『ゲド戦記』映画鑑賞日記
宮崎駿の息子が監督を務めたことや豪華な声優陣で話題のスタジオジブリの最新作『ゲド戦記』がついに今週公開となりました。『ゲド戦記』は『指輪物語』『ナルニア国物語』と並んで世界三大ファンタジー小説の一つといわれている作品であり、世界中に熱狂的なファンのいる作品です。私も原作は4巻まで読んだのですが、緻密に設定された世界観、登場人物たちの細やかな心理描写、作者の思想性が反映された味わいのある文章に大とてもはまりました。その作品をスタジオジブリが手がけるということで、制作が発表された時は私は大変注目したものでした。ただ監督が今までアニメ映画を手がけたことがない宮崎駿の息子である宮崎吾郎が手がけるということにかなり不安も覚えたものでした。予告編を見ると原作の3巻『さいはての島』をベースにしながらも、1巻や4巻の話しも混ざっているようで、どんなストーリーになるのかも心配になったものでした。ただスタジオジブリが手がけているし、主題歌もよかったので、原作と違ってもそれなりに面白い作品になると思っていました。
そして、実際に劇場に足を運び、映画を見てきたのですが、あまりの出来の悪さに失望してしまいました。映画を見る前にネットでの評価を見るとかなり否定的な感想が多いので心配はしていたのですが、まさにその通りでした。映像・ストーリー・音楽・声優どれも全く駄目で、唯一予告編で流れているテーマソングだけが良い作品でした。
映像はスタジオジブリが手がけたとは思えないほど作画が雑であり、構図や見せ方も下手くそで、淡々とした描写ばかりで、見ていて全くわくわくしません。またラストのクモの描写はただ気持ちが悪いだけで、見ていて不快でした。映像面では宮崎駿が描いた絵物語『シュナの旅』をかなり参考にしているのですが、なぜ『ゲド戦記』の映画なのに、関係ない作品を参考にしたのか疑問です。ただ単に監督の中で『ゲド戦記』の世界がイメージできなかっただけのような気がして、手抜きな感じがします。『シュナの旅』自体はいいさくひんなのに、こんな中途半端な形で利用されたのが残念です。
ストーリーは原作とは全く違っています。壮大で奥行きのある原作の話しを、こじんまりとした薄っぺらい話しに改悪しています。生と死や人間の二面性など、現代人にとって考えさせられるテーマを扱ってはいるのですが、そのテーマの描き方が非常に幼稚です。露骨にテーマやメッセージを登場人物たちにセリフで言わせるのですが、ストーリーの展開が幼稚なので、そのようなセリフが上滑りして心に響いてきませんでした。
また原作を読んだことのない人には舞台となるアースシーという世界がどのような世界なのか、なぜ主人公たちが2つの名前をもっているのかとか、テナーとハイタカの関係、テルーはなぜ○○○だったのか全くわからないと思います。説明すべきところを説明せず、話しが進んでいくので、多くの人が映画に入り込めないと思います。また主人公であるアレンの心理描写がとても中途半端であり、まったく感情移入ができません。彼がなぜ王である父を殺したのか、映画をみてもよく分かりませんでした。また悪役もジブリの作品では普通どこか共感出るところがあったり、魅力があったりするのですが、この映画の悪役は本当に嫌な奴という感じしかしませんでした。
声優もなぜここまで有名な俳優を起用したのか分かりませんでした。主人公たちみんな単調な口調でしゃべっているので、見ていて眠くなってきました。一番良かったのはクモを演じた田中裕子でした。逆に一番駄目だったのは岡田准一 と手嶌葵の主役2人でした。ゲドを演じた菅原文太は悪くないのですが、原作のゲドとイメージが違うので私はいまひとつでした。あと予告編では大々的に取り上げられていた役者たちが映画の中ではほんの少ししかセリフがなく、なぜこんな役に大物俳優を起用したのか疑問に思いました。最近のアニメ映画では声優でない人が声をあてることが多いですが、いまいちな場合が多いです。アニメを見るときに声をあのタレントがしているから見に行こうって、そんなにみんな思わないような気がします。それよりも役にぴったり合う声優さんに演じて欲しいものです。
音楽も主題歌は別として印象に残る曲が一つもありませんでしたし、音楽の入れ方がメリハリがなく、ずっと流れていて凡庸な感じを受けました。また『テルーの唄』もせっかく良い歌なのに、あそこまで淡々とした映像の中でただ延々と流れていると今ひとつでした。挿入歌の使い方が下手くそな感じを受けました。
今回の映画化は原作者であるル=グウィン自ら宮崎駿に監督して欲しいと言ってオファーしてきたそうですが、きっとこの映画を見たら原作者もがっかりすることでしょう。この映画はベネチア映画祭にも出品するそうですが、こんな作品を出品していいのかと思ってしまいます。この映画は原作を読んでいる人にはそのあまりの出来の悪い改ざんに腹が立つと思いますし、原作を知らない人にはどんな話しなのか全く分からないと思います。監督やプロデューサーが考えるメッセージやテーマを伝えるために原作の中身をここまで変えるのだったら、全くオリジナルのシナリオですればよかったと思います。おそらく監督やプロデューサーはこの映画にそんなに愛着がなかったのだと思います。私の大好きな『ロード・オブ・ザ・リング』も原作をかなり改変していましたが、原作への愛着と敬意が感じられました。しかし、『ゲド戦記』にはそれが感じられません。
はっきり言って、この作品は原作とは全く別物です。だから原作を知らない人はこの映画をみて、原作もこんなものかと判断しないでください。原作はもっと面白く、もっと奥が深く、もっと味わいがあります。
この映画はテレビや雑誌などのメディアでは大変持ち上げられていますが、作品の質はかなり悪いです。ただファンタジー映画ブームに乗っかって、話題性だけで宮崎駿の息子に監督させただけの安直な作品にしか思いません。このような作品をスタジオジブリが作ってしまったことに正直ショックを受けました。なぜ素人の監督にこのような大作をまかせたのか、プロデューサーの見識を疑います。
この映画を見るなら原作をかって読んだほうがいいと思いますし、別に無理に映画館で見る必要はないと思います。
製作年度 2006年
製作国・地域 日本
上映時間 115分
監督 宮崎吾朗
原作 アーシュラ・K・ル=グウィン
脚本 宮崎吾朗 、丹羽圭子
音楽 寺嶋民哉
出演 菅原文太 岡田准一 、手嶌葵 、田中裕子 、小林薫 、夏川結衣
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» ゲド戦記 [ネタバレ映画館]
父親に反対され、そのために親子の確執が生まれる・・・で、いきなり殺したのか。 [続きを読む]
受信: 2006年8月 1日 (火) 19時35分
» ヘド戦記 「ゲド戦記」 [平気の平左]
評価:50点
ヘド戦記:「ゲド戦記」を見てあまりの凡作っぷりに、何のスキルもない息子を強引に監督に据えた鈴木プロデューサーに対してヘドが出た男の感想
決めゼリフ:ジブリを大切にしないやつなんて大っ嫌いだ
前評判ほどの駄作とまでは言いませんが、かなり凡作だと思います。
みるべきところがない感じ。
監督の経験不足がモロに出た感じですね。
終盤はクサいセリフを喋らせすぎで、ホントにヘドが出るかと思った。
... [続きを読む]
受信: 2006年8月 1日 (火) 20時03分
» ゲド戦記 [土曜の夜は・・・]
story
ル=グウィンの名作ファンタジー『ゲド戦記』をスタジオジブリが映画化した長編アニメーション。巨匠・宮崎駿監督の息子、宮崎吾朗の第一回監督作品。声の出演は主人公アレン役に岡田准一、ヒロインのテルー役には新... [続きを読む]
受信: 2006年8月 1日 (火) 20時30分
» ゲド戦記 [映画鑑賞★日記・・・]
『TALES FROM EARTHSEA 』公開:2006/07/29監督:宮崎吾朗原作:アーシュラ・K・ル=グウィン『ゲド戦記』シリーズ(岩波書店刊) 原案:宮崎駿声の出演:岡田准一、手嶌葵、田中裕子、小林薫、夏川結衣、香川照之、内藤剛志、倍賞美津子、 風吹ジュン、菅原文太
☆s...... [続きを読む]
受信: 2006年8月 1日 (火) 20時32分
» ゲド戦記/岡田准一 、手嶌葵 、田中裕子 、香川照之 、菅原文太 [カノンな日々]
ゲド戦記ってゲドが主人公じゃないんだっけ?アレレ?最初だけなのかな?
+++ちょいあらすじ [続きを読む]
受信: 2006年8月 1日 (火) 21時35分
» 『ゲド戦記』 [ラムの大通り]
----この映画って話題だよね。
なんと言っても宮崎駿を父に持つ宮崎吾郎が監督している。
「うん。しかも彼が第一回監督作品として選んだのが
『指輪物語』『ナルニア』と並び称されるファンタジー文学
『ゲド戦記』というんだから、嬉しいような悲しいような」
----なんで悲しいの?
「だってこの話、
やっぱり実写で観たかったという気もするじゃない。
でも、それって多分無理なんだろうな。
これまで数多くの映画化の話があったけど
原作者ア�... [続きを読む]
受信: 2006年8月 1日 (火) 23時47分
» 「ゲド戦記」試写会観てきました♪ [りんたろうの☆きときと日記☆]
☆「ゲド戦記」
監督:宮崎吾朗
声の出演:岡田准一、 手嶌葵 、菅原文太 、 田中裕子、香川照之、風吹ジュン
アーシュラ・K・ル=グウィン原作「ゲド戦記」シリーズを映画化。
多島海世界「アースシー」。世界ではさまざまな異変が起こり始め、均衡が崩れ、人々の頭が変になっていく・・・
災いの源をつきとめる旅に出た大賢人ハイタカ(真の名はゲド)は、心に闇を持つエンラッドの王子アレンと出会う。少... [続きを読む]
受信: 2006年8月 2日 (水) 01時43分
» ゲド戦記 [Akira's VOICE]
深みに欠ける部分はあるけれど,
絵画的な背景で展開される人間ドラマが,
ゆったりと心地よく,LOHASな気分に浸り,
響くメッセージは胸を打ち,二カ所で涙。
[続きを読む]
受信: 2006年8月 2日 (水) 11時14分
» 一応合格点?「ゲド戦記」酷評に負けるな! [bobbys☆hiro☆goo☆シネプラザ]
「ダビンチコード」並みの
不評が話題の?
宮崎吾朗第1回監督作品
「ゲド戦記」
まずは
第1回監督作品としては
合格ではないでしょうか?
父「ハウルの動く城」のレベルと
同じぐらいでは?
「千尋」や「ハウル」に比べたら
キャラクター的には落ちますが
キャラクター商品を
売ろうとしていない姿勢は
評価しないといけません。
原作がファンタジー巨編なので
アメリカのように
シリーズ化にしないで
難解なこともあり
�... [続きを読む]
受信: 2006年8月 2日 (水) 15時01分
» ゲド戦記(評価:△) [シネマをぶった斬りっ!!]
【監督】宮崎吾郎
【声の出演】岡田准一/手嶌葵/田中裕子/香川照之/風吹ジュン/菅原文太
【公開日】2006/7.29
【製作】日本
【ストーリー】
多島海世界アースシー。西海域の果てに棲む竜が突如、人間の世界である... [続きを読む]
受信: 2006年8月 3日 (木) 00時39分
» 映画「ゲド戦記」 [ミチの雑記帳]
映画館にて「ゲド戦記」
アーシュラ・K・ル=グウィンの「ゲド戦記」シリーズを、スタジオジブリが映像化したファンタジー・アニメ。
原作は未読です。なので、全ストーリーのどのあたりを映画化したのか全く分かっていない上での感想です。
世界の均衡が崩れ始めている・・・と最初に言葉での説明があるものの、そういう雰囲気はあまり感じらない。そして王子アレンが唐突に父王を殺すにいたっては、... [続きを読む]
受信: 2006年8月 3日 (木) 07時05分
» 『ゲド戦記』2006・7・30に観ました [映画と秋葉原とネット小遣いと日記]
?2006 二馬力・GNDHDDT
『ゲド戦記』
公式HPはこちら
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●あらすじ
ある日、西の果てに棲む竜が人間の住む東の海に現れ、同時に人間界にさまざまな災い起こるようになる。災いの源を探る旅に出てる大賢人ゲド(通称ハイタカ)(菅原文太)は、道中で国... [続きを読む]
受信: 2006年8月 3日 (木) 08時53分
» 「ゲド戦記」 [しんのすけの イッツマイライフ]
「ゲド戦記」、
アニメ作品として制作されたのですから、
もっと爽快に、スカッとさせて欲しかったな~というのが本音でした。 [続きを読む]
受信: 2006年8月 3日 (木) 23時04分
» ゲド戦記 [ちわわぱらだいす]
試写会があたったので瑠璃さんと見に行ってきました。。。 感想ですか・・・・ ねむたかったぁ~って言ったら「寝てたじゃん」って。。。 はい、寝てました(- −;) ストーリーがスローテンポ。どんでん返しもないサプライズもない。 途中寝ててもしっかりお話はわかり..... [続きを読む]
受信: 2006年8月 3日 (木) 23時21分
» ゲド戦記 [【axe.com】]
絵はどう見てもジブリ。もはや真似でもいいと思えるくらい(というか同じ)の人物タッチは宣伝やポスター、パンフレットでは大いに期待を膨らませてくれます。がしかし、動いてみると明らかに違う。パパとは大きく異なる作品だという違和感が劇場を漂うのがよく分かります。人物一人一人のしぐさや、ちょっとした動作が余りにもおざなりに感じられ、全体的にのっぺりとした印象を与えます。表情豊かなキャラクターのはずが、なぜ�... [続きを読む]
受信: 2006年8月 4日 (金) 14時32分
» ゲド戦記(7月29日公開) [オレメデア]
西の海の果てに棲む竜が,人間の世界に現れた.
それと時を同じくして,作物が枯れ,家畜が倒れていく.
ゲド(ハイタカ:声・菅原文太)は,その原因を探る旅の途中,ある国の王子アレン(岡田准一)に出会う.
アレンは,どこかに『影』のようなものが感じられた.... [続きを読む]
受信: 2006年8月 5日 (土) 10時55分
» ゲド戦記 [Aのムビりまっ!!!(映画って最高☆)]
評価:★4点(満点10点)
監督:宮崎吾朗
主演:岡田准一 手嶌葵 田中裕子 小林薫 夏川結衣
2006年 115min
かつて人と竜はひとつだった。
世界の均衡(バランス)が崩れつつある、、、。
災いの源を探る旅に出た大賢人ゲドは、心に闇をも....... [続きを読む]
受信: 2006年8月 7日 (月) 21時12分
» ゲド戦記 [迷宮映画館]
今年もさまざまな映画が作られ、そして見てきたが、春頃から私が一番危惧していたのがこの『ゲド戦記』であった。なぜ、この本を映画にする?!何でもかんでも映画にすりゃいいってもんじゃない!沢山のファンタジーの本があり、『ハリー・ポッター』シリーズなぞは、成功したいい例だろう。売れ出してすぐ、旬な本を旬の映画にした。
掟破りの『指輪物語』は、コレを映像化するには2時間やそこらでは到底無理という事を前提�... [続きを読む]
受信: 2006年8月 8日 (火) 09時27分
» ゲド戦記 [映画批評]
世界の均衡が崩れつつある。 人々は忙しなく動き回っているが目的はなく、 その目に映っているものは、 夢は、死か、どこか別の世界だった。 人間の頭が変になっている。 災いの源を探る為に旅に出た大賢人ゲドは、 心に闇を持つ少年、エンラッドの王子アレンに出会う。 少..... [続きを読む]
受信: 2006年8月11日 (金) 21時03分
» ゲド戦記 鑑賞 [マンガ・雑貨のお店屋さん]
世界の均衡が崩れつつある。 人々は忙しなく動き回っているが目的はなく、 その目に映っているものは、 夢は、死か、どこか別の世界だった。 人間の頭が変になっている。 災いの源を探る為に旅に出た大賢人ゲドは、 心に闇を持つ少年、エンラッドの王子アレンに出会う。 少..... [続きを読む]
受信: 2006年8月11日 (金) 21時44分
» ★「ゲド戦記」 [ひらりん的映画ブログ]
8/1映画の日、夜7:45〜の回で見てきました。
1000円の日だし・・・
ジブリだし・・・
混むかな・・と思ったので、久しぶりにネット予約。
ひらりんの前に20名ほど席が埋まってました。
上映前になって約8割の入り・・・ってとこでしょうか。 [続きを読む]
受信: 2006年8月12日 (土) 03時38分
» ゲド戦記(映画館) [ひるめし。]
かつて人と竜はひとつだった。
CAST:岡田准一/手嶌葵/田中裕子/小林薫/夏川結衣/菅原文太 他
■日本産 115分
原作読んでないのが悪いのか、なにがいいたいのかよくわからなかった・・・。
竜と人の話?
少年の心の葛藤の話?
少年とおっさんの旅物語?
少年と少女の初恋物?
魔法使いのお話?
色んな要素がいっぱい入ってて話がブツブツ切れてた気がした。
とりあえず「命... [続きを読む]
受信: 2006年8月12日 (土) 08時01分
» ゲド戦記 2006-43 [観たよ〜ん〜]
「ゲド戦記」を観てきました〜♪
人間界に現れるはずの無い竜が出現した、それを機に様々な異変が起きる。世界の均衡が崩れつつあると予感し、旅に出た大賢人のアシタカ(声:菅原文太)は、父親を刺して逃亡中の王子アレン(声:岡田准一)と知り合った。アシタカは、アレンに一緒に旅に出ようと誘う・・・
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押せば、天空に竜が現れるかも!?... [続きを読む]
受信: 2006年8月15日 (火) 22時17分
» ゲド戦記/TALES from EARTHSEA(2006,JP) [The Final Frontier]
どんなに悪評が漂っていても、話題作には変わりなし。仕事で観てきましたよん☆ ゲド戦記多島海世界“アースシー”では、西海域の果てに棲む竜が、突如、人間の住む東海域に現われ共食いを始めた。それに呼応して、世界ではさまざまな異変が起こり始める。世界の均衡が崩れ..... [続きを読む]
受信: 2006年8月17日 (木) 14時25分
» 「ゲド戦記」 [Tokyo Sea Side]
ジブリ好きなので、今回の「ゲド戦記」はとても楽しみにしていました。…しかし前評判通り、正直あまり良い出来とは言えませんでした。まず話の前後がぽっかり抜けている為、主題が何なのかよく分からず疑問がたくさん残ります。またセリフが説明口調で堅い。ジブリの持ち味というのが全然活かされていないように感じます。やはり宮崎駿でないとダメなのかな?と思わせる作品でした。
…それでも「テルーの唄」はやたら耳に残ります(笑)
[:URL:] 『ゲド戦記』... [続きを読む]
受信: 2006年8月19日 (土) 10時11分
» Tales From Earthsea [Tokyo Bay Side]
『ゲド戦記』
前評判を見る限りあまり期待しない方がいいのは分っていましたが、それでもなぜか期待してしまうのがスタジオジブリ。けれど今回ばかりはガッカリと言わざるを得ません。状況説明は全部セリフで言ってしまうし、場面転換も荒削り、ジブリ映画に欠かせない“愛くるしいキャラ”もこの作品には一切登場しませんでした。命の大切さを説くならば、ジブリ映画で父殺しは止めて欲しかったです。
[:URL:] 『ゲド戦記』... [続きを読む]
受信: 2006年8月22日 (火) 20時22分
» 命を大切にしないやつなんて大嫌いだ! [キャバ嬢このはの気まぐれ日記]
「 ゲド戦記
」見たよ~
♪.......心を何にたとえよう 鷹のようなこの心
心を何にたとえよう 空を舞うような悲しさを....♪
あんま期待せずに見に行ったら、
いや~思ったより 面白かったよ。
?
ネットで批判ばかりだけど、
確かに お父... [続きを読む]
受信: 2006年8月27日 (日) 02時06分
コメント
始めまして、sakuraiさん。私も原作が大好きなだけにこの映画を見たときはショックでした。原作をここまで改変して、面白くなくさせてしまうとは・・・。この映画大ヒットしているようですが、どうか原作を知らない人が、この映画を見て原作の判断をしないようにしてほしいと思います。
投稿: アシタカ | 2006年8月 9日 (水) 22時03分
はじめまして、迷宮映画館のsakuraiと申します。
さまざまなところを読ませてもらっているのですが、あまりに本を読んでる人が少なくてがっくりしました。無人島に持っていくとしたら、絶対にあのセットを持っていきたいほどの私ですが、そんなに読まれてなかったのか!と愕然としてしまいました・・。
映画を作ったほうは、読まれているからはしょって作ったのか、それとも読まれていないだろうと、観客を甘く見たのか、とも思えるようなかいつまみかたでしたね。
あの崇高な世界観、圧倒的な大きな視点、なんと魅力的人々、本当に素晴らしい本で、何度も何度も読み返してもまた読みたくなる。そんな魅力のある本を、よくもあんな酷いものにしてくれた。がっくりしました。
この憤りを本当に分かってくれるのは、やはり愛読者であろうとということでTBさしていただきます。愚痴みたいなものを書いてスイマセンでした。
投稿: sakurai | 2006年8月 8日 (火) 09時26分
こちらこそTB&コメントありがとうございます。この映画はストーリーもさることながら作画も手抜きでしたね。最初のシーンから雑な絵にびっくりしました。スタッフは一流でも監督の力量でここまで変わるのですね。
投稿: アシタカ | 2006年8月 5日 (土) 23時35分
こんにちは♪
TBありがとうございました!
映画がはじまって、まず、作画の美しくないことに驚きました。
おなじジブリ作品でもこういう作画の差というのは出てくるものなのですね。
投稿: ミチ | 2006年8月 3日 (木) 07時09分
ブレイブストーリーもかなり原作と映画の間でギャップがあるようですね。ファンタジー映画は世界観がきちんと描きこまれていないと、ストーリーに入り込めないですよね。ゲド戦記という名作がこんな形で映画化されるとはショックです。この映画を見るとロード・オブ・ザ・リングがいろいろ賛否両論あるものの、最大公約数的な世界観を提示できていたと思います。
投稿: アシタカ | 2006年8月 1日 (火) 23時41分
ゲド戦記…いまいちだったようですね。
私も今日行こうかな?って思ってたのですが、結局行けなかったんです。
私がブレイブストーリーを見て感じたのと、同じみたいですが…
なんでしょうね、ただ安直に何でも簡単に映画にするのもね…世界観とか人によって違うでしょうが、それでも映画、というメディアを媒体にしているのだから、最大公約数的な世界を描いてほしいものです…
投稿: kunpu | 2006年8月 1日 (火) 23時27分