でした。
 今回の夜会は前回の「24時発0時発」の再演なのですが、ストーリーはだいぶアレンジが加わっています。特にホテルのフロントの男性の正体が前回と違っています。この変更により、後半の物語の流れはだいぶ変わっています。全体的に前回よりストーリーや伝えたいメッセージを観客が受け取りやすくなっており、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』へのオマージュがよりはっきりと打ち出されています。役者は影役の香坂千晶さんは続投、ホテルのフロント役の人は変わっており、今回はコビヤマ洋一さんが演じております。前回は詩人の三代目魚武濱田成夫さんが演じたのですが、前回の魚武さんの雰囲気と今回のコビヤマさんの雰囲気はだいぶ違っており、前回よりコミカルな演技が増えています。美術も基本的に前回と変わらないのですが、背景画をいくつかのシーンで使っており、物語の背景を観客がつかみやすくなっています。ラストシーンの劇場空間いっぱいに輝く星の美しさとステージ上の列車の出現にはびっくりしました。歌に関しては基本的に前回と変わっていませんが、何曲かアルバム『転生』で付け加えられた2番の歌詞も歌っていました。
 今回の見所はとにかく全編に流れる「歌」。力強い歌詞を圧倒的な歌唱力で歌いあげる中島みゆきの姿は鳥肌ものです。後半の30分は歌の力で魂が揺さぶられました。感動するとかいう次元を超えて、魂そのものがわしづかみにされました。特に「命のリレー」という曲をラスト歌うのですが、この歌がとても素晴らしくて、涙が出ました。全ての生きとし生けるものが生きていく意味について壮大なスケールで歌っているのですが、中島みゆきのその歌い方は神懸かり的で、最初は優しく、穏やか声で歌い始め、後半になるにつれて体全身、まるで魂の底からわき上がっているかのような力強い彼女の歌声に私の体も魂も身動き取れませんでした。そして自分が生きていくことについてとても励まされました。この歌を聴けただけで、2万円分の価値はありました。
 22時23分、今回の夜会は終演して、しばらくはその余韻から何の言葉も出ませんでした。そしてホテルに帰る途中、夜空を見上げながら(東京のド真ん中なので星は見えませんでしたが)夜会の中で歌われていた「命のリレー」をずっと口ずさんでいました。
 今回の夜会、今までの夜会の中でも特に素晴らしい完成度になっていると思います。是非多くの人に見てもらいたいと思います。そして私も資金と運があるなら後10回は見たいです。
 いつあるのかまだ分かりませんが、15回目の夜会も行かないとと思った今回の夜会観劇でした。
 ちなみに体調は今日は最悪で目は充血して痛く、食欲もほとんどなく、夜会を見終わった時点で私のエネルギーは使い果たされたようです。

・青山劇場
・1月28日公演
・開演時間20:00
・終演時間22:23
 *途中休憩20分含む

・曲目リスト

  1. サヨナラ コンニチワ
  2. 線路の外の風景
  3. 分水嶺
  4. フォーチュン・クッキー
  5. パーティー・ライツ
  6. 闇夜のテーブル
  7. 情婦の証言
  8. ティムを探して
  9. 廃線のお知らせ
  10. 遺失物預り所
  11. 水を点して火を汲んで
  12. ミラージュ・ホテル
  13. ミラージュ・ホテル(転生バージョン)
  14. メビウスの帯はねじれる
  15. DOORS TO DOORS
  16. リゾート・ラッシュ
  17. 水の線路
  18. 我が祖国は風の彼方 (2番あり)
  19. 帰れない者たちへ
  20. 月夜同舟
  21. 命のリレー
  22. サーモン・ダンス
  23. 二隻の舟
  24. 無限軌道 (2番あり)
  25. ミラージュ・ホテル
  26. サーモン・ダンス
  27. 命のリレー

・キャスト
川辺あかり:中島みゆき
影:香坂千晶
KENJI:コビヤマ洋一

・ミュージシャン
Conductor, Keyboards 小林信吾
A. Pf, Keyboards エルトン永田
Keyboards 友成好宏
Guitars 古川 望
Bass 富倉安生
Drums 宮崎まさひろ
Vocal 杉本和世
Vocal 宮下文一
Violin 藤田千穂
Violin 大多貴子
Cello 丹治美佐子

・スタッフ
音楽監督:瀬尾一三
制作:竹中良一
美術:島次郎
照明:小川幾雄
舞台監督:小高則明
音響:佐藤日出夫
音響効果:井上正弘
ステージング:竹邑類
衣裳:鈴木紀男/デヴィッド.T.マルチネス.S.ハザマ
ヘアメイク:泉沢紀子 

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