夜会14「24時発00時発」に行ってきました!
ついに中島みゆきの夜会14に行ってきました。見終わった後はあまりの素晴らしさに言葉が出ませんでした。今回で3回目6年ぶりの夜会鑑賞。(1回目は98年の「海嘯」、2回目は00年の「ウィンター・ガーデン」)先週はあと何日寝ると夜会に行けるか指折り数えて待っていたものでした。
そしていよいよ当日。前日の夜から目と胃の調子が悪くて、目は充血し痛いし、食欲もなく、かなり最悪のコンディションでの出発となりました。新幹線に乗ること3時間、人混みをかみ分け渋谷に着き、目薬と胃薬を買い、まずは少しでも体調を整えようとホテルで休憩。19:15開場だったので、17過ぎに起きて、会場の青山劇場に。今までずっとシアターコクーンだったので、今回の青山会場はどんな感じなのか、そして自分の席がどこら辺なのか考えながら向かいました。早めの夕食を近くのフランス料理屋で取り、迫り来る開場時間に私の心拍数も期待と興奮で上昇していきました。弱った胃にフランス料理は少々応えたようで、かなり気持ち悪くなってしまったのですが、後少しで中島みゆきに会えるという思いで胃の気持ち悪さを押さえ込み、いざ会場に。 ちょうど開場5分前で、チケットを持った人が列をなして開場を待っていました。そしてついに19:15開場。ロビーでまずパンフレット(3000円)を購入して、席の場所を確認。すると信じられないことに、一番前。これにはびっくり仰天!(本当は前にあと何列か席があったのですが、バンドの演奏場所としてオーケストラピットとして使われており、私の座っていた列A列が一番前になったのでした。)開演までの時間パンフを読み、目の前にあるバンドの楽器を眺め、今から始まる夜会への期待をふくらましていきました。時間に余裕があったのでグッズ販売会場に行ったのですが、今回はいまいち欲しいものがありませんでした。限定50個の懐中時計はちょっと欲しかったですが12,000円もするので手が出ませんでした。ちなみにコクーンでしていた時は、その回の夜会に合わせた夜会オリジナルカクテルなるものが発売されていて、毎回飲むのを楽しみにしていたのですが、今回は探してみたものの置いてなくて少し残念でした。
そしてついに20時開演。中島みゆきがどこから登場するのか固唾を飲んで待っていると、右手側から現れた中島みゆき。そして何と私の席の前あたりで立ち止まり歌を歌い始めたではありませんか!その歌う姿に体調不良も吹き飛んでしまい、いっきに夜会の世界に引き込まれてしまいました。みゆきさんがほんとに目の前にいて、歌っているときの表情もはっきり分かり、感激でした。
今回の夜会は前回の「24時発0時発」の再演なのですが、ストーリーはだいぶアレンジが加わっています。特にホテルのフロントの男性の正体が前回と違っています。この変更により、後半の物語の流れはだいぶ変わっています。全体的に前回よりストーリーや伝えたいメッセージを観客が受け取りやすくなっており、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』へのオマージュがよりはっきりと打ち出されています。役者は影役の香坂千晶さんは続投、ホテルのフロント役の人は変わっており、今回はコビヤマ洋一さんが演じております。前回は詩人の三代目魚武濱田成夫さんが演じたのですが、前回の魚武さんの雰囲気と今回のコビヤマさんの雰囲気はだいぶ違っており、前回よりコミカルな演技が増えています。美術も基本的に前回と変わらないのですが、背景画をいくつかのシーンで使っており、物語の背景を観客がつかみやすくなっています。ラストシーンの劇場空間いっぱいに輝く星の美しさとステージ上の列車の出現にはびっくりしました。歌に関しては基本的に前回と変わっていませんが、何曲かアルバム『転生』で付け加えられた2番の歌詞も歌っていました。
今回の見所はとにかく全編に流れる「歌」。力強い歌詞を圧倒的な歌唱力で歌いあげる中島みゆきの姿は鳥肌ものです。後半の30分は歌の力で魂が揺さぶられました。感動するとかいう次元を超えて、魂そのものがわしづかみにされました。特に「命のリレー」という曲をラスト歌うのですが、この歌がとても素晴らしくて、涙が出ました。全ての生きとし生けるものが生きていく意味について壮大なスケールで歌っているのですが、中島みゆきのその歌い方は神懸かり的で、最初は優しく、穏やか声で歌い始め、後半になるにつれて体全身、まるで魂の底からわき上がっているかのような力強い彼女の歌声に私の体も魂も身動き取れませんでした。そして自分が生きていくことについてとても励まされました。この歌を聴けただけで、2万円分の価値はありました。
22時23分、今回の夜会は終演して、しばらくはその余韻から何の言葉も出ませんでした。そしてホテルに帰る途中、夜空を見上げながら(東京のド真ん中なので星は見えませんでしたが)夜会の中で歌われていた「命のリレー」をずっと口ずさんでいました。
今回の夜会、今までの夜会の中でも特に素晴らしい完成度になっていると思います。是非多くの人に見てもらいたいと思います。そして私も資金と運があるなら後10回は見たいです。
いつあるのかまだ分かりませんが、15回目の夜会も行かないとと思った今回の夜会観劇でした。
ちなみに体調は今日は最悪で目は充血して痛く、食欲もほとんどなく、夜会を見終わった時点で私のエネルギーは使い果たされたようです。
・青山劇場
・1月28日公演
・開演時間20:00
・終演時間22:23
*途中休憩20分含む
・曲目リスト
- サヨナラ コンニチワ
- 線路の外の風景
- 分水嶺
- フォーチュン・クッキー
- パーティー・ライツ
- 闇夜のテーブル
- 情婦の証言
- ティムを探して
- 廃線のお知らせ
- 遺失物預り所
- 水を点して火を汲んで
- ミラージュ・ホテル
- ミラージュ・ホテル(転生バージョン)
- メビウスの帯はねじれる
- DOORS TO DOORS
- リゾート・ラッシュ
- 水の線路
- 我が祖国は風の彼方 (2番あり)
- 帰れない者たちへ
- 月夜同舟
- 命のリレー
- サーモン・ダンス
- 二隻の舟
- 無限軌道 (2番あり)
- ミラージュ・ホテル
- サーモン・ダンス
命のリレー
・キャスト
川辺あかり:中島みゆき
影:香坂千晶
KENJI:コビヤマ洋一
他
・ミュージシャン
Conductor, Keyboards 小林信吾
A. Pf, Keyboards エルトン永田
Keyboards 友成好宏
Guitars 古川 望
Bass 富倉安生
Drums 宮崎まさひろ
Vocal 杉本和世
Vocal 宮下文一
Violin 藤田千穂
Violin 大多貴子
Cello 丹治美佐子
・スタッフ
音楽監督:瀬尾一三
制作:竹中良一
美術:島次郎
照明:小川幾雄
舞台監督:小高則明
音響:佐藤日出夫
音響効果:井上正弘
ステージング:竹邑類
衣裳:鈴木紀男/デヴィッド.T.マルチネス.S.ハザマ
ヘアメイク:泉沢紀子
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コメント
こんばんわ。こちらこそコメントありがとうございます。私にとって今回の夜会は最高の夜でした。ラストの命のリレーは涙が自然に出てきました。あの少年はどこに向かって旅だっていったのでしょうね。
投稿: とろとろ | 2006年2月 5日 (日) 23時25分
先日はコメント&TB、ありがとうございました。
1月31日に夜会に行ってきました。小雨の降る寒い夜でしたが、それがまた趣がありました。
機会があれば、また行ってみたいと思います。
投稿: なかちゃま | 2006年2月 5日 (日) 22時07分
こんばんわ。インフルエンザ回復されたようで何よりです。私も眼と胃の体調を崩しており、大きく崩さないようにと気を付けております。
大阪でも5月に公演ありますよね。初の関西での夜会なのでとても行きたいです。ただ2万円という値段とチケット獲得の難しさから、諦め気味なのですが。
ただ1度生で見てしまうと、その魅力には惹かれますね。
投稿: とろとろ | 2006年1月31日 (火) 21時52分
お疲れ様です・・・
明日からまた勤務します。
「夜会」大阪で開催されますね。
チケット会員なので、案内メールが来ていました。
大阪なら通いつめれそうですね・・・
投稿: ふぁんふぁん | 2006年1月31日 (火) 13時34分
お帰りなさい!!
私には、音は聞こえないけど、一番前での臨場感少しは感じました。
生の舞台は本当に素敵だよね・・・
また明日から元気に働けるかな?
インフルエンザ7割回復かな?
まだタミフル服用で感染の恐れあり?
念のため仕事はお休みします・・・ごめんなさい。
投稿: ふぁんふぁん | 2006年1月30日 (月) 01時04分