『NANA』この映画を見て!
第99回『NANA』
今回紹介する映画は昨年大ヒットした矢沢あいの少女コミックが原作の『NANA』です。私は原作を読んだことはないのですが、映画はとても楽しませてもらいました。
ストーリーは少女マンガを原作にしているだけあって、若い女性の複雑な恋愛模様と友情をきめ細やかに描いています。かわいく天真爛漫な女性・奈々とクールでかっこいい女性ナナという対照的な2人のNANAという女性を主人公に持ってきたところがこのストーリーの面白さであり素晴らしさだと思います。特に性格・雰囲気共に対照的な2人がお互い支えあっていく友情がとても見ていて素敵だなと思いました。映画のラストも爽やかで心温まるものがありました。
また二人が住むマンションの美術や二人の衣装もおしゃれで、可愛く、少女マンガの持つ雰囲気を見事に表現できていたと思います。
ライブやコンサートのシーンも臨場感をよく捉えていましたし、映画で流れる歌もとてもよかったです。特に映画の中に登場するTRAPNEST(トラネス)のボーカルのレイラの歌声は美しく、聞きほれました。もちろん中島美嘉の主題歌も最高でした。
私がこの映画で印象的だったのは、宮崎あおい演じる小松奈々の存在でした。天真爛漫で純粋だけど、男性から見ると付き合い難い女性・奈々を見事に表現していました。宮崎あおいの演技の上手さを改めて認識しました。
もう一人のナナを演じた中島美嘉も見た目はクールで強気だけど、実は昔の恋人を思い続ける女性を熱演していましたが、演技自体は宮崎あおいに比べると駄目でした。しかし、本業が歌手というだけあって、歌うシーンはとても素敵でした。
あと役者で言うと私がこの映画を見て非常に違和感を感じたのが、松田龍平演じるレンでした。どうみても彼はバンドをしているように見えないし、かっこよくもないし、演技も下手くそだし、なぜ彼を起用したのかが不思議でした。
この映画は続編が制作されるそうですが、宮崎あおいが降板するとのことで、非常に残念です。市川由衣が奈々を演じるそうですがどうなるか心配です。ナナの恋人・レン役も松田龍平から姜暢雄へ変わるそうですが。こちらに関しては姜暢雄という役者がどんな人か分からないので何ともいえません。
私はこの映画を見て、原作の『NANA』がとても読みたくなりました。近いうちに買って読んでみようと思います。きっと原作を読むと、映画の印象はまた変わるのでしょうね。
制作年度 2005年
製作国・地域 日本
上映時間 114分
監督 大谷健太郎
原作 矢沢あい
脚本 浅野妙子 、大谷健太郎
音楽 上田禎
出演 中島美嘉 、宮崎あおい 、成宮寛貴 、松山ケンイチ 、平岡祐太 、松田龍平
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コメント
HALさん、コメントありがとうございます。宮崎あおいが続編を降板するのはとても残念ですね。彼女がこの映画を支えていたところがありますからね・・。
投稿: アシタカ | 2006年8月25日 (金) 00時10分
TBありがとうございました。
なかなか良い映画でした。宮崎あおいが続編を降板するのは残念ですね、中島美嘉と宮崎あおいのコンビとてもよかったですからね。
投稿: hal | 2006年8月22日 (火) 08時19分