『ゲド戦記』のヒットに関して
今年の夏公開されたスタジオジブリの最新作『ゲド戦記』。その出来の悪さはこのブログでも紹介しましたが、ネットでの評価を見ると、多くの人が『ゲド戦記』に対して不満を感じ、低い評価をしています。原作者のル=グウィンもホームページでこの作品に対して批判的な感想を述べています。
私の中ではこの作品はジブリ作品の中で一番最低の出来だと思います。と言うか、未完成状態の映画だと思います。なぜこのような出来で公開したのか不思議なくらいです。シナリオ・映像・音楽の入れ方・声優・演出の仕方、全てが雑です。言いたいことはよく分かるのですが、その伝え方がセリフに頼るのは安直と過ぎます。またアニメ映画としての面白さが全くありません。ジブリの中で誰も監督にアドバイスをする人はいなかったのでしょうか?
明らかに出来の悪い『ゲド戦記』。しかし今も興行成績1位を『パイレーツ オブ カリビアン2』と争っており、60億円近く稼いでいるようです。映画は必ずしも中身ではなく、結局は宣伝とブランドさえあれば映画はヒットするものなのでしょうねしかし、このような出来の悪い作品が大ヒットすると、それだけ多くの人がジブリの映画に失望し、次回作で足を運ばなくなるのではないかと心配です。
私はこの作品でジブリは大コケしたほうが将来的には良かったのではと思います。
初期のジブリの映画はヒットこそしませんでしたが、中身的には充実した作品ばかりでした。しかし、最近は話題性や宣伝に力を入れる割に、中身が今ひとつな作品ばかりです。もちろんスタジオのスタッフの雇用を守るためにある程度の収益は必要だと思いますし、多くの人に見てもらえるような努力は必要だと思います。但し、それは中身が充実していることが大前提です。今こそジブリは中身の充実を検討して欲しいです。
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