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『バット・テイスト』この映画を見て!

第55回『バット・テイスト』
見所:「ぐろっとさわやかな映像、B級テイスト満載なノリ。」
bat_taste  今回紹介する映画は『キング・コング』『ロード・オブ・ザ・リング』を監督して、今やヒットメーカーとなったピーター・ジャクソンのデビュー作品『バット・テイスト』です。この映画は自主制作なので安っぽい作りなのですが、監督の巧みな演出と過激なスプラッターシーン、下らないギャグ満載のストーリー展開でカルト的人気を誇っています。
 この映画は、メジャーデビューする前のピーター・ジャクソンが新聞者に勤めながら、その合間を縫って友人たちと4年以上かけて制作した作品です。ピータージャクソンが監督・脚本・撮影・編集・特殊効果など全て一人で担当しています。自主制作ながら、大胆なカメラワークや巧みな編集の仕方などはほとんどプロ並みです。また特殊効果も気合いが入っており、ミニチュアを使った爆破シーンなどもあります。ちなみにDVDに特典として付いていたメイキングを見るとカメラの機材や大道具・銃器などの小道具に至るまで全て手作りしたということ、その並々ならぬ情熱と努力に頭が下がりました。この映画を見るとピータージャクソン監督のセンスと才能を再認識させられます。この監督だからこそ、あの超大作『ロード・オブ・ザ・リング』を7年かけて制作できたのでしょう。しかし、この映画が劇場公開された当時は、ピータージャクソンが後に大作『ロード・オブ・ザ・リング』を制作し、アカデミー賞で監督賞まで取るとは誰も思わなかったでしょう。
 この映画のストーリーは単純で人間をファーストフードの材料にしようと企む宇宙人を特殊部隊が退治するという内容です。ストーリーは別に大したことがなのですが、その見せ方がとても面白く、飽きることなく最後まで見られます。自主制作なので舞台も小さな村一つです。そこで宇宙人と特殊部隊の対決が描かれるのですが、過激なスプラッターシーンとお馬鹿でブラックなギャグが随所に盛り込まれ、見るものを圧倒し呆れさせます。特にスプラッターシーンは悪のりしすぎで、気持ち悪いを通り越して笑ってしまいます。(但し、そういう映画に免疫のない人は失神すると思います。)また映画のラストシーンのぶっ飛んだ展開は見る者の思考能力を停止させます。このラストシーン、私は映画史に残る名シーンだと思います。
 またこの映画ではピータージャクソン自身が一人3役務めており、最低なキャラクターを最低に演じており、笑ってしまいます。特にピータージャクソン演じる特殊隊員の一人デレクというキャラクターはいかれっぷりが最高です。この映画では美味しい役どころをピータージャクソンが全てさらっています。
 この映画はとても下品でお馬鹿な映画です。しかし、一度はまると病みつきになります。この映画にはピータージャクソンの映画愛が詰まっています。『キング・コング』『ロード・オブ・ザ・リング』の原点がここにあります。是非、見てみてください!
製作年度 1987年
製作国・地域 ニュージーランド
上映時間 99分
監督 ピーター・ジャクソン 
脚本 ピーター・ジャクソン 、ケン・ハモン 
音楽 ミッシェル・スカリオン 
出演 テリー・ポッター 、マイク・ミネット 、ピート・オハーン 、ピーター・ジャクソン 、クレイグ・スミス 

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コメント

コメントありがとうございます!ここ最近は超大作ばかり撮るピーター・ジャクソン。ここら辺でもう一度悪趣味路線に戻ってきて欲しいですね。

投稿: アシタカ | 2006年3月15日 (水) 23時48分

TBありがとうございます。
なにしろ大好きな映画です。悪趣味も極めるとステキです。
あれを観て以来、芝刈り機を観ると武器にしか見えません(笑

投稿: ルー | 2006年3月15日 (水) 21時36分

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