『DEAD OR ALIVE 犯罪者』この映画を見て!
第109回『DEAD OR ALIVE 犯罪者』
今回紹介する映画はVシネマの帝王、哀川翔と竹内力を主演に据え、驚愕のラストで見る人を圧倒した作品『DEAD OR ALIVE 犯罪者』です。監督は『妖怪大戦争』『ゼブラーマン』『着信アリ』『殺し屋1』など数々の話題作、問題作を手がける三池崇史。この作品では三池監督のアナーキーでパワフルな演出が全開しています。またバイオレンス描写の過激さが有名な三池監督の作品の中でも特に過激なシーンが多く、ウンコまみれのプールに溺れさせられたり、銃で撃たれて食べていたものがお腹からラーメンが飛び出したりと強烈であり、18歳未満の子どもは絶対に見てはいけない作品です。
ストーリー:「中国マフィアとヤクザの抗争事件が多発する東京の歌舞伎町で、チャイニーズマフィアのボスが殺される。事件を追う新宿署の刑事・城島は、その裏に若き新興ギャング団の存在をかぎつける。城島は署内の圧力を振り切り、ギャング団の若きボス・龍を追跡する。龍は裏社会の頂点に立つため台湾マフィアと手を組もうと企んでいた・・・。」
この映画の一番の見所は何と言ってもラスト5分です。私は初めてこの映画のラストを見たときぶっ飛びました。「そんな馬鹿な・・・」言葉をなくすラストです。ラスト5分まではハードボイルド作品ではよくある展開です。どんどん追いつめられるアウトローの主人公たち。その2人がついに対決するラスト。しかし、その対決の全く予想外なラスト。このラスト5分の展開は絶対に誰も予想できないものであり、あまりにもクレイジーな終わり方に圧倒されると思います。もし、初めてこの映画を見て、ラストのオチが途中で分かった人がいたら天才です。このラスト5分の展開はぜひ多くの人に見て欲しいです。きっと呆気にとられると思うので・・・。
もちろんラスト5分以外にも見せ場は数多くあります。オープニングのスタイリッシュでバイオレンス描写満載のシーンが次々と細かいカット割りで映し出されるシーンは格好いいですし、中盤の刑事やマフィアの人間ドラマも丁寧に描かれており、裏社会で生きるアウトローたちの孤独や哀愁が伝わってきます。
役者たちもここまで個性派俳優を揃えたら言うことありません。主役の2人の存在感は圧倒的で、ラストの対決はすざましいものがあります。特に一匹狼の刑事役の哀川翔は良い演技をしていたと思います。キレまくってる鶴見辰吾、麻薬を大量に吸う大杉連、変態ヤクザ組長の石橋蓮など強烈なインパクトのある演技を披露しています。
この映画は良識のある人や洒落の分からない人には見ると嫌悪感しか残らないと思いますが、今まで見たことがない映画を見たい人にはお奨めです。ここまでクレイジーで、アナーキーな映画はそうありませんよ。
制作年度 1999年
製作国・地域 日本
上映時間 105分
監督 三池崇史
脚本 龍一朗
音楽 遠藤浩二
出演 哀川翔 、竹内力 、石橋蓮司 、小沢仁志 、鶴見辰吾、 田口トモロヲ、大杉漣、 粕谷みちすけ、 杉田かおる、寺島進、 ダンカン、 塩田時敏 、平泉成、 本田博太郎
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