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『失敗学のすすめ』街を捨て書を読もう!

『失敗学のすすめ』 著:畑村洋太郎 講談社文庫
Hatakemura   失敗って誰でも嫌で、隠したいものですよね。日本ではどうしても失敗というと恥ずかしいものとしてマイナスイメージとして捉えがちです。しかし、「失敗は成功の母」という言葉もあるように失敗は決して悪いことではありません。失敗は成功への近道であり、社会技術の発展のための大きな原動力となります。
 この本は失敗をどのように活かすべきか、そのノウハウが書かれています。著者はもともと東大で機械工学を教えている教授で、機械の設計を行う際に必要な知識や技術をどのように教えるか考える内に失敗の重要性を認識し、失敗学という学問の必要性を感じたそうです。
 著者は失敗を「人間が関わって行うひとつの行為が、はじめに定めた目的を達成できないこと」とまず定義します。その上でさらに「良い失敗」と「悪い失敗」とに分けて考えていくことを提案します。「良い失敗」とは未知との遭遇による人間にとって不可避な失敗であり、「悪い失敗」とはシステムの硬直化やマニュアルに頼りすぎた人間の怠慢による失敗であると著者は説明します。そして、良い失敗の場合は物事の新しい側面を発見することが大切であり、悪い失敗の場合はどう回避していくかを常に考えていくことが大切であると説きます。
 その上で、過去の失敗をどう活かしていくか、そして同じ失敗を繰り返さないためにどうしていくべきか、その対策方法を幾つか提案しています。失敗をどう周囲に伝えていくか、失敗をどう成功へと活かしていくか、そしてどのような組織で失敗が起きやすいのか、著者は様々な実例を挙げて、具体的に解説しています。
 失敗は避けたいものですが、それでもなお失敗してしまった時、その失敗をどう活かしていくか?この本には失敗を肯定的に受け止めるヒントが数多く載っています。

 

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