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2006年10月22日 - 2006年10月28日

エニグマのCD

Enigma1  今回はヒーリング・ミュージックの先駆けとなったエニグマのCDを紹介したいと思います。エニグマは1991年にヴァージン・レコードからアルバム「サッドネス(永遠の謎).」をリリースしてデビューしました。はグレゴリオ聖歌とクラブやストリートから生まれたグランドビートを大胆に融合した音楽でヨーロッパの音楽に衝撃を与え、一躍大ヒットとなりました。その後も「2~ザ・クロス・オブ・チェンジ」(94年)・「エニグマⅢ」(96年)「ザ・スクリーン・ビハインド・ザ・ミラー 」(00年)「ボヤジュール」(03年)「ア・ポウステリオーリ 」(06年)と6枚のアルバムをコンスタントに発表しています。彼らの作品は当初はヒーリングミュージックとして人気を呼んでいましたが、近年の作品は単なるヒーリング・ミュージックの枠を超えたものとなっており、プログレッシブ・ロックやテクノの色が非常に強くなっています。
 
 デビュー当初はエニグマというプロジェクト名以外明らかにされず、数多くの憶測を生みました。しかし、アルバム発売から1ヶ月後にドイツで活動するキーボード奏者にして、音楽プロデューサーのマイケル・クレトゥが中心となったプロジェクトであることが発覚しました。マイケル・クレトゥはハンガリー生まれで、若いときはクラッシックのピアニストを目指していたそうです。しかし、挫折し、ポップミュージックの世界に転身したそうです。彼の創り出す音楽の大きな特徴として、ヨーロッパでブームとなっていたプログレッシブ・ロックやグランドビート、テクノなど様々なジャンルの要素を巧みに融合したサウンドがあります。特にエニグマでのクレトゥが創り出すサウンドはその特徴が顕著です。
  
 私がエニグマを初めて知ったのは大学の時で、当時ブームとなっていたヒーリング・ミュージックのコンピレーションCDを買った際にエニグマの曲「リターン・トゥ・イノセンス 」が入っていました。その曲を初めて聴いたときはあまりにも素晴らしい曲で聴いていて鳥肌が立ってしまいました。それからエニグマの虜になってしまい、CDを購入しては何回も聴きまくっています。
 エニグマの魅力は聴いていて心地の良いビート、官能的で哀愁漂うサウンド、民族音楽を取り入れたスピリチュアルな雰囲気にあります。エニグマのサウンドやメッセージは決して明るいものではなくどちらかというと切なくてダークな感じのものが多いのですが、聴く者の心を落ち着かせる力があります。
 エニグマのCDをずうと聴いていると、日常から非日常の世界にトリップしたような浮遊感覚に陥ります。その心地よさは一度はまると病みつきになります。
 
 ヒーリング・ミュージックが好きな人、プログレやテクノが好きな人、トランスやダンスミュージックが好きな人、ぜひ一度エニグマを聴いてみてください。

 ちなみに私のお薦めアルバムは「サッドネス(永遠の謎).」(91年)・「2~ザ・クロス・オブ・チェンジ」(94年)・「ボヤジュール」(03年)の3枚です。
Enigma1_1  「サッドネス(永遠の謎).」はエニグマを語る上で外せないアルバムですし、グレゴリアン聖歌とグランドビートの融合した独自の音楽世界は聴く者を別世界に誘います。この作品は荘厳でありながら、官能的であり、叙情的でもあり、聴いていて心が落ち着きます。

Enigma2  「2~ザ・クロス・オブ・チェンジ」は、1作目よりポップな作品が多く聴きやすいです。中でもアフリカのアミ族の声をフューチャーした「リターン・トゥ・イノセンス」がとても素晴らしい曲で、スピリチュアルな世界に浸れます。

                                          
Enigma3  「ボヤジュール」はエニグマの新境地を見せたアルバムで、ヒーリング・ミュージックの枠を大きく超えた作品となっています。どちらかというとプログレの要素が強い作品です。

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『大猟奇』街を捨て書を読もう!

『大猟奇』 著:唐沢俊一(作)、ソルボンヌK子(画)  幻冬舎文庫
Ryouki  今回紹介する本は心臓の弱い方にはお勧めできない世界各地のエログロな話題を集めた悪趣味漫画エッセイ『大猟奇』です。
 この本の作者の唐沢俊一はフジテレビの『トリビアの泉』のスーパーバイザーを務めた雑学王です。この本はそんな作者のエロ・グロ・猟奇的殺人に関する知識を披露した素晴らしく悪趣味な本です。寄生虫、ゲテモノ食い、ハードSM、屍姦、猟奇殺人と紹介される実話のエピソードはどれも鳥肌が立つほど気持ち悪く、嫌悪感を抱くものばかりです。この本を読んでいると、人間のアンダーグラウンドな一面にただただ驚愕すると同時に、人間っていう生き物の奥深さを改めて認識させられます。
この本は最初読んだときは怖いもの見たさで読んでいたのですが、何回か読み返す内に人間の哀しい性みたいなものすら感じるようになりました。登場する変態さんや殺人者の行動はどれも反倫理的・反道徳的であり、決して社会的に共感されるものではありません。しかし、彼らの行為はまたとても人間臭いものをを感じます。彼らの一般的には愚かとされる行為や理解されない行為に人間の切なさや滑稽さ、そして愛おしさすら感じました。
 この本は誰でも読んで楽しめるようなものではありませんが、好奇心旺盛な人や人間の奥深さについて知りたい人には是非読んで欲しいです。
*内容
F脳天気
ウワサの真相
悲しい死体
王様のレストラン
イカレたハートで
万病に効く死体
戦中戦後紙芝居集成
青春人生相談
潔癖症
日本屍姦史〔ほか〕

Ryouki2  ちなみにこの本には続編『世界の猟奇ショー 』(幻冬舎文庫)があり、そちらも併せて読むことをお薦めします。
 

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『夜会の軌跡』

『夜会の軌跡』
Yakai_kiseki  今回紹介するDVDは89年から行われてきた中島みゆきの「夜会」の第1回目から「夜会VOL.12ウィンター・ガーデン」までの名曲&名場面を収録した『夜会の軌跡』です。
 夜会は言葉の実験劇場として、コンサートでも演劇でもミュージカルでもない、中島みゆき独自のパフォーマンスとして発表されてきました。第10回目までは毎年的にシアターコクーンで行われていたのですが、第11回目からは不定期になり、今年公開された第14回目から場所もシアターコクーン以外の会場で行われるようになりました。夜会のチケットは高価な上にとても入手が困難なプラチナチケットとなっており、生のステージを見に行くのはとても困難な状況になっています。そのような状況でDVDにより夜会のステージを鑑賞できる機会がもてるのは嬉しい限りです。(もちろん生のステージの方が100倍素晴らしいですよ。)
 さて今回のDVDですが今までの夜会のベストDVDということで、各夜会の名場面が収録されています。第1回目から第10回目までの夜会はすでに映像化された作品がDVDで発売されており、各作品から1曲ずつ名場面が収録されています。曲の選択や各映像の切り方などはファンからすると微妙ではありますが、初めて夜会を見る人には夜会の雰囲気がどういうものか少しではありますが感じることができると思います。もし、このDVDを見て各作品に興味をもったなら、各作品単体のDVDを購入してください!
 このDVDの一番の見所は今まで映像未公開だった夜会vol11&vol12の「ウィンターガーデン」が収録されている所です。私はこの映像が見たいが為だけにDVDを購入したようなものでした。私は「夜会vol11 ウィンターガーデン」をシアターコクーンに見に行っており、とても素晴らしい作品だったので映像化をずっと希望していたものでした。そんな「ウィンターガーデン」の映像がほんの少しとはいえ収録されているのは嬉しい限りでした。ただあまりに収録時間が短いので出来れば全編収録されたDVDも発売して欲しいです!
 「ウィンターガーデン」は北海道の湿原に立つ家を舞台に、女と犬と槲の木というお互いに言葉が通じない3者を主人公に、全編を詩の朗読と歌だけで綴るという異色のステージでした。輪廻転生をテーマにしたストーリーは難解ではありましたが、生きることの切なさや孤独感、哀しみ、そしてめくるめくる命の尊さが伝わってくる素晴らしい作品でした。特に私が見に行ったvol11では谷山浩子が共演しており、中島みゆきに勝るとも劣らない歌唱力を披露し、とても豪華なステージでした。
 今回のDVDではウィンターガーデンの中でも特に印象的な曲『六花』と『記憶』が収録されており、あのステージの感動が甦ってきました。(できれば『天使の階段』も収録して欲しかったですが・・。)このシーンが見られただけでもDVDを購入してよかったと思いました。
 あとこのDVDは全曲5.1CH化されている点が素晴らしく、音の迫力が今までのDVDよりも改善されています。もしかしたら近いうちに全DVD5.1CH化されるのかもしれません。
 このDVDは今まで夜会のDVDを持っている人も、夜会を知らない人にもお奨めできるDVDです。

1. 二隻の舟  (95年「夜会展」より)
2. ふたりは  (「夜会1990」より)
3. キツネ狩りの歌 - わかれうた - ひとり上手 (「夜会vol3 KAN 邯鄲 TAN」より)
4. 砂の船 (夜会vol4 金環蝕」より)
5. まつりばやし  (夜会vol5 「花の色はうつりにけりないたづらにわが身世にふるながめせし間に」より)
6. 黄砂に吹かれて - 思い出させてあげる (夜会vol6 「シャングリラ」より)
7. 紅い河  (夜会vol7 「2/2」より)
8. あなたの言葉がわからない  ((夜会vol8 「問う女」より)
9. 白菊  (夜会vol10 「海嘯」より)
10. ツンドラ・バード - 陽紡ぎ唄 - 朱色の花を抱きしめて (夜会vol11「ウィンターガーデン」より)
11. 六花  (夜会vol11「ウィンターガーデン」より)
12. 街路樹  (夜会vol12「ウィンターガーデン」より)
13. 氷脈  (夜会vol12「ウィンターガーデン」より)
14. 記憶  (夜会vol12「ウィンターガーデン」より)

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