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『NHKスペシャル 驚異の小宇宙・人体 サウンドトラックシリーズ 』

お気に入りのCD.No12.『NHKスペシャル 驚異の小宇宙・人体 サウンドトラック』久石譲
The_universe_within_1  今回紹介するCDは1989年にNHKスペシャルとして放映された「驚異の小宇宙・人体」のサウンドトラックです。
 『NHKスペシャル 驚異の小宇宙・人体』は人間の体内で起こっているさまざまな器官の役割を、ドラマティックに実写映像とCGを駆使して紹介する番組で、今まで「身体」「脳」「遺伝子」と3シリーズ放映されてきました。
 私は小学生の時に理科の授業で初めてこの番組を見たのですが、生命の誕生を描いた第一話を見て、大変感動したのを今も覚えています。排卵から受精、胎児の成長へと至る過程がCGや実際の胎内の映像を用いながら、分かりやすく説明してくれるので、小学生ながら興味深く見ていたものでした。私はこの番組を通して生命の精巧さ感心し、命の尊さと驚異というものを感じたものでした。
 この番組はNHKの最先端撮影技術やCGが大きな見所であるのですが、もうひとつ忘れてはいけないのが音楽の素晴らしさです。
 
 音楽は宮崎駿や北野武の映画で数々の名スコアを生み出してきた久石譲が担当しているのですが、私は彼の作品の中でも『人体』はベスト5に入るほどの仕上がりだと思います。私が久石譲のファンになったきっかけも『人体』の番組を見たのがきっかけでした。番組の随所で流れるシンセを利用した美しいメロディの数々は人体の神秘や偉大さ、そして温かさを感じさせてくれます。音楽で人体内部の活動を活き活きと見事に表現しています。特に番組の最後で流れるオーケストラによるテーマソング「THE INNERS~遥かなる時間(とき)の彼方へ」は鳥肌がたつほど美しく、聞いていて心温まる名曲です。
 
 私はこの作品で久石譲という作曲家の虜になり、彼の他の作品を次々と買っては聞きまくるようになりました。ちなみに『人体』が私が初めて買った久石譲のCDでした。
 
 彼は3シリーズ全ての音楽を担当しているのですが、どのシリーズも時に激しく、時に優しく美しいメロディで人体の神秘や偉大さを表現しています。しかし、完成度は1作目の作品が最高だと思います。

 『人体』のCDは現在2枚組みで発売されています。『人体』を見たことがない人でも久石ファン、癒し系の音楽を求めている人にはお薦めです!
 ちなみにこのCDはここ最近の久石作品に見られるオーケストラ中心でなく、初期の久石作品に見られたシンセ中心の作品であることも大きな魅力だと思います。シンセによる透明感溢れる音の広がりが心地よい作品です。
 ぜひ聞いてみてください!

 *ちなみに現在は廃盤ですが、『SPECIAL ISUUE UNIVERSAL WITHIN』と言う2つのスピーカーでの3Dの音響を出すと言うアルバムがあります。私も持っていますが、目を閉じて聞くと自分の周囲360度、音があちこち動いている様に聞こえ、面白いアルバムになっています。中古で見つけたら買って聞いてみてください!
 
 

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» 久石譲『驚異の小宇宙・人体』サウンドトラック [『積ん読解消連盟』]
これも懐かしいアルバムですが。久石氏の作品でも最高の出来だと今でも思っています。 [続きを読む]

受信: 2006年9月 6日 (水) 00時13分

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